カテゴリ
全体 食コーチング アクションクッキング 文章教室 食ジム コミュニケーション研究会ひろしま 身だしなみ 写真教室 絵手紙 『エンパル』 歩コム チャーミングセール 日本体操祭 首里城 輪読会 日本国紀 ハウステンボス 人生100年時代 京都 食の地図 野毛山動物園 女子栄養大学 加計呂麻島 ターシャ・デューダ 影山なお子 連載 フェイス・ストレッチ 「講話力」強化セミナー 座間味島 国立劇場 日本病態栄養学会 リーダーシップゼミ 「給食だより」セミナー 食育 海からの贈り物 日本丸 メイクセミナー ディズニー・シー 横浜マリンタワー マラソンセミナー 開業栄養士 企業研修 嚥下障害 ハワイ パルマ キャリアアップ サロン 日本体育大学 栄養士のための話し方セミナー 落語・寄席 廣瀬淡窓 ダイビング 東畑朝子先生 映画鑑賞 亀石早智子先生 平塚らいてう 摂食障害 メタボリック・バスターズ パシフィックビーナス 英会話 商標登録 ストレスとモチベーション 大橋禄郎先生 歯医者さん 特定保健指導 坂東眞理子さん ANA パルマローザサークル 岡山県栄養士会 肯定的指摘、肯定的問いかけ 摂食障害 東京都栄養士会 保育園栄養士 東京療術学院 兵庫県姫路市 マライエ・フォーゲルサング 福岡県栄養士会 マイコーチ 九州女子大学 伊勢原市役所 三重県栄養士会 長崎県栄養士会 シェリロゼ 岡山県栄養士会 クリストファー先生 東京都 北区 日本女子大学 ライトシューズ ホテルニューグランド 山の手ロータリークラブ 一般体操指導員 横浜・元町 アンチエイジング 日本糖尿病学会 臨床検査技師のための「食コーチング」 青森県栄養士会 うさぎやのどら焼き NY 高知県栄養士会 愛知県栄養士会 林文子さん 日本栄養士会 PEACH 厚木 スポーツ栄養士 デパートで食事相談 岩波ホール 鷲尾絖一郎 糖尿病ネットワーク 魅力的な応え方100本ノック 影山なお子 研修会 日本橋 埼玉県栄養士会 アベックラーメン 三溪園 大阪府栄養士会 栄養士のためのライフデザイン 100円ショップの食コーチングマインド 本多京子先生 上野動物園 赤穂浪士 ホテル「トアロード」 フリマ 語学留学 読書 元町公園プール 自転車 熊本合宿 スケジュール 多摩動物園 聖マリアンナ東横病院 富士山 立ち居振る舞いセミナー ぶらパルマ 宗像伸子先生 「問いかけ」100本ノック 徹子の部屋 ホテルライフ ステイ・ホーム 神奈川県栄養士会 オンライン食事相談 mizutori 鷲尾絖一郎 ジョージア映画 デコパージュ ドナルド・キーン 映画鑑賞 食文化研究会 カハラ ウェスティン横浜 沖縄 以前の記事
2024年 10月 2024年 09月 2024年 08月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 more... フォロー中のブログ
最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2024年4月20日(土)は、 母校・日本女子大学の創設123年となる、 創立記念日でした。 この日、 日本女子大学の卒業生を対象とした 第43回「ホームカミングデー」に参加しました。 卒業後、5年、10年、15年、20年、 30年、35年、40年、45年、 50年目にあたる卒業生が 創立記念日と同じ日に開催されたイベントに、 母校および、母校の同窓会からご招待いただきました。 社会で活躍する卒業生たちに、 大学に戻ってきてもらうきっかけを作ることで、 「母校を大いに活用していただきたい」 という趣旨もあるのではないか、と考えています。 日本女子大学では、1978年(昭和58年)10月に、 第1回「ホームカミングデー」を開催したそうです。 それをきっかけに、 いまでは多くの大学が、 ホームカミングデーを実施しています。 日本女子大学の設立者は、成瀬 仁蔵先生。 成瀬先生は、 1858年、現在の山口県山口市吉敷に、 幕末の、維新の風が吹き荒れる当時の長州藩に 下級武士の子として生まれました。 『成瀬仁蔵 その生涯という書物には、 先生には、「3つの顔があった」と書かれています。 (日本女子大学成瀬記念会館編集・発行 2023年1月1日) 1つめは「宗教家」としての顔。 故郷・山口を出て 大阪の浪花協会で受洗後、牧師となり、 奈良や新潟などで熱心な伝道活動を行なった、と。 2つめは、「教育者」としの顔。 大阪では、梅花女学校の主任教師を務め、 新潟に赴任後は、新潟女学校を設立するなど 女子の中等教育に従事しました。 そして、1901年(明治34年)4月20日に、 日本で最初の組織的な女子の高等教育機関である、 日本女子大学を創設し開校します。 3つめは、「社会活動家」としての顔。 思想団体である「帰一協会」を設立するなど、 世界の平和を探求する活動を展開しました。 キャンパスを歩くと、 私の時代にはなかった校舎ができていたり、 校内にあった図書館棟が、 いまは、正門の前の通りを隔てた反対側に、 ガラス張りのセンスのある3階建になっていたりしました。 その一方で、 成瀬仁蔵先生のお住まいになっていた古民家が 「東京でやってゆけるのかな……」と、 不安な面持ちで歩いていたかもしれないキャンパスを 卒業して35年後のいま、 さわやかな気持ちで歩いている……。 そのことに、深い感慨を感じざるを得ませんでした。 正門の左側には、 創設者・成瀬仁蔵先生の記念館があり、 今回、初めて見学しました。 そこには、 成瀬先生が「女子を人間として教育する」ことを 第一の目標に掲げた理念や「書」が飾られています。 先生は、1891年1月(明治24年) 単身、アメリカに渡って3年間、 アメリカ社会の実態を学ぶことによって、 あらためて、 日本における女子の高等教育機関の必要性を痛感し、 ご自身の使命を見いだしたそうです。 帰国後の日本では、 女子の半分以上が小学校に通っておらず、 女子に教育は「有害無益」と考えられていたようですが、 だからこそ、先生は、 「女子を人として教育すること、 婦人として教育すること、 国民として教育すること」を趣旨とする 『女子教育』を1869年に出版しています。 『元祖、女性は太陽だった』の文言で知られる 平塚らいてう氏は、 この『女子教育』に大きな感銘を受けて 日本女子大学に入学したそうです。 今では、当たり前のことが、 123年前にはとても困難な時代だったことが その空間に身を置くだけでも伝わってきました。 成瀬先生は、 政治家、財界人、教育家のもとを訪ね、 ご自身の信念を伝え、協力を要請します。 大阪の豪商・加島屋の広岡浅子氏は、 彼の『女子教育』に共感し、 自身の実家・三井家から 東京目白の土地を寄付するなど 経済的にも、精神的にも惜しみない援助をしたことで 後世にも知られています。 4月20日、私がこの場所を訪ねた日の123年前、 ここに、510名の新入生を迎えて 「日本女子大学校」が開校しました。 成瀬先生が42歳のときだったそう。 「思想がある人、思想がある学校は 多くの人から支持される」ことを きょうこの1日で改めて実感しました。 ホームカミングデーでもあるこの日は、 卒業生のために、 「人生100年時代に備えての転職」の説明会や 留学相談会、カウンセリングなどの案内がありました。 またこの4月からは、 従来の家政学科の一部であった 住居学科に加え、 新しい学部ができていました。 それは、「建築デザイン学科」。 隈 研吾氏が、新しい学科の特別招聘教授として、 この日の午前中に、ご講演なさったそうです。 成瀬仁蔵記念館で、 杖をつきながら、階段を上り、 1人たたずんでおられた女性に お声をかけさせていただきました。 「どちらの学部をご卒業なさったのですか」 とお尋ねすると、その方は、 「私は、ここの教員だったのですよ」 「国文科出身なのです」 「平家物語が私の専門なのです」 「作家の平岩弓枝さんも同じクラスでした」 「鎌倉から目白まで毎日通っていましたよ」 「当時は、今のように交通の便がよくなかったので 時間がかかりましたね」 「毎日、鎌倉の材木座海岸で 犬と散歩していますから足腰は元気なのですよ」 「私はね、この3つの本学の精神で がんばることができたのです」 その3つの綱領とは、 入学のときから、全員で合唱させられた ・信念徹底 ・自発創世 ・共同奉仕 ずっと静かにその文字が書かれた看板を ご覧になっていたその方は、 こうおっしゃっておられました。 「来年、ここにもう来られるかもわからないから もう少し、ここにいようと思っています。 どうぞ、お先に……。 鎌倉にいらっしゃることがあれば お立ち寄りください」 そして、お名刺をいただきました。 その方のお名刺の肩書きには、 日本女子大学 名誉教授とありました。 しっかりとした品のよいお話のなさり方、 温かいまなざし……。 歳は異なっていても、 同窓生とはこんなにも心地よいもの…… ということも発見でした。 ご退官後も、 おひとりで、電車に2時間以上をかけて ここにいらっしゃったその方のライフスタイルには 憧れずにはおられません。 私が地方の田舎から 東京・目白の日本女子大学に進学した理由の1つは、 愛読していたご本が 平塚らいてう氏の自伝だったから。 日本の女性運動の歴史に、 この人の名前がいまも残り語り継がれるほど 静かに、激しく、信念や、多様性のある思想を 文字というカタチに残された方の母校でもあるのです。 母校を訪ねる数日前のこと、 家族がお世話になっている先輩ご夫妻と 会食をする機会がありました。 その奥様も、なんと日本女子大学の卒業生。 そして、こうおっしゃっていました。 「日本女子大学の卒業生は、みんな強いですよね。 自分の意見をシッカリ言える人が多かった、昔から。 今もそれは変わらないと思うけれど」と。 キャンパス内は、樹木が高くそびえ立ち、 緑の葉と、日の光がまぶしく目に映りました。 これからの5年、10年、15年も、 ここの卒業生として誇りをもって活動してゆきたい……と あらためてそう思った1日でした。 #
by palmarosaK
| 2024-04-24 21:36
| 日本女子大学
栄養士・健康支援者非営利ネットワーク 《パルマローザ》主催の、 「栄養士のための輪読会」を開催しました。 栄養士のための輪読会は、 2023年1月27日(日)に 第1回をスタートさせました。 そのときのテーマは、 《『食品成分表』をフル活用しよう》 当たり前のように手元にある『食品成分表』を、 こんなに真剣に1日かけて読みこなしたことは それ以来、 講師・大橋先生のご指導で、 「新聞を読み込む」 「栄養士専門記事を検証する」 「食を語る文章を読む」 「人間を多角的にとらえる関連書物を読む」 「ワケあり文章の鑑定力」 「日本人史の食生活をふり返る」 「愛を恋を語る文章を読む」 「昭和史を見直す」……などなど、 さまざまな視点から「食」や「人」「社会」を 読み解く機会をいただきました。 25回目となった「栄養士のための輪読会」の教材は、 『栄養士のためのライフデザインブック』。 この本の輪読は、今回で7回目。 この日は、第20章《リーダーシップ》(p190) みなさんと読み合いました。 「あと押し型リーダー」としての栄養士のカタチ。 この頁で、大橋先生が、こうおっしゃいました。 「昔は、書店に『リーダーシップ』に関する本が たくさんありました。戦後はとくに、 『リーダーシップ』や『会議の進め方』に、 関する本がよく売れたのです」 この項目を読んでいるとき、 ふと思い出しました。 そういえば、いまから14年前の5月に、 《「食コーチング」リーダーシップトレーニングゼミ》を スタートさせ、1年間、同じメンバーで、 リーダ力を強化するセミナーを開催しました。 このときの第1回は、 《リーダーは何が求められるのか》でした。 各地から30数名の方々にお集まりいただき、 リーダシップ力を強化するトレーニング研修を 受けていただきました。 そのときから、いまも、 大橋先生は、「あと押し型」リーダースキルを 取り上げておられます。 ずっと以前、 栄養士の世界に限らず、 いろいろの分野で、リーダー言えば、 「率先垂範型(そっせんすいはんがた)」を 指すものでした。 なんとも厳めしい用語です。 当時、先生は、これではカタすぎると、 「オレについて来い型」と言い換えられていましたが、 今日では、これも使いにくい用語となりました。 リーダーは、「オレ」以外にも、 「ワタシ」や「me」もあるので。 それに、「ワタシについておいで型」ではシマらない。 ……によっていまは、「引っ張り型」に落ち着いたようです。 ちなみに、 食事相談や健康相談のとき、 クライアントを否定したり、教えたり、指示したり、 ダメだしをしたりするカタチは「ダメ出し型」。 このネーミング、嫌がる人もいらっしゃいますが、 意味としては、そのものズバリ。 さて、先生がネーミングされた「あと押し型」は、 ベビーカーをうしろから押すようなカタチ、と たとえられました。 「それを『あと押し型』と言ってもいいし、 『ベビーカー型』と言ってもいいし……」と。 迷っている人、あと1歩、なんとかすれば……という人に そっと、背中を押してあげるというイメージを 私自身は持っています。 栄養士になりたてのころであれば、 「栄養士にリーダーシップ研修、必要?」 と、思っていたかもしれません。 でも、輪読会に参加し続けたことによって、 「リーダーは、2人以上そろえば、 どちらかがリーダーとなるほうがうまくいくことがある。 夫婦、家族、兄弟、姉妹、友人……」 「3人旅がうまくいかない場合があるのは、 引っ張り型にしろ、あと押し型にしろ、 まとめ役のリーダーが不在の場合」 と、教わったとき、 「もっと早くから、こういう考えを学びたかった」 と、思ったことを覚えています。 その他、P192では、 「チームだからこそできる、 いろいろの活動を、リーダーとして どのように話し合い、運営していくか」を輪読しました。 栄養士として、チームで何か運営するときに 必要なことが、 このページにはすべてが書かれています。 いつか、自分がチームに関わったとき、 どんなことをすればよいのか、 どんな心構えがあるとよいかが このページには書かれています。 リーダー不在のチームだってあるでしょう。 でも、そんなとき、 「リーダー的な存在がいない……」と嘆くのではなく、 これを読んだ(学んだ)人たちが それとなく、リーダー的な役割を担うことが できるのではないか……と、 あらためて実感したページでした。 このご本が世の中に出て4年目になります。 あらためてご本を手に取り、 執筆メンバーが多く参加している輪読会に 参加したことで、 4年前の熱い想いがよみがえっています。 1文字1文字を熟読することで、 1人では読み飛ばしていたであろうページも、 「え? そんなこと書いてあったっけ?」 《パルマローザ》サークルで、 「輪読会」はいつも大人気セミナーの1つ。 それは、この輪読会に参加することで、 「本を声に出して読むことで、気づきが多い」 という収穫だけではなく、 「自分の知らなかった(興味がなかった)分野にも、 目が行き届くようになり、結果、自分の視野が広がる」 ことを、体感される方が多いからでしょう。 『栄養士のためのライフデザインブック』の輪読会は、 昨年の3月以来、約1年ぶりとなった開催でした。 ご参加の方々からは、 「参加してよかった」 「世の中には、『あと押し型サポート』にかわる 新しいコトバが出ていますが、 自分の原点があるから、ここに戻ることができます」 「久しぶりに、この本を手にとりました」
#
by palmarosaK
| 2024-04-10 00:07
| 輪読会
2007年に、 《食コーチング》研修を立ち上げてから17年が経ちました。 人々の健康支援のスキルアップを図りつつ、 栄養士の社会的ステータスを高めたいというのが目的の1つでした。 そのため、 各分野の先生方のお力をお借りして、 いろいろのセミナーを続けています。 身だしなみ、話し方、発声法、メイク、マナー、 語学、文章、写真、ランニング、動物の飼育、 食文化研究……などなどは、その一部です。 これらの勉強は、一定期間学べば 完全に身につくというものではなく、 学び続けること、 それを仕事やプライベートの生活で実践することで、 少しずつ自分のものになっていくように思います。 スタートラインは、 「栄養士の社会的ステータスをあげること」ですから、 10年や20年で目的達成ということはありえず、 生きている限り、 学び、還元、学び、還元……というサイクルは 繰り返していきたいと思っています。 ところが、そうしている一方で 同業の栄養士さんが、 マスメディアを通じて、 基本中の基本である栄養学の基礎そのものを 歪めて社会に発信しているというのが現実です。 一般の人がそれを信じてしまうことを 恐れるのはもちろんですが、 同業の栄養士のごく少数が、 「これでもいいんだ」と感じて、 同系の情報を発信するようになれば、 ますます悲しいことになります。 そんな現実の厳しさを感じて、 新しい勉強会を開催することにしました。 それは…… 《栄養士・センスアップシリーズ》 2024年3月24日(日)、 第1回をスタートさせました。 栄養士・健康支援者に求められる多様なセンス……、 基礎知識、新しい知識や考え方、 コミュニケーションスキル、身だしなみ、 自身の食生活のあり方あんどなど、 まずは、栄養士自身の さらなる健康とセンスアップを目指し、 それをベースにして、 人々の幸せを支える思想やスキルを向上させること。 最初のテーマは、 ①《栄養士による「栄養」の語り方を検証する。 近刊書に見られる気になる事例――その傾向と対策》 検証書『9割が間違っている、たんぱく質の摂り方』 金津 里佳著(青春出版社 2024年2月10日 15刷) 著者は、管理栄養士。 同業の方が語る「食」にはとても興味があります。 今回は、著者のコトバをピックアップしたものを、 ご参加の栄養士さんがたにご案内して、 みんなで感想を述べ合う機会をあえてつくりました。 たとえば、著者は、こう語っています。 体重60kgの人の場合、1日におよそ600gの肉を食べましょう、 というお話になります。 (中略)とても面倒ですし、 そんなには食べられないと感じた人が多いのではないでしょうか。 (中略)一般的な病院の栄養士は、 これをもとに電卓を叩いて栄養価を計算しています。 しかし、これは非現実的です」(P52) 「私がおすすめてしているのは、肉や魚を中心に、 卵、大豆製品などのたんぱく質が豊富な食品を食べて、 気持ちよくお腹いっぱいになれるマックスの量です。(P53) 著者がおっしゃるような、 肉だけでたんぱく質を摂るという、 偏った、非現実なアドバイスはしないでしょう。 そもそも、 「1日に600gの肉を食べましょう」 と説く栄養士は、日本にどれくらいいるでしょう。 なぜなら、たんぱく質が含まれる食材は、 肉や魚、大豆製品だけではないから。 (たんぱく質だけなら、 「米」や「パン」、麺類にも含まれていますし) フツーの栄養士であれば、 一汁三菜以上(一汁四菜、一汁五菜)の献立というカタチで、 「たんぱく質60gってこれくらいですよ」と、 ご紹介するのではないでしょうか。 もし、著者がきっぱりとおっしゃっている 「気持ちよくお腹がいっぱいになるくらいが適量」 となると、 厚生労働省が提示している指針などは、 不要ということでしょうか。 江戸時代の「腹八分目」を超えて「腹いっぱい」 まるで大食い競争。 もちろん、人によって異なるのは承知しています。 厚生労働省の示す「数値」は、 1個人の経験値によるものではなく、 多くの研究結果から得られたもの。 こうしたスタンダードの数値があればこそ、 「多め」「適量」「少なめ」という判断ができるのでしょう。 これらの数値があるから、ある程度の目安ができる、 著者の説に従うと、 健康診断の数値も、 「人によって違うから、『必要ない』」と、 なるのではないかと心配になります。 初回セミナーに、 ご参加いただいた方々からも たくさんのご意見、ご感想があがりました。 「どうしてこんなに言い切れるのか」 「医師でもないのに、『病名』を診断をしていいの?」 「『リーキーガット症候群』=腸漏れについて 言及しているが、 日本ではまだその症状を診断できる病院がない、 となると、この本をご覧になった読者は、 ただただ不安になるだけではないか」 以下、著者の斬新な展開が続きます。 「小麦製品や乳製品を食べると、 私たちは中毒のように『おいしい!』『もっと食べたい!』と、 なってしまうのです。要するに、麻薬と一緒です」(P74) 「私は、いわゆる腸活よりも、まずは腸粘膜ケアをすすめています。 カゼインとグルテンをやめて砂糖をひかえ 肉を中心にたんぱく質を食べることは、 腸内環境改善にも直結するからです」(P78) お通じが良くなったという人は、 乳糖不耐症による軽い下痢だと考えられます」(P79) 「繰り返しますが、ヨーグルトを食べることで、 あなたの腸内環境を整巡り会う巡り合うことは、 宝くじに当たるようなものです。 ヨーグルトは食べるのではなく、 腸粘膜を傷つけるものを身体に入れないようにしたほうが ずっと効果が期待できると思います」(P80) 日本人の平均寿命は、世界的にもトップクラス。 そのことを視野に入れることなく、 細かい部分をつつく…… あまりフェアな論法とはいえないように思います。 そして大切なことは、 日本人は、 「食」だけで長寿になったわけではないことを、 私たち栄養士は、とくに気をつけてお話をするようにしています。 国民の健康意識の高さ、 公衆衛生の充実、国民皆保険制度、 衛生概念や衛生への知識向上、 子どもたちの教育環境向上、住環境の充実、 衣類の機能性向上、会社の福利厚生の充実、 社員食堂の充実……なども要因の1つです。 最近では、メディアなどで「トコジラミ」の問題が 話題になればすぐに、行政をはじめ害虫駆除の企業が 対策を打ち出すなど、日本ではこうしたデリケートな 問題1つをとっても対応が早いと感じます。 今回は、 たまたま、栄養士の執筆した著書を みんなで読み合い、ディスカッションする……という 新しい試みをおこないました。 そして、 ありがたいことに、 栄養士の現状を昔からご覧になっておられる、 『栄養と料理』の元編集長・大橋禄郎先生に アドバイスをいただいたことで、 この研修に奥行きが出たように感じました。 いつの時代にも、 この手の本は存在します。 そんなとき、私たち栄養士は、 どうクライアントに伝えることができるのか。 「おかしいですよね?」 とお伝えするのではなく、 「ご覧になってどうでした?」 「どこのページにご関心ございました?」 「それは、どうしてですか」 と、問いかけながら答えをみつけるでしょう。 なかには、 こんな「問いかけ」もクライアントからあるかもしれません。 「栄養士さんはどう思います? この本」 「あれも食べてダメ、これも食べてはダメという 本の印象を持ちました。 栄養士さんとしては、これをどう考えますか」 今後も機会があれば、 ベストセラーになっている 医療本などを検証してゆきたいと考えています。 次回の「栄養士・センスアップシリーズ」は、 5月26日(日)に開催します。 この日のテーマは、 《いま、私の身についたもの、 話し方、立ち居振る舞い、メイク……。 ――ブラッシュアップセミナーで学んだことの振り返り――》 会場 大佛(おさらぎ)次郎記念館 時間 11時~18時 講師 影山なお子 ゲスト講師 大橋禄郎先生 みなさまのおいでを心よりお待ちしています。 #
by palmarosaK
| 2024-04-04 23:53
| 食コーチング
どの催し物も、どなたでもご参加いただけます。 ご興味、ご関心をお持ちのものがあれば 影山なお子までご連絡くださいませ。 追って、詳細をご案内させていただきます。 《栄養士のためのメイクセミナー》 主催 パルマローザ 講師 塚本富美枝先生 会場 横浜市技能文化会館 時間 13時30分~16時30分 *鏡を各自ご持参ください。 対象 栄養士・健康支援者 *影山なお子からひとこと。 「季節によってメイクもお色直しすること」 塚本先生にご指導いただくようになって、 メイクとは、「心の装い」でもあることに 気がつくようになりました。 今回は、「春色メイク」をお教えいただけるそうです。 メイク道具、メイクそのものも、 春らしいものにチェンジ♬ この講座は、メイク初心者が対象です。 どなたでもご参加いただけます。 ・4月6日(土)輪読会 《『栄養士のためのライフデザインブック』》 主催 パルマローザ 講師 大橋 禄郎先生 会場 大佛(おさらぎ)次郎記念館 時間 11時~18時 *影山なお子からひとこと。 2020年10月に、 『栄養士のためのライフデザインブック』を上梓しました。 栄養士として、今後、何を目指してゆくのか。 日本の未来を明るいものにするために、 いま、栄養士である私たちができることは何か、 『栄養士のためのライフデザインブック』の 著者たちが勢揃いする輪読会。 ぜひ、ごいっしょしませんか。 ・4月7日(日) 《栄養士のためのデコパージュ入門》 主催 パルマローザ ガイド 影山なお子 会場 大佛次郎記念館和室 *影山なお子からひとこと。 2020年4月から、 デコパージュセミナーを開催しています。 「食」と「デコパージュ」は、 とても近い関係にあると考えています。 このセミナーは、ご参加いただく方々の リクエストにそって開催していますので どなたさまも作品が異なります。 初めての方、大歓迎です。 影山がサポ―トさせていただきます。 詳細は、お尋ねくださいね。 ご持参いただくもの(お持ちのかたは) ・新聞紙 数枚 ・ハンドタオル ・筆 ・糊 ・よく切れるはさみ(大、小) ・ウエットティッシュ ・4月7日(日) 「やっぱり受診しよ!!」と 思っていただくための受診勧奨。 ――7つのポイント ―― ・主催 パルマローザ ・講師 佐藤由起子先生(パルマローザ会員) ・会場 大佛次郎記念館(和室) ・時間 14時30分~17時 ・対象 特定保健指導、食事相談に従事なさっている方。 *影山なお子からひとこと。 「特定保健指導」に従事なさる方は必見。 パルマローザ会員講師・佐藤由起子さんは、 一昨年、特定保健指導の事業を立ち上げた方。 多くの栄養士を束ねてリーダーシップを 発揮されていた佐藤さんだからこその講演会。 私も楽しみにしている1人です。 ・4月13日(土) 《栄養士のための韓国語講座》 主催 パルマローザ 講師 ユ先生 会場 横浜韓国語スクール 時間 11時~12時 *影山なお子のひとこと。 外国語を学ぶことは、 コミュニケーションの手段がふえるということ。 コトバを学ぶことで、 見えなかった文化やそのお国の「食」の輪郭が見えて 人生がもっともっと楽しくなることは間違いありません。 ・4月14日(日) 《アクションクッキング》 ――パンフェスティバル―― 主催 アクションクッキング 講師 影山なお子 会場 影山なお子横浜中華街オフィス 時間 14時~17時30分 *影山なお子のひとこと。 《アクションクッキング》は、 料理をお教えすることだけが目的ではありません。 「食」を通して、 「食コミュニケーション」の活性化を目的としています。 ぜひ、ご自身で、ご体験ください。 お待ちしています。 ・4月21日(日) 《栄養士のための映画鑑賞会》 主催 食コーチングプログラムス ガイド 大橋禄郎先生、影山なお子 会場 都内の映画館 詳細はお尋ねください。 *影山なお子からひとこと。 栄養士として活動するうえで 「これは観ておかなくては人生の損失!!」 になってしまうのではないかと思える 映画のセレクトでご案内させていただいています。 今回も、話題の映画をご紹介させていただきます。 映画は、鑑賞した後にお互いが、 感想を述べ合うところまでがセット。 さあ、この春も、ご一緒しませんか。 ・4月22日(月) 《女子栄養大学 総合指導実習》 主催 女子栄養大学 講師 影山なお子 会場 女子栄養大学 坂戸校舎 時間 10時30分~19時30分 ・4月25日(木)~4月28日(日) 《身だしなみセミナーin 韓国》 主催 食コーチングプログラムス ガイド 影山なお子 会場 韓国・ソウル 影山なお子からひとこと。 *昨年に続き、今年も栄養士のみなさまを 韓国・ソウルにご案内させていただくことになりました。 今回も、「身だしなみ」をテーマに、ソウルで開催します。 栄養士に必須のジャケットの問屋さんめぐり♬ ああぁ、楽しみ~。 もちろん「食」も楽しみましょ。 初日の羽田・国際線ターミナルからガイドさせていただきます。 ・4月29日(月/祝) 《栄養士のための写真教室》 主催 パルマローザ 講師 大橋禄郎先生 会場 かながわ労働プラザ 時間 10時30分集合 *影山なお子からひとこと。 2007年からスタートした 栄養士のための写真教室。 今年で17年目を迎えます。 お持ちのデジカメを使って いろいろの被写体の撮り方の勉強をします。 「食」「風景」「人」を ・5月3日(金/祝) 《身だしなみセミナーin 銀座》 主催 食コーチングプログラムス 講師 影山なお子 ゲスト講師 大橋禄郎先生 会場 ブティックアシダ銀座店 時間 11時~17時30分 対象 栄養士・健康支援者 詳細はお尋ねくださいませ。 *影山なお子からひとこと。 「自分に似合うジャケットがわからない」 「遠目からみても美しく見えるシルエットのパンツは?」 「バッグとのコーディネートがわからない」 「昔着ていたジャケットとの合わせ方は?」 などなど、なんでもご相談ください。 影山が、衣類診断させていただきます。 「みなさまどのような基準で衣服を選んでいるのか 知りたい」などなど、どのような理由のご参加も大歓迎。 日本を代表する銀座で、1日、観光気分で楽しみましょう。 ・5月5日(日) 「食ジム」 《栄養士として、「健康のカタチ」を 周囲にどのように 示していけばよいか》 主催 食コーチングプログラムス 座長 岩田博美さん 会場 横浜開港記念会館 4号室 時間 11時~18時 *影山なお子からひとこと。 「食ジム」は、 コミュニーケーションを強化するための トレーニングジムのようなもの。 1つのテーマで 1日、その話題を掘り下げてディスカッションします。 「コミュニケーション」が苦手という方にこそ、 お出でいただきたいと考えています。 詳細はお尋ねください。 ・5月6日(月/祝) 《栄養士のための文章教室》 主催 ロッコム文章・編集塾 講師 大橋禄郎先生 会場 横浜開港記念会館 3号室 時間 11時~18時 ・5月7日(火) 《女子栄養大学 総合指導実習》 主催 女子栄養大学 講師 影山なお子 会場 女子栄養大学 坂戸校舎 時間 10時30分~19時30分 ・5月12日(日) 《アクションクッキング》 主催 食コーチングプログラムス 講師 影山なお子 会場 影山なお子横浜中華街オフィス 時間 14時~17時 ・5月19日(日) 《栄養士のための文章教室 in 広島》 主催 コミュニケーション研究会代表 高藤法子さん 講師 大橋禄郎先生 会場 広島市内 時間 10時30分~16時30分 ・5月26日(日) 《栄養士のセンスアップシリーズ第2弾》 テーマ 近日公開 主催 食コーチングプログラムス 講師 影山なお子 会場 大佛次郎記念館 時間 11時~18時 *影山なお子からひとこと。 今年3月からスタートした、 《栄養士のセンスアップシリーズ》。 テーマは、近日中にご案内させていただきます。 ・6月1日(土) 《人生100年時代における、 「モチベーションアッパー」の存在意義とアクション》 主催 パルマローザ 講師 大橋禄郎先生 会場 横浜市技能文化会館 時間 11時~18時 *大橋禄郎先生からのメッセージ 「モチベーションアッパー」とは 人生100年時代を迎えて、 この概念が不可欠のものになりつ 超高齢が今日のように多くなる時 それゆえに、長い人生を持て余す こういうタイミングで、 生命維持に不可欠な食事や食生活 長い人生を持て余すことなく楽し 栄養士をおいてのほかには見当た それゆえに、社会的使命を担うこ その理念とスキルを深めていきま ・6月2日(日) 「食ジム」 《各種栄養士会が、活性化しないのはなぜか、 その分析と対策を考えてみよう》 主催 食コーチングプログラムス 座長 大橋禄郎先生 会場 横浜開港記念会館 時間 11時~18時 ・6月9日(日) 《栄養士のための立ち居振る舞いセミナー》 主催 パルマローザ 講師 薗川貴子先生 会場 大佛次郎記念館 時間 14時30分~17時 *影山なお子からひとこと。 イギリスの航空会社で客室乗務員として 17年間ご勤務なさった薗川先生から 立ち居振る舞いについてご登壇いただきます。 「先生のように、歳を重ねてもステキな女性になりたい」 と、毎回、先生にお目にかかるたびにそう思う1人です。 ・6月12日(水) 《茨城県栄養士会 講演会》 主催 茨城県栄養士会 講師 影山なお子 会場 水戸市内 時間 13時~14時30分 *影山なお子からひとこと。 昨年、茨城県栄養士会でお話しさせていただきました。 そのご縁で、今年もご講演のご依頼をいただきました。 茨城県の栄養士のみなさま、 今年も、お目にかかれますことを楽しみにしています。 ・6月23日(日) 《栄養士のための映画鑑賞会》 主催 食コーチングプログラムス ガイド 影山なお子 ゲスト講師 大橋禄郎先生 会場 都内映画館 詳細はお尋ねください。 追ってご案内をさせていただきます。
#
by palmarosaK
| 2024-03-27 17:34
| スケジュール
「食コーチング」入門コース・4回シリーズは、 2024年1月14日(日)を最終回として終了しました。 「食コーチング」第27期、最終回の修了生は、 神奈川県内の行政栄養士としてご活躍のTさん。 Tさんに最初にお目にかかったのは、 2012年4月29日に開催の写真教室でした。 その当時も、 行政栄養士として新たな分野に挑戦されるTさんのお姿は、 自信に満ち、魅力的でした。 そのTさんが11年後に、 「食コーチング」第27期生として おいでくださったことは、 「心強いお仲間がふえた」という意味で、 この上なくうれしい再会となりました。 ここ、横浜で開催している研修会やイベントの多くが、 「繰り返し、学び続けていく」スタイルによって ご参加いただく方々に定着してきたように思います。 まだ、「日本中に行き渡った」という状況ではありませんが、 2007年からスタートして17年が経ったいま、 私自身、少し視点を変えたところで、 「人生100年時代」に対処できる栄養士のあり方を 検索してみたいと考えるようになりました。 そこで、 「食コーチング」をベースとしつつ、 栄養士自身の健康、 および人々の健康を支えるということはどういうことか、 幸せを招くコミュニケ―ションとはどういうことか……、 などをコンセプトとする、以下の新企画を立案しました。 ・栄養士・センスアップシリーズ 上記のシリーズの名のとおり、 栄養士・健康支援者に求められる多様なセンス……、 基礎知識、新しい知識や考え方、 コミュニケーションスキル、身だしなみ、 自身の食生活のあり方などなど、 まずは、栄養士自身の さらなる健康とセンスアップを目指し、 それをベースにして、 人々の幸せを支える思想やスキルを学んでゆきます。 【第1回】 「栄養」の語り方、伝え方を検証する。 近刊書に見られる気になる事例――その傾向と対策。 検証する書物。 ①『9割が間違っている たんぱく質の摂り方』 金津理佳 著 ②その他 栄養士や医師が執筆する書物の中には 「えっ?」「そこまで言う?」と、 首をひねりたくなるものが少なくありません。 その著者が、同業の栄養士の場合には、 自分の栄養士としての社会的立場を 低下させる一因にもなりかねません。 怪しい論説に接したとき、 「よく言うわ」と、1人、つぶやいてみても、 問題は解決しません。 むしろ、「困った事実」を黙認することになります。 そこで、「火中の栗を拾う」…… ちょっと辛い役割を、あえて引き受けねば、と考えて、 第1回は、上記の新刊本を取りあげることにしました。 世の中には、新刊書の紹介はたくさんありますが、 問題点を指摘する評論は多くはありません。 書物の評論というよりも、 「栄養」についての考え方、伝え方にポイントを置いて 「わが身の問題」として話し合ってみたいと思います。 開催日 2024年3月24日(日) 会場 大佛(おさらぎ)次郎記念館 時間 11時~18時(ランチ時間を含め) ゲスト講師 大橋禄郎先生 ご参加ご希望の方は、 影山なお子までメールでご連絡ください。 詳細は追ってご連絡をさせていただきます。 この、《栄養士・センスアップシリーズ》では、 今後、いろいろのテーマで みなさまをご案内させていただく予定です。
#
by palmarosaK
| 2024-03-19 21:12
| 食コーチング
|
ファン申請 |
||