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![]() 2016年2月21日(日)、 「食ジム」第42回を開催しました。 テーマは、 ≪食事相談における同性、異性の接し方≫。 座長 影山なお子 アドバイザー 大橋禄郎先生 会場 かながわ労働プラザ ![]() 「食ジム」では、 これまでも、 食事相談に直接関係するテーマで 開催したことは6回あります。 (以下に記載) ![]() ①「食ジム」第2回 2011年12月25日 ≪「食事のバランス」についてどう伝えればよいか≫ 座長 大橋禄郎先生 ②「食ジム」第6回 2012年8月19日 ≪広がらない食事相談をどう改善できるか≫ 座長 影山なお子 アドバイザー大橋禄郎先生 ③「食ジム」第9回 2012年11月25日 ≪よい食事相談 悪い食事相談≫ 座長 影山なお子 アドバイザー大橋禄郎先生 ![]() ④「食ジム」第15回 2013年7月28日 ≪問いかけスキルをどう活用するか≫ 座長 三上聡美さん アドバイザー 大橋禄郎先生 ⑤「食ジム」第32回 2015年3月22日 ≪栄養士・健康康支援者にとって 「問いかけ力」はどんな意味があるのか≫ 座長 三奈木麻弓さん アドバイザー 大橋禄郎先生 ⑥「食ジム」第35回 2015年7月5日 ≪栄養士・健康支援者にとっての 「外食」をどう位置づけるか≫ 座長 砂野知香さん アドバイザー 大橋禄郎先生 ![]() しかし、今回のように、 同性か異性かをあえて分けて テーマにしたことは初めて。 しかも、私たち栄養士が 栄養士の養成校で、 男女の違いによる 食事相談のスキルを指導された記憶は ほとんどありませんし、 現に今もないのではないでしょうか。 (病態別や、疾患別、ライフステージ別はあっても) ![]() ところが、現場では、 男性の栄養士が担当する 食事相談やイベントは、 異性である、女性の利用者(クライアント)に 人気があり、会が活性化している、 という光景はしばしば見られることであったり、 また逆のケースも見受けられたりします。 食事相談のケースでいうと、 女性栄養士が、男性のクライアントを前にして、 声がうわずってしまったり、 声のトーンが同性のクライアントのときよりも、 高くなっていたりすることを 普段を知っている同僚から指摘された、 などという話を耳にしたりします。 ![]() 特定保健指導の仕事を請け負っている、 ある企業では、 食事相談の場所が施設の地下であったり、 窓がない部屋であったり、 第3者から死角になるスペースであったりと、 かならずしも安全性が確保しにくいケースがあるため、 担当栄養士は、 ドア近くの入口側に座り、 クライアントは奥に座っていただくこと、 といった規則があるとか。 このお話は、 今回「食ジム」に参加された栄養士さんから 伺いました。 ![]() 食事相談とはいえ、 相談事の範囲をきちんと線引きすることはむずかしく、 話題が食生活外の、私的な話題へと移ることもあり、 そこからニアミスが起こる可能性もあります。 そうした心配をする以前に、 相手の性、年少、年長、職業、地位などによって 態度やことばづかい、相談時間が著しく変わるのは プロとしてあまりカッコがいいとは言えないでしょう。 個別対応は大原則ですが、 ときにへつらったり、ときに上から目線になったり、 馴れ馴れしくなり過ぎて脱線ばかりすることは、 栄養士のプライドにかけて避けたいところ。 ![]() 今回は、以下の進行でおこないました。 1.わが父と母、食ウォッチング。 2.私が出会った(耳にした)ビックリ食生活事例!! 3.食事相談のクライアントに見られる男性の傾向、女性の傾向。 4.「うまくいったかな?」と思った食事相談事例。 5.異性や異世代のクライアントに対して気をつけていること。 6.食事相談の未来図(着地点をどこに求めるか) 食事相談といっても、 まず、身近な父と母の食行動事例から 話していただきました。 興味深かかったのは 当然といえば当然なのでしょうが、 ご両親の職業を含む、 ライフスタイルによって、 「食」の傾向、食習慣にも変化があること。 ![]() たとえば、 自営業の親や、 組織で営業を担当している親の場合、 人と会い会食をする機会があるため、 それが家族にも及んで、 やや高級な店での外食が多かった。 学校の教師を親に持つ場合には、 食卓で、子どものしつけや マナーについて厳しくしつけられた結果、 「会話がない食卓だった」と。 食品会社に勤める父、栄養士の母を 持つ場合であれば、 新製品が出ると、かならず買って試していたり、 冷蔵庫や納戸には、 新製品を含む食品がたくさん常備されていたり。 ![]() 田舎に住む両親の例をあげられた方では、 食料品を気軽に買いに行ける環境ではなかったため、 味噌をふくめ、常備菜はいつも手作りしていた、 などなど。 1人、2人と話しているうちに、 全員の方々が、 子ども時代から今に至るまでの、 ご家族の食生活歴を語ってくださいました。 子は親の食習慣を含め、 いろいろのところを観察しているものだと、 あらためて実感しました。 ![]() 進行2番の 「ビックリ食生活事例!」では、 1.糖尿病で通院している両親のお昼が 冷麦+おむすび+おむすび、 と、すべて炭水化物であったという事例。 2.病院で勤務している同僚の調理師さんが まったく食に関心がない人で、 オフの日に、家に食材がなく、 買うのも面倒だったので、 たまたまあった、 食パン1枚で1日を過ごしたという事例。 3.家で食べるカレーにはごはん200gしか食べない夫が、 お気に入りのカレー屋さんで食べる外食では、 ごはん400gをいつも注文している! という事例。 4.「コンビニのおにぎりは危険だから食べない」という クライアントが、「外食ならなんでもいい」という人の食生活。 ![]() などなど。 ふだん、食事相談をする人間にとって、 いろいろの事例があるにもかかわらず、 それを、栄養士どうしでさえ、 共有することはほとんどない、 というくらい、毎日に追われているというご意見が あったことも印象的でした。 ここで私たち栄養士が 気をつけたいことは、 「栄養士である自分たちの考える 食事が理想的だとは考えないこと」 だと思うのです。 一見、「ビックリ! 食事」であったとしても、 そこに至る経緯をうかがっていると、 それなりの理由があるもの。 それを聞かないで、 「おかしい」「おかしくない」と 決めつけないほうがよいと 一同の認識は一致しました。 ![]() 「食事相談に見られる男性の傾向、 女性の傾向は?」のコーナーでは、 この「食ジム」に参加するまでは、 考えたことがないテーマだったとおっしゃる人も おられましたが、 あえて、これまでのお仕事を振りかえっていただくと、 女性のクライアントの場合、 栄養士である自分が女性のせいか、 いろいろの不定愁訴を訴える方が少ないない、 というご意見が出たり。 女性には、 「同性だから、わかってくれますよね、 という願望が強いのではないか」 という分析に対しては、 「それって女医さんなら安心と思って、 あえて女医がいる病院に通院している方が 少なくないことにも通ずるのでは」と 声もありました。 ![]() 耳が痛いところでは、 女性は記録をつけたがらない、 男性は記録をつけている人が多い、 などという指摘が……。 さらには、 女性は食事記録では過小気味に申請、 しかし、運動は過大申告をする傾向がある、 というご指摘も。 その他、 女性は「この運動をすれば、 ウエストラインが細くなりますよ」とか、 「二の腕が運動をこうすれば細くなりますよ」 とかという各論に弱い、とか、 料理教室を主宰している方は、 「男性のほうが話しやすい人が多い、 女性は、同性を意識して、むしろ警戒心を持っている気がする」 という指摘もありました。 ![]() 定年まで行政で勤務されていた栄養士さんは、 「女性は危機感が薄いのでは?」 というご指摘に、 アドバイザーの大橋先生は、 「男性の場合、一家の主として、 自分が倒れたら家族はどうなる、 というプレッシャーが強いのかもしれない」 というご指摘がありました。 また、ブルーカラー、ホワイトカラーによっても 食事についての振り返り方に違いがある、 というお話のところでは、 大橋先生が、 「ホワイトカラー、ブルーカラーの違いに 着目するのはさすが。 さらに言えば、同じホワイトカラーでも、 経理、総合職、事務など、 それぞれの所属する職種によっても、 考え方、対応の仕方が異なるのでは?」 とのご指摘をされました。 ![]() 食事相談はマンツーマンというスタイルを持つため、 男性、女性問わず、 それぞれのライフスタイルによって、 対応が異なることを再度一同確認しました。 もちろん、そうかといって、 異性、異世代のクライアントに気をつけることが とくにない、というわけではありません。 現在、個人として、組織として 気をつけておられる点を 以下、お示しいただきました。 ![]() ・食事相談や健康相談をする際には、 栄養士・健康支援者は、 入口に近いドア側に座る。 ・食事相談や健康相談をする際には、 ユニフォームがとくに決まっていない場合は、 パンツスタイルで臨む。 ・敬語をつかって食事相談に臨むことで、 「なぁなぁ」にならない、 ある程度、一定の距離が保たれる。 ・「ちゃん」「君」づけで呼ばない。 ・大勢のクライアントの前で話すことが多い場合、 できるだけクライアントの名前をおぼえ、 名前で「さん」づけで呼ぶようにする。 ・食事相談とは関係のない、 男女間の話になったとしたら、 「いまのお話は、食事相談と関係がありますか」 とか、 「そのお答えに関しては、 上役に相談してからお返事させていただいて よろしいでしょうか」 とか、毅然とした態度や、第3者の存在を感じさせる。 ![]() などなど、現在実施されていることを お示しいただきました。 食コーチングでは、 「食事相談」は、食を通じて、 人々の健康づくり、生きがいづくりを提唱しています。 食事相談という場所があることで、 クライアントにとっての 「息抜き」にもなるのだろう……と、 大橋先生の最後のまとめをうかがって、 そんなふうに感じました。 ![]() クライアントは 自分の健康を考える以外にも、 仕事でも、家庭でも、 追い詰められていることがたくさんあるかもしれない。 そんなときに、 私たち栄養士、健康支援支援者としては、 もちろん、上記の同性、異性との 対応があることを知りながらも、 クライアントの、 心のガス抜きができる居場所を 提供し続けていかねば! とあらためて、実感した、 2016年2月21日の「食ジム」でした。 ![]() ▲
by palmarosaK
| 2016-02-23 21:17
| 食ジム
![]() 「食コーチング」入門コース(4回コース)、 第1期を開催して、9年が経ちました。 先月には、 「食コーチング」第18期が修了し、 みなさまに修了証、成績評価票を お送りしました。 ![]() ここ数年は、 筆記試験の難度を高くしたにもかかわらず、 満点に近い成績を修める方々の割合が増え、 主催者としては、心強く感じています。 ここでいう「満点」とは、 日本中、どこにいらしても、 食事相談を通じて 人々の健康行動を支え、増進する理念とスキル、 そしてセンスを身につけた方、ということになります。 食コーチングの理念やスキルは、 各地でもお伝えする機会がありますが、 あえて横浜の、いわば「本店」にこだわるのは 次のような理由によります。 ![]() ①1回では必要なスキルを すべてを正確に覚えることは難しい。 ある程度間隔を置いて講義や実習をすることで 個々の生活の場面で実践でき、 身につく度合いが高くなる。 ②少人数制であること。 不明な点は、理解するまで 何度も聞くことができ、 徹底的に自分のものにできること。 ③人的ネットワークの強化。 ここに集う栄養士・健康支援者の多くは すでにコミュニケーション能力が高い、 あるいは、それに自分が気づいていないとしても、 潜在的な能力はずいぶん高い。 そうした各地に住む栄養士・健康支援者の ネットワークを得ることができる。 ![]() ④影山の仕事場や、 その近くでの授業とするため、 いろいろの資料などをお目にかけられること。 ⑤ランチタイムは、影山おすすめの 食スポットをご紹介できる。 ランチタイムも栄養補給だけではなく、 参加者との懇親、情報交換、意見交換などを 毎回活発におこなっている。 また、身だしなみグッズなども、 横浜元町などを見て回り、 選び方、買い方などの実習ができる。 ![]() ![]() ⑥ゲストに、栄養士を50年間見続けておられる 大橋禄郎先生をお招きし、 特別講義をお願いしていること。 栄養士および食コーチのあり方について お話していただいている。 ![]() ⑦すでに受講された方との交流が図れること。 「食コーチング」入門コース(4回)は聴講無料。 次回以降の「食コーチング」入門コースは 希望者には、無料で聴講いただいているため、 そこで新旧の受講者が交流できる。 (受講は何度でも可) ![]() ついでにいえば、 横浜は『食コーチング』発案の地であり、 そもそもここは、 昔から、異国のものを、 日本人に受け入れられやすいものに変えて 普及させるという伝統がある地。 食コーチングは「南蛮渡来」ではないけれど、 ここから普及を図るという自負があります。 ![]() ![]() 「食コーチング」は、当初、 病院に勤務していた栄養士である 自分自身のために システム化することを急ぎました。 「食事相談」とは何か、 「食事相談」と「栄養指導」あるいは、 「栄養相談」とのちがい、 心に響く食事相談とは、 「ちょっと待ってNG食事相談事例から」 などなど……。 ![]() 自分自身のためにおこなってきたことが、 結果的には、 たくさんの栄養士・健康支援者の お仲間が増え、 いま、横浜では、「食コーチング」第19期生の 入門研修がスタートしようとしています。 ![]() 「食コーチング」のスキルは、 プライベートから、 お仕事としての食事相談、健康相談まで いろいろの場所で展開することができるのもメリットだと 考えます。 まずは相手を変えようとするのではなく、 「自分自身のコミュニケーションを見直していく」 そこからのスタートこそが、 「食コーチング」の原点です。 ![]() 世間が、 栄養士・健康支援者の コミュニケーションに関する研修会が 以前よりも、少なくなったからといって、 自分自身のスキルアップを 怠けてよいわけではありません。 ![]() いつの時代も、 「継続し続けること」 「よい環境に自身の身を置くこと」は、 不変のように思います。 10年目、20年目、30年目になったとしても、 「食コミュニケーション」としての 「食コーチング」の普及、開発に、 これからも、そして情熱を忘れず、 末永く心血を注ぎたいと思っています。 ![]() ▲
by palmarosaK
| 2016-02-17 23:55
| 食コーチング
![]() 2月13日(土)、 横浜の映画館 「ジャック&ベティ」で 「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」 を夫婦で鑑賞しました。 横浜では、大勢の方が 映画館の前に並んでいました。 整理券番号は、54番と55番。 館内はほぼ満席。 主演は、 モーガン・フリーマン& ダイアン・キートン。 ![]() 実在の夫婦をモデルにした 夫婦の機微を描いた、 3日間のストーリー。 10年前に退職した妻ルースと、 妻よりは10歳は年上であろう、 画家アレックス。 2人は子どもには恵まれなかったものの、 ブルックリンの最上階マンションに住み、 屋上の菜園もある、 眺めのいい部屋に住んでいます。 ![]() 結婚して40年。 ずっとこの家に住んでいるのです。 妻にとって、 老後の心配といえば、 マンションにエレベーターがついていないこと。 夫・アレックスが 階段の昇り降りがつらいのではないかと、 この家を売り、エレベーター付きの マンションに住む計画をしはじめることから この物語は始まります。 昔は、ニューヨーカーから、 「ド田舎」といわれた ブルックリンも、いまは、 おしゃれな街に様変わり。 ![]() アレックス夫妻の購入したマンションも、 いまは、高騰し、手放したとしても、 日本円で1億2,000万円近くになるとの予想。 そこで、不動産バイヤーであり、 姪のリリーが、 夫妻に「魅力的なマンションの売り方」を 指南する細かい描写からも、 この物語は、さらに現実味を帯び、 「あるある! こうした風景って!」 となるのだと思いました。 ![]() リリーは、アレックスに 「このガラクタを片付けて」 と指さしたのは、 彼の描いた絵たち。 第3者から見たガラクタでも、 本人にとっては、すべて宝物。 妻・ルースは、 そういわれた本人よりも カンカンに怒るのです。 それは、若きアレックスの回想シーン でも同じ。 「市場受けする絵を描いたほうがいい」 と画廊からの注文に、 妻ルースが猛然と抵抗。 そういわれた本人以上に……。 ![]() 若いときから、 夫を、夫の才能を信じ、 愛し続けていることが、 歳を重ねても変わらないことに 観客はほっとし、 かたい絆で結ばれている2人に 観客はエールを贈るのです。 彼らの結婚した当時は、 アメリカでもまだ30州で 黒人と白人との結婚が禁止されていた時代。 ルースの親・兄弟さえ、 この結婚に賛成はしてくれないなか、 ルースは強硬し、結婚した。 そんな強い妻、 ルースを愛し、 誇りに思うアレックス。 ![]() しかし、 家を売ることに疑問を感じつつ、 愛妻のいうとおりにしようとするアレックス。 2人の意見はくいちがいながらも、 観客は、 2人の結末をあらかた想像しながら でも、2人の心の機微を 映像を通して、はらはら、 どきどきしながらこのプロセスを待つのです。 ![]() この映画の監督、 リチャード・ロンクレイ氏は、 「この作品は、私にとって非常に胸を打つ 映画。自分の人生の終わりが必ずしも 下り坂ではないと確信できるという事実を描いた 物語です。この映画は、何か破滅的なことが起きたり、 大きな失敗などしたりするわけではなく、 すっかり落ち着いている夫婦が、 ある週末のできごとをきっかけにまた活気を取り戻し、 人生の新しい旅立を見つける物語です」と結んでいます。 いまをどう生きるか、 いまの幸せをずっと続けるためにどうするか、 2人の決断は、 観客の心に、 深く響いたことでしょう。 ![]() 夫・アレックスが妻ルースに内緒にして描いていた 妻の肖像画が、 ルースに見つかってしまったとき、 「こんなおばあちゃんを絵に?」という妻に、 「僕にはすてきな愛すべき女性だから」と夫。 「いい答えだわ」と妻。 女性雑誌では、 妻ルースのファッションのことも 話題になっていましたが、 この映画は、 1つ1つのセリフが、 おしゃれな、そしてときには、 観客をもノックアウトさせてしまう、 スパイスにも変わってしまう、 メッセージとして、 すべて聞き逃さないようにと、 彼らのセリフを1つ1つかみしめていました。 ![]() この映画を鑑賞した 翌日、2月14日は、 私たち夫婦の 結婚記念日。 黙っていても、 お互いの心を図りあう関係ではなく、 アレックス&ルース夫妻のように、 ささいなことでも話し合えて、 けんかしてでも、 とことん話し合えるような2人のようでありたい……と、 考えながら、映画館を後にしました。 ![]() ▲
by palmarosaK
| 2016-02-15 15:29
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