スタンバイ・スマイル:日本病態栄養学会
2019-12-16T13:45:47+09:00
palmarosaK
影山なお子 ブログ
Excite Blog
問いかけて、健康に、ハッピーに
http://palmarosa.exblog.jp/12713858/
2011-01-18T00:03:00+09:00
2019-12-16T13:45:47+09:00
2011-01-18T00:03:53+09:00
palmarosaK
日本病態栄養学会
第14回 日本病態栄養学会年次学術集会で
ランチョンセミナーの講師を
ご指名いただき、
「『コトバで癒やす』問いかけのスキルー食コーチングの場合」
という演題でお話しをさせていただきました。
(座長 大橋禄郎先生)
「食コーチング」というコトバを初めて
聞くという方も少なくないであろうと想定し、
また、1時間という短い時間を考えて
テキストづくり、パワーポイント作成に着手しました。
演題に「コトバで癒やす」と入れましたが、
この場合の「癒やす」は、モチベーションを高めるとか、
心身の健康度を高めるとかというニュアンス。
けっしてコトバだけで病気が治るというつもりはありません。
医師の鎌田 實先生のご著書の1冊に
『言葉で治療する』という書名のご本があります。
「患者さんや家族は、
医療者の言葉しだいで
治療の日々が天国にも地獄にもなる」
と、お書きになっておられます。
座長の大橋先生による、温かい演者紹介もあって
400人近くの方々にお集まりいただいた会場は
講演が始まる前から熱気で包まれているように感じました。
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今回は、以下の順番で進行いたしました。
1.「食コーチング」8つの特徴
8つのうちの1つとして、
サポートを受ける人(被支援者)と、
サポートをする人との関係は対等であることを前提とする。
対等である状態を保つためにも、
「指導」というコトバは
なるべく控えたい。
「指導をしなきゃならない」と力むと、
とかくアラ探しをしたり、
注意や警告調の話し方をしたり。
そして、同僚に、ある患者さんを任せるときも、
「あの人は何いってもわからないから」
「野菜をとることも実行していない」
「体重はぜんぜん変わっていない」と
悪いことばかり吹聴する。
こんな関係づくりのところに出かける患者さんが
幸福感を味わう可能性はきわめて低いといえるでしょう。
2.「食コーチング」定義
3.問いかけのバリエーション 12パターン
4.「食コーチング」は情報の宅配便
5.技法としての問いかけ6項目
6項目の中の1つに、
「一問一答にならないようにする」という項目を入れました。
これは、
食事相談に慣れない栄養士さんがときどきやる失敗です。
いろいろと聞いている割には話がふくらまない。
脈絡もなく
次々に聞いていってもあまり収穫はありません。
問いかけは、
ただやみくもに問いかければいいというものではなく、
そのとき、その人、その場合に応じて、
ある程度のストーリーを持って行なうものであることを
お話しさせていただきました。
サポートする人は、相手に応じて、
その都度、
「問いかけ物語」のシナリオライターになるようなものです。
食コーチング研修のプログラムでも、
この部分には、かなりのトレーニング時間を設けています。
6.食事相談における問いかけの目的 10項目
7.問いかけのステップアップ(図表お示し)
8.好ましい食事相談・健康相談を行うための10か条
今回は、問いかけの意味を徹底的に考え、
これに集中してお話ししました。
コンビニの所在を聞いたり、
「うそぉ ホント?」と驚いてみたりすることは
だれにもできますが、
問いかけて人を健康に、
そしてハッピーにすることは
なかなかむずかしいこと。
これからも、食コーチングとしては、
このスキルを勉強していきたいと思っています。
最後のごあいさつで、
食コーチングは、
島に橋をかけるようなコミュニケーションスキルである
ということをお話ししました。
人と人との間にかける橋は、
最初は人1人が、
ようやく渡れる程度のものだとしても、
信頼関係という橋がかかると、
いろいろの荷物を運び込めるようになる、
やがてはトラックいっぱいの荷物だって運べるはず、と。
今回はパワーポイント中心での講義だったため
パワーポイントを作成する際も
以下の点に気をつけて臨みました。
1.画面が「字」だけにならない。
2.写真はできるだけ明るく鮮明な写りのものを。
3.短時間の講義のため、ポイントの箇条書き。
4.パワーポイントをただコピーしただけのものを
テキストとしては配布しない。
あらためて感じたのは、
講師と受講者がゆっくり話し合える
ホームグランドでの研修会の、
たっぷりの時間を使える贅沢さ(ぜいたくさ)でした。
食コーチングは、いつでも、どんな場面でも
双方向のコミュニケーションでありたいと思うのでした。
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