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![]() 女子栄養大学 食文化栄養学科の 「食コーディネート論」の 授業の成績表のお返しと、 「食コーチング」第22期 入門研修修了方々の 修了証の記入と、成績表の採点が終わり、 一息ついているところです。 ![]() ![]() 「受講調査票」を記入していただくことにしています。 それによって、 授業の内容をどのくらい理解できたかを判定します。 ![]() 1人1人に赤ぺンでメッセージを記し、 助手さんを通じて、 学生全員に返却していただいています。 ![]() あるいは、お話しした講義内容について、 感想を書いてくれているので、 ![]() ![]() 「祖父が入院しており、 ほとんど食欲がないのです。 家族からは『食欲がでるレシピを考えて』 といわれているのですが、 先生なら『どんなレシピ』がおすすめですか」 ![]() もし先生が私の立場だったら どんなふうに解決されるのでしょうか」 ![]() ![]() 外国で日本の食文化を伝える仕事にも 興味がありますし、 日本でもやりたいことがたくさんあります。 どうしたらよいでしょう」 ![]() 先生のおすすめの本を教えてください」 ![]() 役割があることを知り、興味を持ちました。 先生のおすすめの料理教室を教えてください」 ![]() 1人1人コメントをするのは簡単ではありませんが、 講義のあとのこうしたフィードバックは、 学生が受講内容について認識を深め、 それを現実の世界に適用する チャンスとなることでもありますから、 ほおっておくことのほうが、 はるかに辛いことです。 ![]() 後期の講義時にお目にかかったときには、 別人のように明るくなっていたりする、 そういう学生を見ると、 こんな形でも有効であることを実感します。 ![]() フリーランスの栄養士になったばかりのころ、 都内の銀行に週に1回、 食事相談に伺っていたとき、 「常勤の医療関係者にはいえないことも、 非常勤の栄養士には言いやすいのでは」と、 常勤の保健師さんに指摘されたことを、 ここ、学校という場所でも同じようなことを感じます。 ![]() 病院やクリニックに勤務していたときも同じ。 「お医者さんには聞きづらいことでも、 栄養士さんには言える」と、 患者さんから直接言われることは、 栄養士であればどなたでも経験されておられるはず。 ![]() それがいわゆる「クライアント」でなくても、 出会った人がサポートを求めているときは、 どんな形ででもお役に立てることはできるもの。 ![]() ![]() 健康支援者は、職業そのものがサポーターです。 ![]() ![]() 22期を修了された方々も、 さっそく受講のご感想やご自分の近況報告など お寄せくださっています。 ![]() ![]() 双方向のコミュニケーションによって、 私も元気メーターの度数を あげることになっています。 ![]() ちょっと力み過ぎと思われるかもしれませんが、 モチベーションとしては、 弱いよりも強いほうが、 持続性という点では プラスになると思っています。 ![]() なにしろ、人生100年時代ですから。 ![]() ![]() ▲
by palmarosaK
| 2017-12-26 00:46
| 女子栄養大学
![]() 2017年1月28日(土)、 女子栄養大学卒業生有志で立ち上げた勉強会、 「カフェSSN」と 「診療所に勤務する栄養士の勉強会」の共催で、 「食と健康情報の鮮度を高めるための7つのポイント」 と題するセミナーが開かれました。 講師は、大橋禄郎先生。 http://rockyroad1.exblog.jp/ 私たち≪パルマローザ≫ (栄養士・健康支援者ネットワーク) の有志16人で参加させていただきました。 遠路、石川県からも谷口佳津子さんが。 (時間 1時30分~5時15分 会場 女子栄養大学 駒込校舎内) ![]() 去る2015年5月に開催された 大橋先生のご講義に一度参加しているので、 今回は2年ぶりの参加。 いつも、横浜のホームグラウンドでお聞きする 大橋先生のご講義も、 主催者が異なり、場所が異なり、 受講者が異なることで、 いつもと違った新鮮さと 高揚感を感じて臨ませていただきました。 ![]() ![]() 先生のご講義は、 以下のテキスト内容で進められました。 ◎イントロクエスチョン4題。 同意するものは「〇」を、 同意できないものに「×」を 書き入れるというもの。 このイントロクエスチョンで、 70名近い参加者の助走が いっせいにスタートします。 イントロクエスチョンの1番目には、 「栄養士」とは、その名称のとおり、 栄養素の意味や必要性について深く理解し、 その知識を人々に伝えることで 社会に貢献する職業である。とあります。 〇か×か。先生の解釈では、(×)。 その理由も1つ1つていねいに ご説明いただきます。 その解釈を聞き入る学生から ベテランの先生方も、 大橋先生の解釈を伺うたびに、 「あ~!」「そうか~!」との、深いうなずきが。 ![]() 1.ふだん使っているコトバを見直す。 2.「食」の栄養補給以外の目的を軽く考えない。 3.健康の「3大要素」から「6大要素」へとシフト。 4.「食の地図」を持たずに食のガイドはできない。 5.表情と身だしなみ、ライフスタイルでも 健康を「見える化」する。 6.健康情報を伝えるコミュニケーション力はここまで必要。 7.「ヘルスプロモーター」としてのスキルを高める。 合計10枚のテキスト!! 1枚1枚が、栄養士として、 一生手元に置いておきたい!! と思わずにはいられないほど、 栄養士・健康支援者の「バイブル」 そのものの内容でした。 ![]() あしたからの「食事相談」「健康相談」が、 このようなバイブルがあることで、 より心強く臨むことができる……、 そう、思われた方が多くおられたはず。 さて、研修会では、 日ごろ、あたりまえのように(?) 使ってしまっている、コトバの1つ1つを 大橋先生が検証されました。 ![]() たとえば、「栄養士」という 私たちの職業であるコトバについて、 これからの日本を見据えた視点で、 あらためて、 「栄養士」は「栄養素士」ではないと、 強く認識した方は多くおられたはず。 これも、人生50年時代から 100年時代へと突入した、 日本の栄養士として、その社会的使命を、 文章でカタチとしてお示しくださったのは、 この研修会に参加した大きな収穫でした。 ![]() その他、「栄養指導」「栄養バランス」 「行動変容」 「エビデンス」「安心・安全」……。 だれかが言うと、自分もなんとなく使ってしまいそうな これのコトバにも、1つ1つの解釈を示していただきました。 「安心」と「安全」は別もの。 それを、なんでもかんでも、 「うちの〇〇は安心、安全です」 と言えば言うほど、陳腐な表現になり、 中身の空虚さが露呈する……、 そのことを多くの栄養士が納得されたでしょう。 ![]() 水戸黄門様の「印籠」のように、 そのコトバをただ誇示することで、 「なんとなく仕事をしたように思う」 ことだけは避けたい! 「バランスよく食べてくださいね」 というアバウトな表現では、 それを聞いた対象者の行動には、 変化が見られない。 「何を、どれだけ、食べればよいのか」 ということを、まずはお知らせしないと、 行動に移すことができない。 ![]() 「バランスよく食べましょうね」 「安心・安全ですよ」といえば、いうほど、 空虚なものになってしまうことを ここでも教えていただきました。 「栄養士さん、『栄養のバランスってなんですか』」 と、いつ、なんどき、 クライアントから質問があってもいいように、 自分の答えは、ある程度持っておかなければならない」。 その1つの「ものさし」が、 「四群点数法」であることも あらためてお示しいただきました。 ![]() 「四群点数法」の創設者であり、 女子栄養大学の創設者・香川綾先生。 当時、書籍の編集者として、 のちに『栄養と料理』編集長として お仕事をされた大橋先生が、 綾先生に 「四群点数法」についてインタビューし、 綾先生のお話を文章に起こして 紙面に載せたり、 大橋先生ご自身も、 解説記事をお書きになったりすることが 少なからずあったそう。 いまとなっては、 創設者に一番近い、「四群点数法」の 直伝伝授者のお1人と言っても 過言ではないでしょう。 ![]() その大橋先生が、 「四群点数法」の利点を、 少なくとも6つはある、 とテキストにお示しになったことは、 1.「栄養バランス」というときの 具体的な基準として示すことができる。 2.日々の食材を、4分類という 最少のカテゴリーに収めてあるので、把握しやすい。 3.健康な人、食事制限のある人の双方が活用できる。 4.「四つの食品群」と、1点80キロカロリーという 「熱量点数」とによって、バランスと量の管理ができる。 (「マゴワヤサシイ」では、量のコントロールができない) 5.関連する資料(本や雑誌)が 多く出版されているので、情報補給ができる。 6.家庭の食事に限らず、世界中のどんな食材、 どんな料理でも、おおむねその特徴を 把握することができる。 外食、中食にも適応できる。 ![]() 栄養士の中には、 「『四群点数法』は女子栄養大学のものでしょ?」 とおっしゃる方がおられるそう! そうした方に対処する方法まで 先生はお示しされました。 もし、上記のような考え方の方がいらしたら、 「ベースになっているのは 国が定めた「食事摂取基準」です。 これは、日本人全部、 あるいは世界中の人に活用していただきたい、 食事指針として考案されたものです。 ですから、「食生活の地図」っていうんです。 世界地図を見ているとき、 「これは昭文社のものでしょ?」 「これは帝国書院のものでしょ?」なんて、 出版社の名前を気にする人はないでしょ? たいていの地図の元データは、 国土地理院によるものです。 「四群点数法」も同じで、 「食事摂取基準」が元データ。 だから「食の地図」なんです。 ![]() その他にも、 「毎日、忙しいので、卵1個、牛乳1杯なんて、 そんなことに気をつかっていられませんよ」 「四群を使いたいけれど、 まわりの人はまったく知らないし、 『食品交換表』が頭にある人が多いので、 言い出しにくい」 という、きっとどこででもありそうな事例を、 「魅力的な答え方」として、 お示しくださいました。 今回、受講している方々の半数以上は、 女子栄養大学以外の方々。 その方々も、大いに納得しておられるのを 後ろの席に座っていた私は確信しました。 ![]() また、せっかく 「食のものさし」を学んでいたとしても、 それを、「どう魅力的に伝えるか」 ということに、日々、労力を使わず、 怠っていると、人々の生活には、 浸透していかないことにも通じる……と感じました。 ![]() 「〇〇はからだによい」 「〇〇は健康によい」といった、 量の基準を示さない 抽象的な食事法を流布する人が多いために (厳密には「食事法」とはいえない) 人々をミスリードし続けているうえに、 怪しい健康法の流布を許している、 そういう現実を見るとき、 その責任の一端は 私たち栄養士にもあるのではないか と自問自答していました。 ![]() 途中、都内の専門学校での授業があったため、 中座し、午後6時過ぎからスタートした、 懇親会に参加するために 再び合流させていただきました。 参加者の約半数近くが参加していた懇親会。 主催者の先生がたのご配慮で、 私たちパルマローザ組も 参加させていただきました。 ![]() イタリアンレストランの2階でおこなわれた 懇親会では、全員が自己紹介を発表します。 マイクがない、 レストラン特有の喧騒感があるなかで、 わが、パルマローザ組は、 日ごろから、 自己紹介などのプレゼンテーションを 強化、実践しているだけあって、 とくに、以下の点が印象的であり、 実際、その場にいらした先生がたから うれしいご指摘をたくさんいただきました。 ![]() ![]() 1.全員に聞こえるような発声で 発言していた。 2.自己紹介が簡潔で、 ピンポイントで説明できていた。 3.決められた時間内(2分以内)で びしっと決めていた。 (自己紹介に慣れていない人は、 話が長くなる傾向がある) 4.全員に誰が話しているか わかっていただけるようにと、 あえて、自席から離れて、 前方で自己紹介をしていた。 5.身だしなみに関しては、 黒やグレーなど暗い色をあえてはずし、 「春の訪れが待ち遠しくなるような」 ジャケット+αのコーディネートで 全員が臨んでいた。 ![]() 栄養士の大先輩であり、 日本を代表する栄養士として いまも第一線でご活躍の宗像伸子先生。 先生は、山吹色のきれいなお色の ジャケットで参加されていました。 ![]() 先生にそのことをご指摘させていただくと、 「黒色のジャケットって顔色が悪く見えるでしょ? 私は人が相手のお仕事だから、 明るい雰囲気を出すためにも、 そして、もちろん 自分自身の顔色がよく見えるような色を 着ることが多いわね」とのこと。 「やっぱり先生は 身だしなみに関しても考え方がちがう!」 ![]() 懇親会では、ふだんお目にかかれないような 大先輩がたにも、お酒の力を借り(!) お声をかけさせていただく機会にもなって、 大盛りあがりでした。 久しぶりに伺った母校の駒込校舎。 その母校で、 大橋先生のお話をお聞きできたことは、 2017年、この1年だけではなく、 栄養士として、生きる限り、 一生の財産を得ることができた、 そんな気持ちで懇親会を楽しみました。 ![]() ![]() ▲
by palmarosaK
| 2017-02-03 23:04
| 女子栄養大学
![]() 担当している大学の後期授業(演習)4回が終わりました。 私が担当させていただいているのは、 「食コーディネート論」の一部。 大学在学中から、 自分自身の存在が まわりの人たちの健康度も左右するということを 理解してもらえるようにと、 いろいろのアプローチをしています。 ![]() その1つに食材の「実測」「目測」の練習があります。 たとえば、「置いてある野菜の中から あなたが考える350g分の野菜を取り分けなさい」 学生4人にやや大きめのバットを渡し、 卓上に並べてある野菜の山から その分量の野菜を取り分けてもらいます。 そのあと、それらを実測してみると、 ほとんどの学生が1200g、1300g……と、 軽く1kgを超えた量の野菜を取ったことが明らかに。 課題の4~5倍の量を「350g」とする学生が大半。 誤差がいちばん少ない人でも700gでした。 ![]() 実際に、野菜350gの重量を見て、 「え? こんなに少ないの?」と一様に驚きます。 ![]() こうした実習は「食コーチング」研修でも、 行なうことがありますが、 各地のベテランの栄養士の現役の先輩でも 少なからずの人が1kg近くをとる例が 少なくありません。 ![]() 食の専門家として、国民の健康を支援するとき、 1kgの野菜を「350g」と誤認するということは、 その量の野菜をとることが、いかにむずかしいか、 という誤認を生み出すことに通じます。 それは、接する人たちに 「350gの野菜をとるのはけっこう大変」という 誤った先入観を植えつけることになります。 ![]() プロの認識不足、経験不足が、 生活者に大きな誤解を与え、 それが「1日350gの野菜」をとることへの 意欲を減退させることがあるとすれば、 それは健康を支えるどころか、 健康の足を引っ張ることになるのではないでしょうか。 350gの野菜を目測できない現実を知ったとき、 学生を教えているほかの教員は 「前に教えているはずなのに……」といい、 ベテラン栄養士は、「しょっちゅう量っているのに」 「私はこれくらいをとっているのよ」などと、 言い訳をしたり論点をずらしたりします。 ![]() 「日常茶飯事」というくらいに、 毎日くり返している生活習慣なのに、 それが身についていないということは、 どういうことなのでしょうか。 ひょっとしたら、「栄養素士」が多いのは、 こうした日常茶飯事をおろそかにしていることを カムフラージュする心理が働くからかもしれません。 実践することはもちろん、 一定のトレーニングをすることは、 どんなプロにも必要だと思います。 トレーニングは、仕事に没頭すること、 仕事に追いかけられることとは違うでしょう。 ![]() 一流のベテランは、無意識に仕事をこなす人ではなく、 きょうの仕事、あしたの仕事から、 さらなる向上を目指す人ではないかと思います。 食コーチングのように 新しいコミュニケーションスキルともなれば、 いっそう、向上を目指すトレーニングが必要と思います。 そう思って、入門研修会を受けた方々にも スキルアップの機会をつくっています。 最近では、10月8日(月/祝日)、 「食コーチング」スキルアップ研修を開催しました。 トレーニングテーマは「問いかけの自発性の促し」。 ![]() 4日間の入門コースを修了された方にとっては 中級コースのセミナーとなりますし、 何度か参加されている方には、 食コーチングを人に伝える役割を担う1人として 学んでいただいています。 最近は、このスキルアップ研修の中では、 「肯定的指摘」に力を入れています。 食事相談においては、 相手をほめることをすすめる傾向がありますが、 見え透いたほめ方は、食事相談の品格を落とす可能性があります。 ![]() 「ネクタイがすてきですね」 「かばんがすてき」 「ハンカチがかわいいですね」 「きれいな色の洋服ですね」 「いい色のブラウスですね」 こうした表面的で、わざとらしいほめ方は、 相手をシラケさせたり、居心地の悪さを感じさせたり、 ワンパターンになったりしがちです。 シャイな人の多い日本人には、 「美辞麗句」は要注意の警戒対象にもなります。 ![]() そこで食コーチングでは、ほめ言葉としてではなく、 会話の延長として、「肯定的指摘」すすめています。 「時間どおりのご到着ですね」 「いつも5分前には到着されますね」 「迷わずにおいでになれましたね」 「あら、秋色のスカート」 「あ! ショートカットになさったのですね」 「万年筆をお使いなのですね」 「先日、新聞で栄養改善学会賞を受賞された記事を拝見しました」 「不言実行型というのかしら」 ![]() 取り立ててほめなくても、充分に相手を受け入れることになります。 今回は、モノを使って練習から始めました。 相手の持ち物をさりげなく肯定的に指摘します。 ①万年筆 ②ノート ③韓流テレビガイド本や食品成分表など ④バック ⑤魔女 ![]() 次には、「来週から中国に行きます」という人に対して 1行だけで肯定的指摘をする練習をおこないました。 後半はかなりむずかしい、との声。 みんなが同時に見ているものを、みなとは異なる言葉で指摘すること、 「見えないもの」(来週から中国へ)に対して指摘することなどは、 確かにむずかしいことでしょう。 ![]() しかし、こうしたスキルは、 食事相談の、そして栄養士のグレードを高めることに なると思うので、これからもスキルアップの機会を 増やしたいと思っています。 食コーチングは、からだで覚えるコミュニケーションスキルであり、 それゆえに、一生もののスキルになると思っています。 スポーツ選手がよくいうように「練習は裏切らない」のだとすれば、 栄養士も、裏切られないだけのトレーニングを 重ねるしかないのでしょう。 ▲
by palmarosaK
| 2012-10-12 00:42
| 女子栄養大学
![]() 女子栄養大学栄養学部 食文化栄養学科の後期の実習講義が終わりました。 3年生、4年生を対象とする「食コーディネート論」。 前期2回は講義、後期2回は実習。 後期は学生数が増えて108人。 文化栄養学科は、 女子栄養大学の中でも ユニークな学科として知られています。 http://www.eiyo.ac.jp/daigaku/faculty/foodcultureandnutrition/ 「日本の四年制大学では数少ない、 調理師免許の取得、 製菓の専門技術の習得が可能な学科。 栄養・健康科学と食文化、 ならびに調理に関する深い専門知識・技術を基盤に、 メニューや食品開発、カフェ・プロデュース、 食の地域振興や食育、 食情報発信などの知識と技術を修得します。 広く世界の食文化もふまえて感性豊かな表現力で、 健全で豊かな食のあり方を 企画提案・コーディネートする食の専門家を育成します」 (女子栄養大学ホームページから抜粋) ![]() 「食コーディネート論」の後期全15講義には、 こんなものがあります。(*は影山担当) 1.食をどのようにコーディネートするか。(*) 2.食材の重量と切り方・器の実際。 3.料理の写真を撮る。 4.食材・郷土料理について学ぶ。 5.テーブルセッティングの実際 6.雑誌づくり、企画案を考える。などなど。(以下略) 栄養士養成カリキュラムでは 受講することができない内容のものが多く、 どの講座も講師の立場から見ても、どれも魅力的。 ![]() こんな内容でも、学生の私語が多かったり、 寝ている学生が多かったりすることに対して 「いまどきの学生はしょうがない」と考えがち。 この授業を2年前までご担当されていた 大橋禄郎先生はこうおっしゃいます。 「とにかく、学生たちは、 将来のこと、就職のことが 気になっているはずだから、 『自分に関係がある』と思わせる内容だったら、 ちゃんと聞いてくれるはず。 学生がしゃべったり、眠ったりするのは、 学生が悪いのではない。講師のせい」 ![]() 大橋先生の授業を受講した学生は社会人になって 数年経っても、先生に連絡をとられる方が少なくありません。 年に数回だけの授業であったとしても、 心に響く授業はおこなえるのだということを アシスタントの立場から、 当時、拝聴させていただきました。 前期2回、後期2回の授業で私は、 とくに以下の点に気をつけて授業に臨みました。 ![]() 1.後ろから座ろうとする学生たちに、 前に、前に座らせようと何度も促した。 (多くの授業で、 講師に近い前の席が空席となり 後ろに人が集まる傾向にあるが、 「情報は前に座るか、後ろに座るか」では 大きく受け取り方が異なります。 これは大橋先生がなさっていたことを、 私も引き継いでいます) 2.女子栄養大学の設立者、 香川 綾先生に関する 資料(新聞記事、著書)などを紹介し、 先生がどのような思いで、 栄養学を普及させたかを一部紹介したり、 母校の卒業生の活躍を紹介したり、 卒業生の1人として、 影山がおこなっている仕事の一部もお伝えしました。 ![]() なぜ、このようなことをお話ししたかというと、 私自身、大学を選ぶときの大きな基準として 以下のことにポイントを置いていたからです。 1.大学の創設者はどういう人物か。 2.大学の卒業生にはどのような人がいるか、 どのような活躍をしているか(いたか)。 3.他大学の同じ学科と比べて大きな強みを持っているか。 4.現役の学生は自分の学校に誇りを持っているか。 5.大学のカリキュラムは魅力的か。 6.就職率はどのくらいか。 7.卒業生の進路はどのような傾向があるか。 8.寮はあるか。(10代当時は、地方に住んでいたため 寮のある大学という条件で選択していた) さて、私の講義が終わったあと、 数人の学生からいろいろの質問や声かけがありました。 ![]() 《質問1》 「将来、私も料理教室をやってみたい」 (私が自分がやっているアクションクッキングの内容、 コンセプトに関心を持ったことへの反応でした) 《質問2》 「話し方や姿勢について、どこで学んだらよいのですか」(数人) (健康支援者の一歩先を歩いている先輩として、 学生にもよいモデルとなってほしいと思って、 ファッション、メーク、話し方、歩き方などに 気をつけて臨んだことに対する反応) ![]() 《質問3》 「バイト先で女子栄養大学に通っているというと、 ああ、栄養士ね、といわれるのですが、 ちょっとコンプレックスを感じてしまう」 (この学科は、栄養士資格を修得しない学科のため、 入学後、学生の中には、まわりから 「女子栄養大学なのに、 栄養士がとれない学科にいるの?」と いわれることが多いそうで、 そのコトバでモチベーションが 下がってしまう学生も少なくないようです。 女子栄養大学というと、 栄養士をイメージするのは当然。 しかし、食文化栄養学科の特徴、 自分がどういう方向を目指しているかを はっきり話せばわかってくれるはず。 相手の問題というよりも、 自分の説明力の問題ではないのかしら? ![]() 栄養士でなくとも、 食に関わることはだれにでもできる。 私の日本女子大学文学部社会福祉学科時代の同級生は、 卒業後、JR東日本に、女性初の総合職として入社。 後に、JR東日本の子会社の社長に就任し、 駅中にデパート「エキュート」を立ち上げるなど話題になった。 栄養士の資格がなくても、 自分のアイディア次第で、日本を変えることができる) 学生たちの学科にエールを送ることで、 悩みを伝えてくれたのでしょう。 「食コーチング」で実践している「肯定的指摘」は、 108人の学生にも有効であることを実感しました。 ![]() そのほか、 「きょうの講義を聞いて、この学科を選択してよかった、 と思えるようになりました。少し自信がもてました。 要は自分次第なんですよね」という 学生の言葉を聞いて、 自分の話が少しでも役に立つところがあったと思うと うれしく思いました。と同時に、 大学の先生たちは、学生たちのこのような悩みに どのように対応されているのか……と、 少し心配になりました。 「食コーチング」は、人々の健康づくり、生きがいづくりに 貢献する食を通じたコミュニケーションスキルです。 食事相談だけに限ったスキルではないことを 後期2回の実習を通して、 体験させていただきました。 ▲
by palmarosaK
| 2011-10-07 01:59
| 女子栄養大学
![]() 女子栄養大学文化栄養学科で 「食コーディネート論」の授業を担当させていただくことになり、 私の担当の前期2回が終わりました。 履修登録期間ということもあってか、 学生は120名弱。 文化栄養学科に学ぶ学生は、 現役の学生はもちろん、社会人を経て学ぶ人、 栄養士の資格を持っているけれど、 さらにスキルアップしたい人までさまざまな 経歴を持った方が受講されるようです。 この学科は、将来、食関係の分野に進みたい人のために さまざまな授業が用意されています。 ![]() 食とは何かから始まって、 食コーディネートとは? 食コーディネートを学ぶ理由など、90分間の授業。 社会人と違い、 学生の場合は、「いつまでも自分にはたっぷり時間がある」 というように錯覚したり、将来の着地点が見えないまま 勉学していたりするため、授業中に私語をしたり、 眠ったり……ということがあります。 そこを私語をやめさせたり、 前のほうの席につめさせたりするのも 講師の仕事なのだと教わり、 根気強く授業に入る前の環境整備に時間をかけます。 ![]() 見ているようで、当時の先生方に申し訳なかった……、 という気持ちに、今さらながらなってきます。 自分たちの先輩が講師であるためか、 学生は比較的真剣に聞いてくれているようにも感じました。 毎回とるアンケートには、 「食の意味がこんなに多くあるとは思わなかった。 びっくりしました」 「この学校に来てよかったと思った」 なかには、「日本に生まれてよかった」、 という嬉しい感想もありました。 「日本に生まれてよかった」というのは、 授業の中で、栄養士の大先輩である、 東畑朝子先生から伺った話を ご紹介したことについての反応です。 ![]() 日本の栄養士とアメリカの栄養士の優劣の話題になったとき、 「日本とアメリカとでは大した差はない」 と、先生の留学体験からのご指摘。 朝食1つをとっても、 アメリカは、コーンフレークやオートミールを食べている栄養士が多かったり……。 それがどんなに優れているの? 日本の栄養士にもアメリカの栄養士にも優れた人もいるし、 優れていない人もいるし、というだけの話。 2回の授業の後には、 学生からいろいろの質問を受けました。 将来の進路に迷っている、という質問から 料理教室の先生になりたいがどうしたらよいか、 パルマローザのサークルに行ってみたいなどなど……。 ご質問に対して、こちらからいろいろ問いかけることで 学生さんなりの気づきがあったようです。 私の栄養士ライフは、まだ数十年ではありますが 自分の実力だけでここに存在しているわけではありません。 栄養士として先を行く先輩方、そして私のことをいつも 最優先に考えてくださるコーチ、 いつも私を応援してくれるお仲間の栄養士 家族……などがあってこそ、 いま自分は母校の教壇に立つ機会をいただきました。 うれしいことに、4月29日の写真教室に 早くも私の講義を受けた学生から参加申し込みがありました。 ▲
by palmarosak
| 2010-04-23 12:19
| 女子栄養大学
![]() ![]() ![]() 「食コーディネート論」を担当される 講師、大橋禄郎先生の授業で、 卒業生の1人として、92名の学生さん方に、 お話しさせていただく機会をいただきました。 在学中から、現在のお仕事に至るまで、 心がけてきたこと、 現場で何が起こっているのか、 そして、いま、学生として 何をどう準備をすればよいのか……などなど 少しでも 学生さんのお役にたつことができるようにと、努めました。 その後は、「食コーディネート論」の大橋先生の授業を 聴講させていただきました。 この分野、まさに栄養士に必要な授業だと痛感しています。 人と人、人と食、食と食を結びつけるコーディネートは 食関係者、栄養士には切り離せないスキル。 そのコミュニケーションスキルや「食」情報も 先生は具体的に1つ1つ解説しながら進めておられます。 パルマローザで先生が講師を務めてくださる講座は、 各地にお住まいの現役の栄養士さんが泊りがけで いらっしゃる大人気セミナーで、毎回大盛況。 学生時代から先生の授業を聞けるなんて羨ましい! と思いながら拝聴していました。 2年後には、 社会人としてご活躍される学生の人たち。 「食」という共通のキーワードでつながっている私たち。 また、きっと、どこかでお目にかかれることと思います。 私たちでお役にたてることがありましたら、 いつでも 栄養士・健康支援者ネットワーク ≪パルマローザ≫にお尋ねください。 私たちはクライアントの健康づくり、生きがいづくりを サポートさせていただくお仲間なのですから。 ▲
by palmarosak
| 2008-06-04 01:22
| 女子栄養大学
女子栄養大学をご卒業後、ロイヤルパークホテルに シェフとして就職された加賀田京子さん。当時の人気番組『料理の鉄人』で フレンチの鉄人に勝った、管理栄養士・フレンチシェフとして ご高名な加賀田さんのレストランでランチをいただきました。 このお店は、「なだ万」で修行された弟さんの作る和食と 京子さんの作るフレンチのどちらかを選択できる嬉しいお店。 たくさんの方々で賑わっていました。 ![]() ![]() ![]() ▲
by palmarosak
| 2008-04-05 02:01
| 女子栄養大学
![]() 文部科学省後援の講演会に行きました。 女子栄養大学学長・香川芳子先生のご挨拶に始まり、 講師は、香川靖雄先生(女子栄養大学副学長)、 柴田重信先生(日本時間生物学会事務局長)、 瀬川昌也先生(瀬川小児神経学クリニック院長)、 三池輝久先生 (熊本大学大学院医学薬学研究部小児発達学分野教授)の 4名の先生方からお話しをうかがいました。 (「日本人の生活リズムの現状を科学的にどう改めるか」など) ご参加になっておられた多くは栄養士さんで、 200名の方々がお集まりになっておられました。 ![]() 「早寝、早起きの重要性はよくわかりますが いま、遅く寝ている子どもたちに 早寝、早起き、朝ごはんだけを強要することは 虐待にもなりかねない」という 指摘(三池先生)には 大いに納得いたしました。 早寝、早起き、朝ごはんを改善する糸口を 見つけることの難しさをあらためて実感した1日でした。 ▲
by palmarosak
| 2008-01-30 23:31
| 女子栄養大学
![]() カレンダーを見て1日の確認をします。 午後3時からは、初めてお目にかかる、 大学4年生の方がパルマローザにお越しになられる予定となっています。 なんでも、「この先をどうしたらいいのか……」 というご不安な様子が1ヶ月前のお電話越しに伝わってきました。 「とりあえず、お話しにいらっしゃらない?」 メールやお電話からとても好印象の学生さん。 お目にかかってもやっぱり、 とても感じがよいその学生さん。 学生生活のこと、実習のこと、 将来の栄養士になるためのいろいろのこと、 ゆっくりしっかり、 自分の言葉でお話してくださいます。 「病院に実習に行って、栄養士になりたくないと 思ってしまう学生って多いと思います」とその方。 「どうして?」と聞く私。 いろいろその理由をお話してくださった後、 「でも、私は、とてもいい病院の栄養士さんに 会うことができ、恵まれていたと思います」とその方。 最後、なんだかすっきりした顔でお帰りになられる その姿に、なんだか不安だったその当時の私と 重ねてみている自分がありました。 「いつでも遊びにいらしてね」という私に、 にっこりほほ笑んでお帰りになる学生さん。 私たちパルマローザの入会条件のひとつに 「愚痴や不平不満を改善へのアクションへとつなげられる人」 という項目が追加されたことを思い出しました。 まずは、私自身がそうした姿勢を 維持し続けられるように気をつけねば。 学生さんにお出でいただいたことで、 そうあらためて 自分自身をふり返ることができました。 ▲
by palmarosak
| 2006-11-28 12:35
| 女子栄養大学
![]() テーマは、 「給食管理者のための人をひきつける 食コミュニケーション力」 講師の先生は、パルマローザ主催のセミナーでも お世話になっている、 大橋予暇研究所代表の大橋禄郎先生。 対象者は、給食施設で働かれる栄養士、 調理士の方がた。 給食施設に働く人が、仮に1日中、 ひとこともしゃべらない日があったとしても、 情報を発信しているとおっしゃいます。 「発信だけを私たちは コミュニケーションと考えていないだろうか、 受信するのもコミュニケーション」 と先生はおっしゃいます。 だから、相手の話を聞くときの姿勢や あいづち、意欲、目の輝き、すべてが 相手に情報を発信している。 今日は以下の内容で研修が進みました。 1.次の文章で、正しいと思うものに○をしてください。 (10項目) 2.「食」はどういう情報を伝えるのか。 商品としての食が持つ多様なメッセージ性 ーー不変の法則はない。 3.給食関係者は「食育」のどんな部分を担っているのか。 4.給食関係者のコミュニケーション力を伸ばすには。 (12項目) 5.その他:資料などの作り方、見せ方。 私がとくに印象に残ったことは、たくさんありますが、 その中でも、 女子栄養大学創設者の香川綾先生がおっしゃったという 「食卓は健康の基地である」という言葉。 「なるほど。基地ね。納得」 講師の大橋先生はこうおっしゃいます。 「家庭の崩壊は食卓に現れる。 でもね、食卓が崩壊するから 家庭が壊れるのではないんです。 それを間違えるといけませんね」 そして、最後の4項目。 給食関係者のコミュニケーション力を伸ばすには、 12項目あるなかで、先生が力説なさっておられたのが、 「自分をサポート、 またはコーチをする人と契約する」ということ。 「立ち話程度の相談ではなく、ちゃんと、 自分のために、お金を払ってコーチを雇う。 ![]() 今日お話を聞かれた方がたは、 きっと、きょうから、明日からの 仕事に向かう姿勢や意欲が違ってくる! みなさんが、熱心に、真剣にノートにとっておられる 姿勢を拝見し、そう確信しました。 ▲
by palmarosak
| 2006-07-12 22:21
| 女子栄養大学
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