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![]() 5回にわたって、ある県で開催された 「健康づくり」に関するプロジェクトに、 講師としてご指名をいただき、 務めてまいりました。 ![]() 以後、何回か打ち合わせを行なった企画が、 ようやく終了しました。 ![]() 担当者からの最初のお声かけは 「コーチングのできる栄養士を探していたら、 影山さんのホームページにヒットしました」と、 いうものでした。 この担当者もコーチの資格を持っているとか。 ![]() そして、医師の講話などのアプローチによって、 地域の方々の健康意識や検査値などが どのように変化するか、 というのがこのプロジェクトのコンセプトでした。 ![]() 「食コーチング」の視点を入れることで、 従来の食生活改善の企画とは 異なる結果が得られるかも、 という企画意図に大いに賛同し、 この5回シリーズに参加しました。 ![]() 「栄養」「運動」「休養」は人生50年の時代もので、 人生100年時代には、 さらに「ストレスのコントロール」、 「よい人間関係の維持」「生きがい」の3つを加えた 「6大要素」が必要とする 大橋禄郎先生の説をご紹介してきました。
![]() 後半の3要素は、いわばライフスタイル。 ![]() どの程度受け入れられるのか、 それを確認するよい機会にもなりました。 ![]() 「食事力」の強化。 ≪人生100年時代を生きる。 食事で、活力、安らぎを補給≫でした。 ![]() 栄養士の私への質問として、 「くだものって何個まで食べたらいいの?」 「血圧が高いから、乳製品を飲むようにしているの。 からだにいいんでしょ?」 「コレステロールが高いから、 医師から卵は食べないように言われて、 それ以来、食べていない。いいんでしょ?」 ![]() 地方の人らしい、というよりも、 どこでも聞こえるものではないでしょうか。 ![]() 食コーチとしては即答せず、 お1人お1人のお考えを確かめたく、 「問いかけ」をしてゆきます。 ![]() お聞きするその姿勢や態度によっても、 お尋ねになられる方は安心されるのでしょう。 2時間のセミナーが終わった後も、 ご質問が続きます。 ![]() 毎回、「イントロクエスチョン」をおこない、 世の中の健康に関する情報や 健康に関する考え方を確認したり、 みんなで話し合う機会をつくることで いろいろの矛盾や疑問が話しやすくなるようです。 ![]() 「こうした場所に参加される方は、 日ごろから、健康に気をつけている方々多い」 と想定し、 「ふだん、健康に関して気をつけていることを ていねいに聞き取っていく」ことに徹しました。 ![]() 当日の講座で駆使し、 地元に、さらに 誇りや愛着を持っていただけるように努めました。 ![]() みなさまリラックスされたご様子で 晴ればれとした表情や姿勢。 そこからも 「健康のカタチ」を感ずることができました。 ![]() 当初、「人と関わることが苦手……」 とおっしゃっていた方が、 最後まで、この場に参加し続けてくださったり、 「この歳で異性から声をかけられたら、無視する」 とおっしゃっていた方が、 「いろいろの人と仲良くやっていきたいと思う」 と、アクション宣言をしたり……。 ![]() 「大好きでよくつくっている」と、 ご紹介したレシピまでも、 「さっそく自宅でもつくってみたら 孫たちにも大好評だったんです」 とおっしゃる方もおられました。 ![]() 華やかなビタミンカラーのセーターで ご参加いただいた方とは、 「お顔色がさらに華やぎますね!」などと、 参加者どうしのコミュニケーションもはずみました。 ![]() 「地元の方々に私が貢献できることはないか」 という姿勢で臨んだことで、 参加者のみなさまとの信頼関係が深くなったことは、 「食コーチ」として当然のことですが、 同行された企業の方々には新鮮に映ったご様子でした。 5回を通して感じたことは、 都会の人対象か、地方の人対象か、 という違いは大きなポイントではなく、 大事なのは、 そこに集まった方々の メンタリティをキャッチするために、 先入観を抑えて、ていねいに問いかけていくこと。
![]() その答えを待つまでもなく、 ![]() そこを「居場所」の1つ、 と感じていただくことができれば、 「健康な環境」をご提供できたのではないか、 と思います。 最後のセミナーの日、同行された企業の方から 「みなさん、お正月明けにもかかわらず、 体重を気にされていた方がた全員が、 順調に体重が減ってきていますね。 歩数もがんばってアップされています」などと、 嬉しい報告もありました。 ![]() それが結果になる。 参加者のみなさまの最終終了日でした。 その日にお目にかかることはできない私は、 最後に撮った集合写真を シャッフルプリントにし、 お1人ずつお名前とメッセージを入れて、 郵送し、その日に間に合わせることができました。 ![]() 同じ県に住む 「食コーチング」修了生の行政栄養士さんも ご同席されました。 参加者の反応をご覧になられたり、 テキストをご覧になられたりするだけでも、 学ぶことはある、と思っていただけようで 心強いお仲間です。 ![]() サポートする栄養士はいる?」 と尋ねられれば、 「食コーチ」の私たちを思い出していただけるよう、 これからも、 魅力的な栄養士・健康支援者をバックアップした 人材育成に関することはもちろん、 「食事相談」のスキルアップを欠かさないよう 努めてまいります。 ![]() ▲
by palmarosaK
| 2018-02-24 11:11
| 影山なお子 研修会
![]() 2015年11月17日(火)、 京都府栄養士会のご依頼で、 午前と午後、 2つの研修会を担当しました。 ![]() 午前の部は、京都府栄養士会所属の 全職域の30名の栄養士が対象。 (午前10時~12時) テーマは、 ≪いま、栄養士に求められている コミュニケーション力とは……≫ ――「食コーチング」の視点から―― ![]() 午後の部は、同栄養士会の 児童福祉施設給食関係職員が対象。 テーマは、 ≪「食」で広がる輝きネットワーク ―「食育」から「食事力」まで―≫。 ![]() 栄養士以外にも、調理師、保育士など 100名を超える方々に お集まりいただきました。 (午後1時30分~3時30分) 午前の部、午後の部とも冒頭に、 主催者である、 京都府栄養士会長、 岸部公子先生から、 栄養士にとってのコミュニケーンの必要性について お話がありました。 それに続いて、 影山が、以下のお話をさせていただきました。 ![]() 1.イントロクエスチョン11項目 (○×で記入/その理由も) 2.食コーチングとは。 3.食コーチング7つの特徴。 (問いかけの演習ご紹介) ①「子どもが野菜嫌いなのですが、 どうしたらいいでしょう?」 ②「うちの子は食が細いの。 どうしたらいいでしょう?」 ![]() ![]() 4.非言語コミュニケーション力。 5.栄養士がおさえておきたい「健康」。 6.健康とは手段か目的か。 7.人間にとって「食」の持つ意味。 8.輝く栄養士になるためのセルフチェック 9.「栄養素士」から、 「食のコーディネート」へ。 ★★★★★★ 午後の研修は、午前の内容に加えて、 以下のお話をしました。 10.食コーチングの視点からみた「食育」とは。 11.おとなも受け入れやすい 食育に代わる用語とは。 12.「食育」のシーン、バリエーション。 ![]() 午前と午後、 「食コーチング」というコトバを 初めて聞く、という方が大半だったこともあり、 終了後もたくさんのご質問をいただきました。 2時間という制約もあったため、 みなさまからは 研修が終わった後も、 次々にご質問がありました。 ![]() *「なぜ、航空会社の客室乗務員から 栄養士になったのですか」 *「今まで、ずっとクライアントの方々に 即答してしまっていました(問いかけないで)」 *「食事相談のとき、 話が長くなるクライアントに困っています。 何かアドバイスお願いします」 *「人前で話す機会が多いのですが、 服装について 相談にのってくれるところがないので いつも自信がありません」 *「影山先生のきょうのお洋服は どこで買えるのでしょうか」……などなど。 ![]() 普段の研修会では、 あまり出ないご質問ではないでしょうか。 それは、 言語・非言語コミュニケーションについて、 系統的に考える機会がないことの 影響かしれません。 なかには、 「『食コーチング』という名前が気に入った!」 など、おもしろいご指摘もありました。 ![]() 京都での研修会は、 7年ぶりだったこともあり、 わたしにとっても 新鮮で、刺激的な1日でした。 午後の部では、 保育園に勤務する栄養士さんが こんな話をされていました。 「保護者の方に話をする機会が多いのですが、 『わたし(栄養士)よりも、 調理師さんが話したほうが保護者に評判がいい』と 園長から言われるのです」 ![]() 続けて、「わたしのほうが知識が多いのに……」と 少し不満げにおっしゃりながらも、 「いつもぶっきらぼうといわれることが 多いのが原因かなぁ。その調理師さんは 人当りがよく、人柄がいいから」と分析。 それぞれの参加者が 現在のコミュニケーション力に 自信がない、あるいは、 そのことによって、 いろいろの障害があることを すでにご経験済みの方が多いようにも 感じました。 ![]() 今回、午前、午後の研修会で お尋ねした様子では、 コミュニケーショ研修は初めて とのこと。 サービス業である健康支援者としては、 コミュニケーション力は 専門知識と同じくらい重要なスキルであることを 感じていただければ幸いです。 ![]() どんなに栄養知識、医学知識、臨床知識を 持っていても、 それを「どのように伝えるか」 「どう魅力的に発信するか」 によっては、 まったく印象が異なってしまいます。 私たち健康支援者としては、 対象者に信頼関係という「橋」をかけることで、 知識や知恵やアドバイスが その橋を通じて、対象者に伝わるのです。 ![]() 研修では、 「橋」のかけ方についても 「問いかけ」という演習を通じて お伝えさせていただきました。 ![]() 研修終了後は、 わたしの主宰している 「食コーチング」研修や、 「栄養士のための身だしなみセミナー」に ご関心を持ってくださった栄養士さんが さっそく、 12月12日に銀座で開催する、 「栄養士・健康支援者のための身だしなみセミナー in 銀座ブティック」にお申込みいただきました。 ![]() 関西では、昔から、 大阪の食道楽、 京都の着道楽、 というコトバがありますが、 由緒ある京都で、 「身だしなみはコミュニケーションの1つ」と、 ご関心、ご興味を持ってくださったことが うれしいことでした。 ![]() さて、京都は大勢の外国人観光客で 平日というのに、歩くのも大変なほど、 混雑していました。 ![]() ![]() わたしの京都での研修に合わせて 岡山県からは、大和悦子さんが、 広島県からは、岩崎智子さんが、 東京からは、3か月のお子様と一緒に ご参加、そして、アシスタントも務めて いただいた三奈木麻弓さん、 ![]() そして、 石川県の能登で文章教室を定期的に 開催されておられる、大橋禄郎先生が 能登でのお教室が終わったその足で、 金沢から京都入りしてくださるなど、 いつものメンバーで、 いつもと異なる京都の街を散策しました。 ![]() ![]() 紅葉には京都市内は、 まだ早かったそうですが、 それでも、ちらちらと、 紅葉を見ることができました。 ![]() ![]() ▲
by palmarosaK
| 2015-11-20 20:32
| 影山なお子 研修会
![]() けさ、2015年5月22日(金)の 読売新聞朝刊に、 「ネット企業『紙』も重視」という記事が 載っていました。 それによると、 飲食店検索サイトでおなじみの「ぐるなび」は、 サイトでの検索や予約になじみが薄い 高齢者をターゲットに、 紙媒体による情報提供にも力を入れるとのこと。 ![]() 実際、 これまでの試験的な配布でも 手応えがあったそうで、 チラシに掲載された店の約8割で ホームページの閲覧数が増えたとのこと。 ネットビジネスの代表的な企業が 紙媒体の重要性をも再認識した、 というニュースに接し、 「やっぱり」とつぶやきました。 以前から、 大橋予暇研究所を主宰される、 大橋禄郎先生は、 「ネットというメディアをメインに ビジネスをするにしても、 紙媒体の意味や重要性は違う。 両方をうまく使うという『合わせワザ』で、 ビジネスはいっそう活性化する」と おっしゃっておられます。 ![]() 「手から手へ」という アナログコミュニケーションは、 どんなにデジタルコミュニケーションが普及しても 無価値になることはないともおっしゃり、 先生のブログにも書かれたばかりです。 http://rockyroad1.exblog.jp/ ひところ、盛んに唱えられた 「ペーパーレス時代」は どの程度進展しているのでしょうか。 ![]() さて、わたくしごとですが、 10年前のちょうど今ごろ、 いま、ご覧いただいている ホームページを作りました。 勤務していた病院を退職し、 フリーランスの栄養士として これから活動していくために、 自分が世の中に発信する 唯一の手段だと思ったからというのが ホームページを作ろうと思った大きな理由です。 ![]() ホームページを作ろうという趣旨を 大橋先生にお伝えしたとき、 先生は、 「ホームページをつくればバラ色って ことはないのですからね」 と念を押されたことを覚えています。 ![]() 「ぐるなび」がそうであるように、 ネットで検索……となるまでの、 地道なプロセスがあるように、 「一度作ったらもう終わり」ではなく、 日々情報も更新し続けなければ、 そのホームページは、 「生きていない」ページとして 世のなかにさらされてしまう…… というようなことを大橋先生は ご指摘くださったのだと思います。 ![]() そのホームページを開設してから 今年で満10年になりました。 このネットを通じて、 各地から(ときに世界各地から)、 お問い合わせをいただくことが 確かに多くなりました。 また、わたし自身が主催する 研修会にも、 インターネットを介して、 ご参加いただくケースが この10年間確かに少なくありません。 ![]() ですが、 そのお問い合わせいただく9割以上は、 影山の講演を一度どこかで お聞きいただいた……という方々です。 あるいは、 どなたかのご紹介というように、 そのベースには「ライブでの情報」、 言い換えれば「フェイス トゥ フェイス」 によるアナログコミュニケーションの段階があります。 ![]() つい先日、 こんなできごとがありました。 1つめは、 国内大手委託給食会社の人事の方から 「弊社に入社し5年目になる栄養士が 彼女が高校生のときに、影山さんのお話を お母様と聞いて、『栄養士になろう』と思ったそうです」 というメールをいただいたこと。 ![]() 9年前、東京都内のある中学校で 「食育」について、お話させて いただいたことがありました。 主催者であるPTAの役員さんのお嬢さんが お母様と一緒に聞いてくださっていたことを覚えています。 http://palmarosa.exblog.jp/3256362/ 一度のご縁でも、 9年間という時間を超えて、 その方とこのホームページとが つながったのです。 ![]() 2つめのエピソードは、 やはり9年前にうかがった、 高知県栄養士会主催の研修会。 http://palmarosa.exblog.jp/3510730/ その研修会の主催者の1人として いらしたSさんから 初めてのメールをいただきました。 ![]() ご家族の転勤などで この春、関東にお引越しをされ、 「今週末に開催される『食ジム』に参加したい」 とのことでした。 9年間まったくお目にかかっていなくても、 私の活動が このホームページを通じて、 「活気がある!!」 「私も参加したい!!」 と思っていただけたとしたら、 このホームページを作成して 心からよかった……と思うことの1つです。 ![]() また、この5月の連休には、 「食コーチング」第1期を横浜で修了され、 その後、ご結婚、ご出産、お引越しなどがあり、 しばらくお目にかかることがなかった方が、 「〇〇県から7年ぶりに参加していいですか」 と、お声をかけてくださり、 再会することができました。 ![]() これからも、 ホームページにだけ依存するのではなく、 本業の「食事相談」のスキル開発、 スキル強化、維持のための研修、 アクションクッキングの企画、 執筆活動などを通じて多くの人と交流したり、 印刷物を作って送ったりと、 アナログ的、いえ生物的アクションも 大事にしていきたいと思います。 ![]() ところで、 「ホームページなんて僕にはありえない!」 とおっしゃっておられた大橋禄郎先生。 しかし、先生には、 2005年から「ロッキー・ロード」というブログを 開いていただいたりしています。 http://rockyroad1.exblog.jp/ ![]() それから10年、 2015年5月には、 ホームページを開設していただきました。 このホームページ開設にあたり、 お世話になっている ホームページの会社さんの 最後の確認、点検の後、 大橋先生、 「けっこういいんじゃない??!!」と、 ちょっぴりうれしそうにおっしゃったのが印象的でした。 http://www.palmarosa.jp/palmarosa/roccom/index.html ![]() こちらは、紙媒体の専門家が、 電子媒体をも採り入れ、 「合わせワザ」を見せてくださるようです。 ![]() ▲
by palmarosaK
| 2015-05-23 00:22
| 影山なお子 研修会
![]() 3月1日(土)、2日(日)の週末も、 1つの研修会に参加し、1つの研修会を開催しました。 1日目の研修会参加は、 東京新橋で開催された 第44回「健康フォーラム」。 (主催、財団法人 労働医学研究会) 私は、講師の1人として招かれました。 テーマは「休むということ」 --じょうずな休養のとり方ー- ![]() 私が担当したテーマは、 「栄養士が考える、健康を支える『食システム』」 以下の内容で1時間お話しさせていただきました。 1.日本における献立のシステム(一汁三菜を含む) 2.食事の目的の多様性 3.健康の3大要素から「6大要素」へ 4.「健康の定義」 21世紀バージョン 5.疲れをためず、生涯元気を支えるための ライフスタイル10か条 6.「食コーチング」のニューバージョン (定義の更新) 労働医学研究会は、 おもに企業で働く人たちの健診に 携わっておられる健康支援者の組織であり、 特定保健指導や、健診車による健康相談などを おこなっているそうです。 ![]() ご依頼をいただいたときのお話では、 これまでの「健康フォーラム」では、 医師や保健師が講師の中心で、 栄養士の講師は今回が初めてとか。 今回の総合テーマは、 「休むということ」(上手な休養のとり方) 午前10時~午後4時30分まで、 4名の講師がそれぞれ1時間ずつ、 担当しました。 1.疲労回復と睡眠 2.疲労を回復し元気を保つ食生活(影山) 3.疲労回復と入浴 4.疲労回復とアロマ ![]() ご要望のあった段階で、 私としては、 「疲労を食品や食事で緩和する」という考え方をしないので、 別の演題であれば……と、ご提案しました。 ご了承いただいたタイトルは、 「栄養士が考える、健康を支える『食システム』」でした。 その考え方の基本は、 「疲れたから、この食事を」というのではなく、 そもそも疲れをためない食生活、ライフスタイルこそ、 活力ある人生を送るための基本であり、 それが健康寿命の延伸にもつながる、 というところにあります。 ![]() この趣旨をお話ししてご了解いただきましたが、 当日のタイトルは前掲のようになっていました。 よくあること。 事務的な問題、集客の便法、 あるいは「やはりこちらの希望どおりに」 という潜在意識の現れか……。 栄養士が向かおうとしているところと、 それ以外の世界、または世間一般の認識との間には 大小のズレがあるものです。 依頼者が一流の学会であれ、マスメディアであれ、 それは変わりません。 ![]() こんなとき、ムリに一般の常識、 別の組織の認識に合わせようとすると、 自分たち自身も、世間も、 新しい考え方やスキルから遅れてゆくことになります。 安易に妥協せず、 やはり、あるべき方向を示すのが、 専門分野に席を置く者の責務のように思います。 「健康フォーラム」では、 プログラムのタイトルと、 その日のテキストでお示ししたタイトルとの違い、 その理由についてお話しするところから始めました。 ![]() このパターンについて、 ある方から、以前、こんなお話を伺いました。 「羊頭狗肉」(ようとうくにく)とは、 「偽装表示」のルーツを示す中国の格言。 「看板の表示と、提供する商品(狗=犬の肉)とが違うこと」 つまり、「見かけ倒し」「看板に偽りあり」の意味。 (まさに凸文化的格言/後述) とはいえ、凹型日本人(受容的、遠慮好き)ともなると、 上質で、おいしくて、念の入ったものでも 「ほんのお口汚しに」「つまらないものですが……」 「ご笑納ください」などと言って人にすすめたりします。 ![]() これはつまり、「羊頭狗肉」の反対、 「狗頭羊肉」(くとうようにく)ではないかと。 ![]() 専門知識や現状理解が浅い人の関心を惹くには、 ときに、そんな表現にも意味がある、 という見解です(偽装といえば偽装)。 ![]() 今回は、 けっして、それを意識したわけではありませんが、 「疲労は食事で回復できる」と、 まずは思っていただいて、 「実は、いまの栄養学では、 そのような考え方はしないのです」 ということが強調できたように思います。 ![]() さて、ほかの講師のお1人、 入浴剤メーカーの方が、 こんなデータをお示しくださったのが収穫でした。 ![]() *入浴剤の市場は500億円以上といわれている。 *入浴剤を使う人は30~40代の女性に多い。 *男性の利用者は、出張先の宿泊所近くのコンビニで 自分の好きな入浴剤を選ぶ傾向がある。 ![]() 私自身、まさに入浴剤の利用率ナンバーワン世代。 10種類以上ストックがあり、 入浴する時間、その日の体調、 その日のタイムスケジュールに合わせて 香りや効能を選んでバスタイムを楽しんでいます。 成分効果プラス、「選ぶ心が健康増進」かな? ![]() 同席していた知人が 入浴剤消費動向を評していわく、 「入浴剤を使う人は、過労死寸前、 残業や気苦労が多い男性ではなくて、 もともと楽しみ方、休み方を知っていて、 寿命も世界トップクラスの女性が中心 というところが、なんとも愉快」 と指摘しました。 ![]() フォーラム終了後、 保健師の先生方から 「栄養士さんたちも身だしなみに 関心をお持ちでいらっしゃることに驚きました。 私たち保健師と通じるものがあるんですね」 とご感想をいただいたことも 印象に残りました。 ![]() ![]() ここから、3月2日のレポートに入ります。 パルマローザ恒例の輪読会。 (10時30分~午後5時30分、 神奈川近代文学館 中会議室) ![]() この「輪読会」を 定期的に開催するようになって5回目。 この3月で満1年になりました。 くり返し、くり返し学び続けることで、 本を熟読するという姿勢が 少しずつ習慣になりつつあることを実感しています。 この輪読会という形式が気に入っています。 ![]() 今回は、大橋禄郎先生のご指導で、 「人間を多角的にとらえるために 関連書物を読む」のシリーズ2回目。 今回、テキストに選んだのは 大橋先生の恩師、 芳賀 綏(ハガ ヤスシ)先生のご著書。 「日本人らしさの発見」 ――しなやかな(凹文化)を世界に発信する―― ![]() 全員に購入していただき、 1人1人が順に音読をしながら 進めていきました。 ![]() 輪読会を企画して(参加して) うれしいのは、 私たち健康支援者にとって 絶対に読んだほうがいい、 といわれる本が書店に並んでいたとしても 手にとることがなかったのではないか、 と思われる本にも巡り合えること。 ![]() もちろん「自分の読みたい本を 読んだほうがいい」とおっしゃる方も おられるかもしれませんが、 分野違いの方から、 「健康支援者は、いま、こんな本を読んでみたら」 とすすめていただくのは、 視野を広げるのに大きな効果があります。 自分1人で読んでいると、 読み違いがあったり、流し読みになったり そしていつのまにか「つんどく」になってしまったり。 ![]() 輪読会では、 「そこはそう読まないほうがいいでしょう。 粋(イキ)ではなく、この場合は『スイ』と読みます」 「『二柱』は(フタハシラ)と読みます」 「『山川草木』は(サンセンソウボク)がいいかも」 「シナという言葉はいま使われないけれど、 この場合は、国を指しているのではなくて、 地域を指しています」 ![]() イントネーション、発音、話し方、 書かれている時代背景などを ポイントごとにご指導いただける、 心地よい緊張感の中での輪読会。 ![]() うれしかったことは、 芳賀先生がプロローグに書かれている、 「21世紀は日本の世紀であるべきです」 というお言葉。 日本の文化、その根底にある「気心」のよさ、 美風がもっと広く深く、世界に理解され、 そしてその気心に根ざした日本の文明が 地球を、人類を救うのに大きく役立つべき時期が 来ている、という意味です……(抜粋 P3) ![]() 芳賀先生は、 日本人の多くがそのことに気づいていないと指摘され、 これからは第3の開国が必要だと指摘されます。 英語力が不足しているから 「国際化」ができていなという浅い次元ではなく、 世界の中に自国・自民族を的確に位置づけ、 〈世界の中の真の自己〉を学び直すところにあると その著書に示されています。 ![]() 最近は日本の中にも、 公用語が「英語」だとする企業があるそうです。 そうした風潮に対して、 芳賀先生は、 やや異なる視点をご提示されています。 「“国際化”が進むというのは、 人類の生活が一色になってしまうことではありません。 この地表を棲み分けて生活共同体・文化共同体を 形成している各民族の気心、それぞれの思考 パターン・行動様式には特性があります」 ![]() アメリカに追いつけ、追い越せ、 という時代が日本にはつい数十年前まで存在しました。 でも、日本人の心まで欧米化する必要はありませんし、 日本の良さを知らずして留学したとしても、 海外では侮蔑されることが少なからずあることを 私たちは体験しています。 大橋先生は、 ここで、 「食事相談もこれと同じなのではないでしょうか」と ご指摘されます。 クライアントの実情に関心を示さず、 ある知識(従来の栄養学)を一方的に説くのは、 凹文化の中で育ってきた人に、 「この羊の腸はおいしいのよ」と 凸型文化を押しつけているようなもの、と。 ![]() 芳賀先生は、 世界を凸型文化圏(牧畜風土)と 日本のような凹型文化圏(湿潤風土)として見た場合には、 同じアジアといっても、 中国や韓国とは、かなり大きな違いがある、 としています。 その一例が、飼育動物(時に人間も含む)や 食用動物に対する接し方。 日本人が肉食を始めたのはごく最近のこと。 何千年も、牧畜文化に接していた国とは 考え方に大きな違いがある、と。 ![]() 「去勢」とか「解体」とか、 「間引く」とか、凹型文化の人には 身震いするほどのコトバが、 日常的に使われてきた世界があるのです。 終了後のみなさまからのご感想に、 以下のようなものがありました。 ![]() 「みなさんが、 要所要所で内容についての質問をされるので、 1つの事例について より掘り下げられました」 「わずかながら、 1行1行をていねいに読もうとする 気力と注意力がついたような気がします」 ![]() 「凹文化、凸文化をより深く知ることで、 世界中に起きている問題、紛争、 そして内乱などの歴史的背景にも 少しは目が行くようになりました」 そして、講師を務めてくださった 大橋先生はこうおっしゃいました。 「この本は世界中の人に読んでほしい1冊。 だれか、母国語に翻訳する人が出てくることが 望まれる」。 ![]() 1日だけでは、とうてい読み切ることは できませんでしたが、 この本のいわんとすることが はっきりと見えてきたことで この先を読み進めることがとても楽しみになりました。 折しも、会場のある横浜元町は、 9月と2月の、 年に2回開催するビッグイベント・ 「チャーミングセール」の最終日。 小雨であったにも関わらず、 たくさんの方々が 元町の商店街でお買いものを楽しんでおられました。 ![]() この日が終わると、 横浜は春の香りに包まれます。 次回の輪読会は7月。 1泊2日の合宿スタイルで開催してはどうかな、 と考えています。 次回も1つの本をじっくりとみんなで 読み込み、それぞれの栄養士力・ 健康支援者力を向上させ続けたいと願っています。 ▲
by palmarosaK
| 2014-03-04 19:56
| 影山なお子 研修会
![]() 2013年8月1日から3日まで開催された 全日本自治団体労働組合(自治労)主催、 第53回全国学校集会に 1日目はパネリストとして、 2日目は分科会の講師として 参加させていただきました。 学校用務員と学校調理員 約800名が、 各地から岩手県花巻市湯の杜ホテル 志戸平・渡り温泉に集合されました。 ![]() 2年に1回、こうしたイベントが 開催されるそうです。 1日目は、 「東日本大震災を振り返って、現場は何をすべきか」 というテーマで、4名のパネリストが、 それぞれの立場でお話ししました。 コーディネーター 佐藤ケイ子氏(岩手県北上市議会議員) パネリスト 1.三上義明氏(岩手県 学校用務員部会) 2.菅波 新一氏(福島県 学校給食部会) 3.小野寺卓朗氏(岩手日報 記者) 4.影山なお子(神奈川県 食コーチ) ![]() 2日目は、朝9時から、 6つの分科会に分かれての研修。 私は第4分科会を担当、 分科会のテーマは 「学校給食調理員が地域で食育を進めるためには」。 最初の2時間は基調講演でスタートしました。 『「食」で伝える心と健康』 ――「食育」の方向性を 「食コーチング」の視点で考えてみると―― という演題でお話しさせていただき、 その後、 4名のパネリストと コーディネータの司会で 午後5時まで進行しました。 コーディネーター 寺田 啓子氏(山口県 学校給食部会幹事) 記録 勝美 真之氏(東京都 本部 立川市職員労働組合) パネリスト 1.西村 美恵子氏(福岡県 学校給食部会幹事) 2.瀧居 順子氏(滋賀県彦根市職員労働組合連合会) 3.關 和子氏(千葉県 日教組 栄養教職員部部長) 4.影山なお子(神奈川県 食コーチ) ![]() 最初に、 食関係者として理解しておきたい「食」の意味について 18項目をお示ししました。 現代の日本では、 食事は栄養補給だけが目的ではなくなっています。 食材の発見や加工、調理や創作の喜びという意味もあり、 捕獲、採取の喜びや保存することへの喜びがあり、 同席する人と親近感を深めること、 情報交換をおこなうこと、さらには、 食材や料理が地位や階層を示したりする意味などなど。 ![]() 食に対する基本的な理解を ご一緒に点検することで、 参加者と講師の緊張感が 少しずつ緩和されるのを感じました。 そのあと、 「食コーチング」の定義や特徴、 食コーチングでは食育をどうとらえるか、 4つの項目からお話しさせていただきました。 ![]() その1つ、 食コーチングの考え方では、 食育はコミュニケーションの問題であると、 ここでもお話しさせていただきました。 「食育」と聞くと、 対象が子どもであって おとなが自分の問題として、 受け入れる用語にはなりにくいと考え、 ここでは、宗像伸子先生の 「食事力」の概念をご紹介しました。 ![]() それによると、食事力とは、 ①食物を選ぶ能力、有害なものを避ける能力 ②咀嚼する能力 ③飲食物をそのときどきで適量にとる能力 ④人に不快感を覚えさせない食べ方 ⑤調理をする能力 ⑥おいしさを感じる能力 ⑦食事を定刻にとる習慣 ⑧食事によって人間関係をよくする能力 ⑨食事によって健康を維持する能力……など 食に関するいろいろの能力の総体をいう。 人間の能力には、 「気力」「体力」など、 資質的な(生まれつき)能力がある一方で、 「学力」や「経済力」「演技力」など、 社会活動の中で身につけていく社会的能力がある。 「食事力」というのは、 これら資質的と社会的との中間に位置づけられる能力、 と考えればよいでしょう。 ≪例≫ 「食事力」の落ちている状態、低い能力―― 病気で食欲がない、嚥下障害、 箸がきちんと持てない、著しい好き嫌いがある、 アレルギーを起こす食品が多い、 食べ残しが多い、 食事時刻がバラバラ、暴飲暴食など。 ![]() 研修の最後におこなわれた グループワークの表の中には、 「食事力」という項目に、 「食が人間関係をよくする能力」を入れてあることに 「はっとした」「このコトバをこれから使っていきたい」 という受講者の発表がありました。 2日間を通してとても印象に残ったことは、 調理員さんたちの多くが、 「食育」活動に関してとても積極的で 華やか、そして社交的であることでした。 たとえば、 ある県の調理員さんは、 給食時間にはかならず学校の教室を回って 子どもたちとお話しするようにしたり、 いっしょに子どもたちと給食を食べる時間を つくるようにしたりしているといいます。 ![]() また、子どもたちが 下膳する際には、 かならず立ち会い、 「たくさん食べてくれたのね」 「うれしいわ~」などと 声をかけることを習慣にしているといいます。 そのほか、 給食調理現場を解放し、 子どもたちに見学させたり、 子どもがいない地域の人たちにも 給食を味わっていただく「給食会」を実施したり、 調理員さんが講師となり、 学校給食の人気メニューの料理講習会を 保護者と児童を対象に開催したり、 「給食ニュース」も定期的に発行したり…… などをしているという実態を話してくださいました。 ![]() 恥ずかしながら、 この大会に参加させていただくまでは、 給食に関する新聞を作ったり、 各教室を巡回して子どもたちと一緒に 給食を食べたりするのは もっぱら栄養士の仕事だと思っていました。 実際には、 栄養士が各学校に常駐しているわけではないので 結果として調理員が中心となって こうした取り組みをすることになっている、 ということを知りました。 ![]() 調理員さんの中には、 「給食ニュース」の実績で、 県の食育大賞を受賞された方もおられ、 別の学校に転勤されたいまも、 前職場の校長から頼まれて、 原稿を、データで送っている、 という方もおられました。 ![]() さらにお聞きしてみると、 「栄養士さんは栄養の話をする人なので、 私は調理員として、それ以外の話を 書くようにしています。 かならず自分の足で取材するようにしています」。 ![]() 一方、栄養士が勤務している学校の調理員さんは、 「栄養士さんは古い考え方をする人が少なくない」、 「栄養士さんのつくる献立は、全部茶色なんです。 調理員のわれわれから見てもおいしくなさそう。 『緑を入れてみては?』と提案しても、 『栄養的にはこれでいい』と一点張り」などなど 辛辣なご意見もたくさんいただきました。 ![]() マイクをとり、 堂々と発表される姿勢を拝見して、 栄養士だけが食育の第一線にいるわけではないこと、 いや実際には、栄養士以上の仕事をしている方々が 思っている以上に多いことを 実感せずにはおられませんでした。 宮沢賢治の故郷である 花巻温泉の緑あふれるこの土地で、 しばし考えさせられた2日間となりました。 雨ニモ負ケズ、調理員サンニモ負ケヌ 丈夫ナ思考力ト柔軟性ヲモチ ケシテオゴラズ イツモニコヤカニ仕事ヲシテイル…… ▲
by palmarosak
| 2013-08-05 01:14
| 影山なお子 研修会
![]() 『パワーアップする、栄養士の表現力 「話す」「問いかける」「書く」……力の徹底チェック』というプログラムで 午前は影山が2時間、午後は大橋 禄郎先生が2時間、お話しさせていただきました。 (主催:日本栄養士会/滋賀県栄養士会 後援:カルピス株式会社) ![]() 滋賀県で「食コーチング」についてお話しさせていただくのは2回目。 しかし、ご参加いただいた方の半数以上が 「食コーチング」を初めてお聞きになると伺って、 食コーチングの発案の経緯や食コーチングの定義などに力点を置いて臨みました。 ![]() 食コーチングとコーチングの違い、 栄養指導と食事相談の違い、 食コーチングが考える「健康」とは、 「健康」の6大要素、 食コーチングが強化し続けているコミュニケーションとは……などなど、 ホームグラウンドの横浜でおこなっている1日研修会の内容を 2時間にダイジェストしてお伝えしました。 食コーチングの特徴の1つに、 「問いかけ」コミュニケーションがあります。 「問いかけ」には少なくとも12種類のバリエーションがあることを この会場でもお示ししました。 もちろん12種類すべてを 食コーチングで使うとは限りません。 ![]() 参加者が「これも問いかけ?」と意外な表情をされていたのは、 一番目にあげた「自問」。 「問いかけ」というと、 他者に「問いかける」ものだと思いがちですが 「自分自身に問いかける」ことも少なくありません。 「この道でいいのかな?」 「このコートを買おうか、どうしようか?」 「この仕事受けようか、受けまいか?」などなど。 ![]() 次に、3番目にあげた「あいさつ、親愛表現」。 「お元気ですか」 「いかがお過ごしですか」 「お出かけですか」などなど……。 「問いかけ」は、初対面の人との距離を積極的に縮め、 よりよい人間関係を築くためのアプローチの1つと 食コーチングでは考えています。 ![]() しかし、こういうお話をすると、 「食コーチング」は問いかけだけをしている……という誤解を招くことにも なりかねないので、 「即答が必要なときは、もちろんそうします」ということも 同時にお伝えしています。 「この辺にコンビニがありますか」 「はい、この道を少し行って……」 ![]() 一般に栄養士に限らず問いかけられれば、 即答したいのが人間の心理。 「サプリメントは飲んだほうがいいですか」 「食生活がちゃんとしていればそんなものはとる必要はありません」 という問答では、 クライアントのライフスタイルの一端さえ、 まったく見えてきません。 ![]() 見えてこないばかりか 誤った行動を促す危険性さえあります。 問いかけて、また問いかけて、さらに問いかけて……、 アドバイスはそれからです。 ![]() この他、食コーチングの研修会で 最近よくお話しさせていただいている 「健康をカタチにする」ということの意義についてお話しました。 ![]() このとき大きな意義を持つのが 非言語コミュニケーション力。 どんなに栄養知識を披瀝したとしても、 表情が固かったり、身だしなみが冴えなかったり、 言葉づかいがはっきりしなかったりすると、 「そんな人に健康について言われたくない!」と思われてしまうでしょう。 そう考えると、 栄養士にとって、非言語コミュニケーション力は、 専門スキルの1つといえます。 ![]() 後半は、大橋禄郎先生による文章を磨くためのチェックポイント。 滋賀県の栄養士さんは大橋先生のご講義が初めてとあって みなさま身を乗り出してお聞きになっておられたのが印象に残りました。 いまなぜ、栄養士が文章力を磨くことが求められているか、 という項目では、 日本栄養士会が発行する機関誌 「日本栄養士会雑誌」を例にとり、 どうしたらもっとこの雑誌が読みやすくなるのかをお話しされました。 ![]() さらに、雑誌の作り方を見ると、 その団体の社会的地位までもが 評価できることなどを教えていただきました。 ![]() たとえば、組織の健康組合で発行する定期的な雑誌作りに関しては 編集担当者向けに「編集」についての講座があるそうです。 出版社の編集者を講師に招き、 雑誌の作り方や相手の心に響く文章の書き方を学んでいるといいます。 ![]() 栄養士の場合はどうなのか……。 残念ながら、栄養士が文章について 学んでいるという例は、あまり聞いたことがありません。 ましては「編集」ともなると、 遠く及ばないのが現状ではないでしょうか。 ![]() ![]() きょうから準備できるアクションとして15の項目をお示しになりました。 その中から3つあげます。 1.受講用のノートを持っているか。 →→配布されたテキストのわきに書くのではなく、 受講用のノートを持つ。100円ショップのものではなく、 長期使用に耐えうる上質なノートということがたいせつ。 上質なノートには、上質な情報が記述されるようになる。 すると、セミナーなどに参加したときも前に行きたくなる。 2.月に1通以上、私的な要件でハガキか手紙を出す習慣があるか。 3.よく使う「栄養のバランス」ということについて説明ができるか。 →→栄養士はもちろん、それ以外の人もしばしば使う「栄養のバランス」について 端的にその意味を示せる人が少ないのではないでしょうか。 栄養士としては、あいまいな会話には気をつけたいところ。 ![]() このセミナーには、 県外の石川県、福井県、愛知県、三重県、兵庫県、岡山県などから 顔なじみの栄養士さんたちが参加してくださいました。 ![]() ![]() 終了後には そのみなさまたちと再会を楽しんだり、 記念写真を撮ったりしました。 ![]() 会場となった「淡海プラザ(おうみプラザ)」の窓の外には、 紅葉した木々と琵琶湖の広大な風景が広がっていました。 ▲
by palmarosak
| 2012-11-06 22:18
| 影山なお子 研修会
![]() 秋田県栄養士会主催 「メタボリックシンドローム予防の健康セミナー」の1コマで、 「栄養士のコミュニケーション力をどう磨くか。 ――『食コーチング』の視点から――」 というお話しをさせていただきました。 お仕事で初めて伺った今年の秋田県は思っていたよりも温かく、 薄手のジャケット1枚で十分でした。 秋田県栄養士会の役員の方にお聞きしたところ、 例年よりも温かいとのことでした。 ![]() 秋田県栄養士会の方々はとてもフレンドリーにご対応くださり みなさま気さくにお声をかけてくださいました。(約180名) 私の担当は午後からにも関わらず、 準備してあった『食コーチング』の本を 午前中から販売してくださっていたり、ご購入いただいた本に 署名を求めてくださったり、研修中は、 身を乗り出してお聞きくださる方が何人もいらしたり、 終始、表情もやわらかく、 温かいお心遣いを感じる1時間30分でした。 ![]() 研修が終わった後も、 ご感想やご意見を述べてくださる方々で話がはずみました。 「今までこのような話は聞いたことがなかったから……」 とおっしゃる栄養士さん。 「服装のお話、グサッときました」 とおっしゃるベテラン栄養士さん。 「まもなく定年を迎えます。 これからどう生きようか、どう働こうかと考えていたので まさにタイムリーな内容でした」 と静かにお話しされる栄養士さんなどなど……。 最近では、単発でも3時間以上をかけておこなう研修会や シリーズ化した研修会のご依頼が少なくないため 1時間30分にまとめるのに少し苦労しました。 ![]() 自分では気づかなかった点をフィードバックしていただけたことも 私のこれからの改善点となりました。 今回の研修会は、1日がかりであったためか 約20人の役員の方々とお目にかかりました。 みなさんの役割分担などを拝見していて、 優れたリーダーシップと強いネットワークの絆を感じました。 ![]() ![]() パルマローザ会員の青森県在住、 片桐美和子さんを訪ねて青森へ……。 片桐さんは、片桐内科医院長夫人で看護師として、 栄養士として活躍中。 ![]() 3泊4日の旅を楽しみました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ▲
by palmarosak
| 2010-10-13 21:55
| 影山なお子 研修会
![]() ![]() 2010年3月25日、 福島県栄養士会、相双(そうそう)地区病院給食研究会 合同主催の研修会講師を 3時間務めさせていただきました。 お仕事を通じて いろいろの場所にお伺いさせていただくことで 栄養士のお知り合いが増えるのは 嬉しいことの1つです。 開催会場は 仙台から在来線で約1時間20分の 南相馬市原町、 小野田病院の会議室。 南相馬市は、 福島県の重要民俗資料指定窯元である 相馬駒焼(田代駒焼ともいう)で知られています。 そのいわれは、 1623年、ときは江戸時代。 徳川家光・三代将軍までさかのぼるそうです。 ![]() さてその小野田病院にご勤務される 栄養科の主任は山田初美先生。 病院栄養士として 20年のキャリアをお持ちです。 私が福島県でお話しさせていただくきっかけを 作ってくださったと 後からお伺いしました。 研修が終わった後、 山田先生を含めた 小野田病院の栄養士さん4人から (岡 香織さん、井上ありささん、鈴木由美子さん) 研修会の記念アルバムと 心のこもったお手紙を頂戴しました。 ![]() そこには、 研修会のご感想をはじめ、 栄養士としてのいろいろの想い、 これからご自分たちが どこに向かっていこうとしているのか……などなど それぞれの栄養士さんが お手紙と写真で述べられていました。 3時間の研修を文章や写真で表現してくださった 小野田病院の栄養士さんがたの想いに 身に余る幸せを感じながらも、 それだけの想いをいただける人間なのだろうか……と わが身をふりかえる機会をいただきました。 ![]() ご返事に添えて、 それぞれの栄養士さんに お名刺入れをお送りしたところ、 また、その名刺入れを持った お1人お1人のお写真を アルバムにしてお送りいただきました。 「コミュニケーションはキャッチボールである」とは、 研修でしばしばお話しすることですが、 みなさまの返球は、 想定以上の熱い速球でした。 ![]() 「1回20分間の食事相談だけでも クライアントのライフスタイルに なんらかの影響を及ぼすことができる」と、 これも研修でお話ししていることですが、 1回の研修でも 同じことが起こることを教えていただきました。 さて、その山田初美先生。 6月には医師会からの表彰、 福島県栄養士会からの表彰と、 ダブル表彰されるとのこと。 そのおめでたい場所には 駆けつけることはできませんが、 ここ横浜から、 山田先生のリーダーシップ力、 そして栄養士力、 人間力を心から称えたい思っています。 ![]() ▲
by palmarosak
| 2010-05-29 13:11
| 影山なお子 研修会
![]() ご依頼いただいた富山県国保連合会の 「食コーチング」研修が終わりました。 主催者としてコーディネートしてくださったのは 保健師の春名美和子さん。 ご依頼いただくメールやその他のやりとりから、 お目にかかるのが待ち遠しい方でした。 実際お目にかかると、やはり直感どおり。 お声にも、立ち姿にも華があり、 その方が存在するだけで その周囲、 そしてたぶん職場の環境を明るく、 輝かせる方でした。 いまのお仕事に入られる前は、 横浜で養護教諭のご経験もおありだったこともあり、 富山県では横浜談義に花を咲かせました。 ![]() ご自分のご感想や、 まわりの方のご意見をまとめて フィードバックしてくださったり、 『食コーチング』の本にある セルフチェック100か条をなさり、 ご自分の採点点数を教えてくださったり、 さらには、 アンケートの書式を従来のフォームにとらわれず、 食コーチングのやり方を採用してくださったり……と、 インタラクティブな情報交換を 心がけていらっしゃることがよくわかります。 春名さんにコーディネートしていただく研修会が 最初から最後まで温かいムードに包まれるのも、 卓越したコーディネート力によるものでしょう。 ![]() 航空会社1社しか乗り入れがありません。 そのため、利用機は 開催時間の3時間前に到着してしまいます。 そのことをご存じなので、 空港には、 食コーチング第6期を修了された富山在住の 中川芽衣子さんと交代でお出迎えいただき、 富山県ならではの名所や お店をご案内いただいたりもしました。 3回目の最終回では、 春名さんの上役の課長がご同行くださり、 桜の時期にはたくさんの花見客でいっぱいになるという 広大な敷地の水墨画美術館や、 課長おすすめの 穴場の展望カフェにご案内していただいたりしました。 ![]() とても美しく、 どこからでも雪をいただいた山々を見ることができます。 短時間の富山滞在でしたが、 充実した3日間でした。 羽田~富山間のフライトは1時間弱。 航空会社の現役客室乗務員時代の私は 羽田~富山路線は1日に4便乗務していました。 目的地に着いたらすぐに折り返しの便に乗務。 私の富山のイメージといえば いつもビジネスマンで満席だったということくらい……。 ![]() 1時間のフライトの後に待っていてくださる方がいる……。 食コーチングの研修を通して、 栄養士だけではなく、保健師、看護師、 その他の健康従事者の方々の お役に立つ機会をつくっていただきました。 栄養士に限定せず、 広く健康支援者のお役に立とう、 と心に決めていたときだったので、 富山県での研修は、 自分の判断が 誤っていないことを実感するよい機会となりました。 ところで、 最近はお仕事で伺った地方の方から こんなお話を伺うことがよくあります。 「食コーチングを学びたいけれど 継続して横浜に行くことはむずかしい」 「身だしなみセミナーを地方で開催する予定はありますか」 「影山さんに相談したいことがあるときは、 お電話してもいいですか」などなど。 ![]() このような悩みにも適宜ご対応しています。 しかし、職種が違ったり、 少し離れたところに住んでいらしたりする方の場合は、 解決策もないままに、 長い間、耐え続けなければなりません。 なにか対策はないかと、 ずっと考えていましたが、 1つのアイディアが生まれました。 まだ細かいところは詰めなくてはなりませんが、 その概要はこのようなものです。 ![]() これからどうするかを考える合宿」(仮題)。 つまり、周囲によい相談相手がいない人、 転職を考えている人、 人間関係で悩んでいる人、 管理職としていまひとつ自信が持てない人、 定年がそろそろ視界に入ってきた人…… などのこれからの人生を 輝かせるための合宿です。 人によっては生き返りのチャンスにしていただきたい。 横浜みなとみらいの一流ホテルに泊まり、 ディナーやランチをご一緒し、 健康支援者の方向性についてレクチャーをしたり、 夜通しトークで盛りあがったり、 みなとみらいをバックに写真教室を開いたり、 身だしなみセミナーを開いたり、 元町ショッピングを楽しんだり……。 ![]() 「健康支援者でよかった!」 「この仕事ってすばらしい!」と 誇りを持って未来に向けて 進んでいただくような企画にしたいと内容を練っています。 ともかくスケジュールを 2010年9月18日(土)~ 9月20日(月・祝日)2泊3日と設定しました。 非営利健康支援者ネットワーク 「パルマローザ」を創設して8年。 初めてお目にかかったときには、 弱々しい印象だった方々が、 いまでは 司会・進行を堂々と務めてくださるようになったり、 栄養士としての自分の強みを 把握できるようになったり、 職場での人間関係がさらによくなったと 報告をいただくようになったり、 文章力を強化し続けることで、 自分の表現力に自信がもてるようになったり、 ご自分のお住まいの地方で パルマローザのようなネットワークを 立ち上げられたり……。 ![]() 8年間のエッセンスを 2泊3日という短い合宿を通して、 各地から横浜にお集まりいただくみなさまに 還元させていただきたいと思っています。 ▲
by palmarosak
| 2010-03-22 23:03
| 影山なお子 研修会
![]() ↑兵庫県加西市栄養士会主催の研修会で。(2009年7月9日) ![]() 第1期食コーチング 研修修了生の岡野美弓さん、 第5期食コーチング 研修修了生の楠崎聡子さんのお2人。 ともに千葉県栄養士会の方です。 千葉県栄養士会の役員の方にもお手伝いいただき、 感謝しております。 私が初めての会場でも、 研修が快適にできるようにと、 いつものように穏やかな笑顔で、 私の本の頒布や、 みなさまからのちょっとしたお尋ねにも 手際よく応じてくださいました。 持参した50冊の『食コーチング』は、 すぐになくなってしまい、 みなさまにはご迷惑をおかけしました。 終了後は、ご質問のある方々に囲まれて、 私1人ではご対応しかねるところを、 お2人がカバーしてくださいました。 食コーチングシリーズ研修の内容、 パルマローザメンバーになる方法、 セミナーに参加するにはどうしたらよいか、など……。 講師には直接聞きにくいことも、 アシスタントには聞きやすいということもあるでしょう。 私にとっては、すでに食コーチングを学んだ人が イキイキ、キビキビと活動されている姿が、 生きたモデルとなってくださるので、 感謝の気持でいっぱいでした。 ![]() 食コーチングチームが結成されていて、 チームプレーをしてくださいます。 そんな姿が、 みなさまにいろいろのメッセージをお伝えしているのでしょう。 「あの人だからまかせても大丈夫」 と思える人たちのネットワークを作っていくのも 私の仕事なのだと思います。 マイコーチが、 「よい環境は自分で作る」とよく言い、 「よい人なんて待っててもやっては来ない。 よい人に会いたいと思ったら、 まず自分がよい人になる努力すること」 とおっしゃる意味を、研修中にもかみしめていました。 ▲
by palmarosak
| 2009-07-12 01:39
| 影山なお子 研修会
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