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日本工学院八王子専門学校スポーツカレッジ 健康スポーツエキスパート科で 前期「食育」の授業を毎週木曜日2時間担当しています。 食育とはいっても、要はよりよい食生活のあり方、 考え方などについて。 学生は約20人。2/3が男子。 第1回目の授業では、 生徒全員に自己紹介や将来就きたい職業について 話してもらいました。 学生のほとんどが、運動を通じて子どもたちと関われる仕事に 就きたいという夢を語ってくれます。 私語の多い学生が、自分の夢を恥ずかしそうに語り始めるとき、 その人の本音が見えてきます。 私の大好きな瞬間です。 このブログにも書いたことがあります。 現在、ご依頼いただくお仕事の多くは、 対象が指導者であったり、国家資格者であったりで、 ほとんどが社会人です。 これに対して、専門学校は、高校卒業した10代の学生。 この年齢層の人への講義は慣れていない分、 勉強になると思ってお引き受けしました。 しかし昨年は、「こうあらねば」「こうなってほしい」 との力みが私にあったせいか、 学生たちは、どちらかといえばひき気味でした。 悩んでいたとき、マイコーチからアドバイスをいただきました。 「食事相談とおなじじゃない? こちらの話をするのではなくて、 まず相手の求めているものを探ってみては? 学生たちは、1回の授業のお値段なんか考えていないかもしれない。 授業を聞きにきているというよりも、 自分の存在を知ってほしい世代の人かもしれない。 だとすればテキストも、相手が考えそうな話題を中心に作り変えればいい」 こちらの想いが強いだけで これでは、指導者向けのカリキュラムと まったく違わないことが見えてきました。 さっそく、「ニキビは食事でなおせるか」 とか、「便秘は食事でなおせるか」とかと、 学生たちが考えそうなテーマを中心にテキストを作って 授業に臨みました。 今年の授業は第1回目から違いました。 全体のカリキュラムを伝える段階から シーンとして聞いてくれています。 男子学生も、女子学生も 食生活の悩みを自分から話してくれたり、 授業終了後も、残って質問のために待ってくれていたり。 こちらが、ゆったりと和やかな気持ちで接し、 問いかけを多くしたら、彼らの反応は変わりました。 「こちらの知識や技術は逃げも隠れもしない。 要は、食材を相手の口に合うように、 ひとくち大に切って提供することではないかな?」 どんな人にもニーズはあるはず、 それに合った講義内容にすれば、かならず受け入れる」 とコーチからプレゼントしていただいた言葉を胸に この授業に臨みたいと思っています。
by palmarosak
| 2009-04-23 23:33
| 食育
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