食コーチングという布を織る。

2009年３月７～８日の２日間にわたって
広島県の２か所で
「食コーチング」研修会を担当させていただきました。

１日目は、広島県酔心調理師専門学校主催による研修会。
この企画を提案されたのは、
この学校で教鞭をとっておられる西村浩子さん。
西村さんは１年前、
横浜で「食コーチング」の第３期研修を学び、
現在も地元の広島県で
スキルアップを続けておられるアクティブな栄養士さん。

西村さんは、
４回シリーズで学んだことを議事録にまとめ、
お勤めになる学校の校長先生や同僚の先生方に回覧したり、
お話しされたりしたそうです。

そうしたご尽力が、
今回、学校主催で研修会を実現するきっかけとなったようです。
同校では、栄養士対象の公開講座は初めてとのこと。
西村さんのご配慮もあって、
広島県栄養士会や
岡山、山口、島根県の方々のご参加もありました。

開催会場の関係で、
受講されたのは栄養士だけではなく、
看護師、保健師、調理師、アロマセラピスト、
数学の先生、学生さん、一般の方々など７０余名とのこと。
お陰で、いろいろの職種の方々に、
栄養士が置かれている現状や、
いま栄養士が何を求め、
どこへ向かおうとしているのかなどについて
知っていただけたように思います。

調理師専門学校の方にも、
調理師以外の方々に情報発信をする意義や
今後の可能性について、
考えていただけたのではないかと思います。

翌日は、広島県栄養士会主催の
「食コーチング」研修３回シリーズの最終回。

毎回３００名近くの栄養士さんに
お集まりになっていただいています。
回を重ねるごとに、
「食コーチング」が栄養士専科のスキルではなく、
健康支援にたずさわる
あらゆる業種の方々に利用していただけるスキルであること
をより深くご理解していただけたように思いました。

私自身、当初は
栄養士の食事相談のスキルアップを考えて
「食コーチング」を発案しましたが、
臨床検査技師、保健師、看護師、薬剤師、一般の方々など、
いろいろの方々にお話をさせていただくうちに、
健康や生きがいを最終目標にするこのサポートスキルは、
どなたにも応用していただけるものであることを
確信するに至りました。

今回の広島出張では、
単一業種ではない方々、いろいろの地域の方々に、
同じ会場に集まっていただきました。
それは栄養士という縦糸に、
他業種、他地域という横糸を織り込んだようなもので、
健康支援という織物が、天地左右に広がり、
くっきりと織り柄を表わし始めたようにも感じました。