朝のテレビ番組で、「紅虎餃子」などのチェーン店を展開する、
『際(きわ)コーポレーション』社長の
中島武さんのビジネス哲学を聞きました。
事業に失敗し、
まったく経験しなかった飲食業をやろうと思ったきっかけは、
香港で食べた中華にあったと話されます。
高級料理店ではなく、
路地裏の一見汚いようなお店がとてもおいしい料理を提供する。
これを日本でも広めたいと、自らが厨房に立ち、
にら饅頭のお店を開いたものの、
料理に対するクレームも多く、店は3か月で閉店。
これで負けてはいられない、
自分は作る人ではなく、お客様の視点で
ものを考えられる人間だとあらためて感じ、
今度は、中国人の料理人を雇って再スタート。
こうして、いまでは、国内のお店は
300店舗になったとか。
中島さんのお話で興味深かったことは、
「仕事とは、自分のやりたいことをするのではなく、
お客様の求めるものを提供することです」
「どんなにおいしい料理でも飽きがくるものだから
次々と新しいアイデアを具現化していく」
中島さんの言葉の1つ1つを
わが身に置き換えて考えてみました。
そしてきょう、中華街で食事をしました。
知人が以前行ったことがあり、
おいしかったとの話を聞いて行ってみました。
中華街のお店にはないスタイル。
コース料理がメインではなく、単品から頼める、
1人でもふらりと仕事帰りに立ち寄れそうな
一見古風な餃子屋さん。
ところが聞けば、お店ができてまだ9か月だとか・・・。
店の名前『186番餃子』は社長のネーミングとのこと。
その社長こそ、中島武さんであることをスタッフに
うかがって、昨日のテレビ番組と今日とが
つながったのに驚きました。
ちなみに、『186番餃子』という屋号は、
ここの住所が「山下町186番1号」だからといいます。
地元やお客のニーズにこたえるとは、
こういうセンスなのでしょうか。