真夏の誘惑。

インターネットの普及のおかげで、
見ず知らずの人からビジネスの相談や
講演やセミナーのご依頼を
受けることが多くなりました。

見ず知らずだからといって
「怪しげだ」と先入観を持つ必要は
まったくないのですが、
概して言えることは、
依頼者は、
「私」を選んでアクセスしてきたわけではなく、
ネット上で検索していて
たまたまひっかかった程度の場合が多い。

「栄養士」というキーワードを足がかりにしているため
こちらの専門とか、実績とかに関係なく、
一方的に社交辞令や
セールストークを並べ立てます。

免疫ができていない栄養士は
「私のところにもこんなおもしろい仕事がきた」と
舞い上がってしまう場合もあるようです。

アクセス氏、いわく、
サプリメントのビジネスに関わってほしい、
全国の栄養士のモチベーションを上げるために
耳寄りの仕事がある、
あなたのネットワークに協力したい、
食育についての講演会をしてほしい、
生活習慣病予防セミナーを開催したい・・・などなど。

依頼者の傾向は、
こちらにおうかがいを立てるというものではなく、
ご自分のビジネスや理念を滔々と述べるものが多く、
メールは延々と続きます。

それを熱意と感じて
なんとか協力してあげたい、
私にもこんな大きな仕事がきたと
喜びたくなりますが、
それも相手の戦略です。
こちらが断れば、さらりと次のターゲットに
メールを転送する、ただそれだけのことでしょう。

栄養士の中には、
専門外の仕事であったり、
経験があまりないご自分のことも忘れてしまったりして、
部分的なことだけを影山にアドバイスを求めてきます。

こちらからすると、
車の運転を電話で
教えるようなもので、
その効果の低さと効率の悪さには
絶望的になります。

またまた、パンフレットの話になりますが、
『「たまたま依頼者」から栄養士を守る１２カ条』
を作る必要を感じてしまう、
きょう、このごろです。