ある企業の方から研修のご依頼をいただきました。
よくご事情をうかがっていたものの、
「このケースは、
栄養士の私の出番というよりも、
組織改革の研修を
専門となさっておられる方のほうが
適任かも……」と急遽、
ANA時代から
親しくさせていただいている先輩に
ご相談させていただき、
先輩とご一緒に、
ご依頼いただいている会社に出かけ
ごあいさつをさせていただきました。
その先輩は、私の憧れの先輩です。
20代から「この先輩のようになりたい!」と思い続け、
ANA時代は、
できるだけ先輩のそばにいるようにしたり、
その先輩となるべくオフを
ご一緒させていただくようにしたり……。
いまでも、その先輩には追いつけません。
そして、追いつけない幸せを感じています。
モデルとなる人がいつもいるという幸せを・・・。
さて、会社に到着し、
社長さんにお目にかかります。
さっそく、先輩はいろいろの問いかけをします。
現状を把握し、どこに向かおうとしているか、
ビジョンはなにか、社員との温度差はどうか、
男女比は?
新人の人数は?
その人たちの教育方針は?
などなど。
そうしているうちに、核心に・・・。
先輩「御社のいまの課題は3つあるわけですよね」
と、3つのテーマを社長さんにフィードバックします。
「そ、そうなんです。そうなんです」
やりとりをじっとそばで拝見させていただき、
先輩にはかなわない……と、思いました。
効果的な質問、聞き方、的確なあいづち、
表現力、プレゼンテーション力、コミュニケーション力、
そのすべてが、洗練され、
クライアントを安心させておられる。
「きょう伺ったことを改めてご提案書として
提出させていただきます」と先輩。
再び、先輩とお仕事ができる。
空の上ではなく、地上で……。
先輩とだったら、なんだってできるかも!と、
あの当時の気持ちをいまも、
思い出している私です。