藤沢周平原作、山田洋二監督の映画「武士の一分」を観ました。
主人公三浦新之丞の仕事は毒見役。
お殿様にもしものことがあってはいけないため、
事前にお殿様が召される食事をいただき、
毒が含まれていないかを確認するという仕事。
愛する妻との平凡であるが、
ささやかな暮らしに幸せを感じていたその2人に、
新之丞が食べたアカガイの毒で失明した。
妻加世は相談した相手に騙され、
夫はそれを知り離縁をする。
映画は、新之丞の食べるシーンをよく映していました。
新之丞の好きな「芋がらの煮物」をつくる加世。
芋がらの味で、愛妻の加世を思い出す新之丞。
最後は、「あぁ……よかった……」
と温かいものがぐっとこみあげてくる
幸せな気持ちになる映画でした。
そして、料理はメッセージなのだとあらためて思いました。
ご飯の炊き方ひとつで、誰が炊いたのかがわかる。
芋がらのあじつけで、誰が煮たのかがわかる。
だから、料理1つ1つを手をぬくことがあるとしたら、
それも相手にメッセージとして伝わってしまう。
武士の一分から、いろいろのメッセージを
うけとることができました。
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