「ライフ・イズ・ビューティフル」
ロベルト・ベニーニ監督の映画に感動して10年。
日比谷シャンテで上映中の、
「人生は奇跡の詩(うた)」を観ました。
前作同様、観終わった後、じ~んと胸に響いてくる、
そんな良質の映画。
舞台は、2003年、イラク戦争開戦直前のローマ。
詩集を出版し高い評価を得ている大学教授で
詩人のアッティリオは、ある女性に心を奪われています。
毎晩、愛する彼女と結婚式を挙げる夢を見る、
彼女の名は伝記作家のヴィットリア。
ある日の深夜、アッティリオのもとに、
突然、電話が鳴り響きます。
イラクに滞在していたヴィットリアが、
イギリス軍とアメリカ軍による爆撃で負傷し、
意識不明の重体という知らせ。
脳水腫に冒された彼女。
でも、現地には、薬はない。
愛する人が瀕死の状態でいるときにも、
彼は、「大丈夫、彼女は生きている」と信じる。
薬がなければ、4時間の命と宣告されても、
彼は、「大丈夫、4時間あるさ」
ひょうひょうとした、アッティリオが実にいい。
彼のように熱く、熱く、
人を愛することって現実にあるかしら。
愛されようとするよりも、愛すること。
そして愛は奇跡を起こす。
だから愛は奇跡を起こした。