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2025年4月7日(月)と14日(月)の2日間、 母校の女子栄養大学で、 総合指導実習(演習)を担当させていただきました。 (11時~18時50分) 講師を担当させていただく きっかけは、 2020年に、 医歯薬出版株式会社から、出版された 『栄養士のためのライフデザインブック』。 学生時代、体育の授業でご指導いただいた 金子嘉徳先生にお贈りさせていただいたところ、 (現在は、女子栄養大学の教授として ご活躍でいらっしゃいます)、 「この本をテキストに、 学生に授業をしていただけませんか」 とのおコトバをいただきました。 以来、5年間、 食文化栄養学科の講義とは別に、 保健栄養学科 栄養科学専攻で 「総合指導実習」を 担当させていただいています。 このクラスは、 高校時代にスポーツに親しんできた方々が多く、 「将来は、アスリートを支える側に……」などなど、 未来に向けて、 たくさんの夢や希望を持つ彼らに、 この2日間の授業が少しでもお役にたてるように……と、 努めています。 年に2回のこの講義のコンセプトは、 《いま、栄養士に求められる社会性と人間性》。 1日目のテーマは、 《食と健康のコーディネーターとしての役割を確認する》 2日目のテーマは、 《食のプロとしての『食コミュニケーション力』を磨く》 両日ともに、 『栄養士のためのライフデザインブック』から、 以下の項目を輪読します。 第1章 栄養士を目指す。 「栄養士」を目指すための第1歩。 ①栄養士養成校では、どんな勉強をし、 どんな学生生活を送ればよいか。 ②将来、栄養士として働くためには、 養成校のカリキュラム以外でも、調理技術を磨いておいたほうがよいか。 ③栄養士養成校の学生は、どんな就職活動をすればよいか。 ④栄養士としての就職先を考えるとき、どんな考え方をすればよいのか、 考えるヒントはあるか。 ⑤どういう職業に就職しても、栄養士として持ち続けたい使命感があるとすれば どういうものか。 第12章 「スポーツ栄養士」から「食クリエーター」へ。 ①「スポーツ栄養士」になるためには、 どういうことを知っておく必要があるか。 ②「スポーツ栄養士」をなのって仕事をするためには、 どのようなクライアントを見つければよいか。 ③「スポーツ栄養士」として仕事を続けてゆくには、 どのような考え方でやっていけばよいのか、 見習うべきモデルなどはいないのか。 ④選手の健康や食生活について、選手自身や指導者、 家族などの理解が得られないときは、 どのように対応すればよいか。 第17章 栄養士の仕事を支える「日常会話力」。 ①栄養士が身につけたおきたい日常的な会話力とは、どのようなものか。 ②私的な交流の中で"栄養士”ということから、 食や栄養に関して尋ねられることがある。 ③職場の同僚や仕事関係の人と和やかな日常会話を交わすには、 どのようなことに気をつければよいか。 ④あまり教育的にならないように、日常会話を通じて、 家族の健康意識を高めるには、どのようなアプローチがあるか。 ⑤スマホやパソコンなどを日常的な会話にも使っているが、 どんな点に注意をすればよいか。 学生からは、 「大学1年か2年生くらいに聞きたかった」という声も聞かれました。 新鮮な講義を受けたとき、 学生はよく、そんな感想を伝えてくれます。 しかし、これに対する私の答えは決まっていて、 「いま、学んでいること、そのことの意義を感じたときが、 ジャストタイミング。 何歳になっても、 そういうタイミングを感じる感性がほしい」 「そして、その機会を逃さないためにも、 受講する席は、少しでも前のほうがよい。 前の席は指定席、割増料金が加算される…… と心の中で思って、少しでも前のほうに」 と、お伝えします。 (現実には、学生は後ろの席に座りたがります) 『栄養士のためのライフデザインブック』でも、 教室で、自由に席を選べる場合には、 教師からいちばん近い席に座ることをすすめる記述があります。 さて、この講義の中では、 「食コミュニケーション」についてもお伝えします。 「食コミュニケーション」とは、 食事、食生活に関して、 自己、他者とのコミュニケーションをとること。 お祝いの気持ちを示すための好物の提供、 バレンタインに手渡すチョコレート、 食卓のコーディネート、 新しい料理をつくったときの喜び、 うれしいことがあったときの自分へのごちそう……、 などは、「食コミュニケーション」の一例。 ここでは、 私が主宰している料理教室(「アクションクッキング」)の 事例も、コミュニケ―ションの1つとして お示しさせていただきました。 料理教室を運営する栄養士の1人として、 いらっしゃる方全員が 「料理を学びにいらしているわけではない」 ということを忘れずに、 臨んでいることをお伝えしました。 私が続けている《アクションクッキング》に 10年以上通い続けている人たちから よくお聞きする話に、 「仲間に会えるから行っている」 「いろいろの悩みにも応えてくれる」 「自分が辛いときに、寄り添ってくれる」 などというものがあります。 これは、なにも、 料理教室に限ったことではないでしょう。 ちなみに、 私の家族の通っている料理教室では、 料理教室の開催日以外にも、 先生と生徒さんが集まって、 「きょうはオペラを鑑賞する日」 「きょうは、フレンチレストランに」 などと、楽しそう。 そういう私の料理教室でも、 「料理に終始」することなく、 器の旅(佐賀県・有田)、 菓子博体験、名店訪問など、 まさにアクションを楽しみます。 「食コミュニケーション」は、 けっして食卓だけのものではありません。 授業が終わった後、 各日、A4サイズの書類を書いていただきます。 1.きょうの授業で印象に残ったこと、 「やってみたいこと」があれば、以下に書き出してください。 2.卒業したら、どういう社会人生活を送りたいか、 あなたのイメージを書いてください。 3.講師・影山なお子に、なにかヒトコトがあれば、ぜひ……。 書いていただいた用紙には、 赤ペンで、添削してお返ししています。 多いときで、 1日で100人以上の学生がいたときにも、 同じようにしていました。 自分の書いた書類は、 どんなことを書いたのかなんて、 1週間も経てば、忘れていることが多いもの。 でも、 そうならないように、 講師として気をつけています。 字がとても美しく健康的に書けている学生には、 その旨を肯定的指摘したり、 質問をした学生には、 質問に関することをお尋ねしたり、 アドバイスしたり、 ていねい表現にまちがいがある学生には、 正しいていねい表現をお示ししたり……。 なかには、 「きょうの先生の講義の話を お母さんにも聞かせてあげたいと思った」 という学生も。 その学生には、直接、そのことについて 尋ねる機会がありました。 そうしたら、 「栄養士になるのはどうかな……と迷っていたけれど きょうの講義を受けて、 『もうちょっとがんばってみよう』って思った。 お母さんには、『目標が見えてきたよ』って 伝えたい」と。 アシスタントとして授業のサポートしてくださった 2人の栄養士のお仲間にも 当日は、たくさん力をお借りしました。 お1人は、特定保健指導に従事される管理栄養士の 奧村花子さん。 栄養士以外にも、「ヨガ」のトレーナーとしても、 人々の健康づくりに貢献されています。 もう1人は、埼玉県の行政栄養士として キャリアを重ねておられる加納陽子さん。 栄養士のキャリアとは別に、 ライフワークである、ウエイトリフティングに出会い、 過去には、 「ウエイトリフティング 世界チャンピォン」 になられたことも。 現在は、仕事がオフの日には、 後輩指導もなさっておられる方。 お2人とも、 学生の前で、「自分の強み」をどう育ててきたか、 というお話をなさったあと、 まもなく社会人の扉を開く学生たちに、 心強いエールをお送りくださいました。 栄養士という仕事以外にも、 自分の心にたっぷりの栄養補給をするには、 お2人もそうだったように、 「ストレスの緩和」 (仕事と家庭以外に、複数の居場所を持つ) 「よい人間関係(よいお仲間)」、 「生きがい」……があらためてたいせつ……と、 学生たちにも伝わったと思います。 最後の授業から1週間が経とうとしています。 赤字で添削したレポート、 週明けには、まもなく学生の手元に届きます。 少し前を歩いている、 先輩栄養士からのメッセージと熱い想いを乗せて……。
by palmarosaK
| 2025-04-19 14:57
| 女子栄養大学
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