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2007年に、 《食コーチング》研修を立ち上げてから17年が経ちました。 人々の健康支援のスキルアップを図りつつ、 栄養士の社会的ステータスを高めたいというのが目的の1つでした。 そのため、 各分野の先生方のお力をお借りして、 いろいろのセミナーを続けています。 身だしなみ、話し方、発声法、メイク、マナー、 語学、文章、写真、ランニング、動物の飼育、 食文化研究……などなどは、その一部です。 これらの勉強は、一定期間学べば 完全に身につくというものではなく、 学び続けること、 それを仕事やプライベートの生活で実践することで、 少しずつ自分のものになっていくように思います。 スタートラインは、 「栄養士の社会的ステータスをあげること」ですから、 10年や20年で目的達成ということはありえず、 生きている限り、 学び、還元、学び、還元……というサイクルは 繰り返していきたいと思っています。 ところが、そうしている一方で 同業の栄養士さんが、 マスメディアを通じて、 基本中の基本である栄養学の基礎そのものを 歪めて社会に発信しているというのが現実です。 一般の人がそれを信じてしまうことを 恐れるのはもちろんですが、 同業の栄養士のごく少数が、 「これでもいいんだ」と感じて、 同系の情報を発信するようになれば、 ますます悲しいことになります。 そんな現実の厳しさを感じて、 新しい勉強会を開催することにしました。 それは…… 《栄養士・センスアップシリーズ》 2024年3月24日(日)、 第1回をスタートさせました。 栄養士・健康支援者に求められる多様なセンス……、 基礎知識、新しい知識や考え方、 コミュニケーションスキル、身だしなみ、 自身の食生活のあり方あんどなど、 まずは、栄養士自身の さらなる健康とセンスアップを目指し、 それをベースにして、 人々の幸せを支える思想やスキルを向上させること。 最初のテーマは、 ①《栄養士による「栄養」の語り方を検証する。 近刊書に見られる気になる事例――その傾向と対策》 検証書『9割が間違っている、たんぱく質の摂り方』 金津 里佳著(青春出版社 2024年2月10日 15刷) 著者は、管理栄養士。 同業の方が語る「食」にはとても興味があります。 今回は、著者のコトバをピックアップしたものを、 ご参加の栄養士さんがたにご案内して、 みんなで感想を述べ合う機会をあえてつくりました。 たとえば、著者は、こう語っています。 体重60kgの人の場合、1日におよそ600gの肉を食べましょう、 というお話になります。 (中略)とても面倒ですし、 そんなには食べられないと感じた人が多いのではないでしょうか。 (中略)一般的な病院の栄養士は、 これをもとに電卓を叩いて栄養価を計算しています。 しかし、これは非現実的です」(P52) 「私がおすすめてしているのは、肉や魚を中心に、 卵、大豆製品などのたんぱく質が豊富な食品を食べて、 気持ちよくお腹いっぱいになれるマックスの量です。(P53) 著者がおっしゃるような、 肉だけでたんぱく質を摂るという、 偏った、非現実なアドバイスはしないでしょう。 そもそも、 「1日に600gの肉を食べましょう」 と説く栄養士は、日本にどれくらいいるでしょう。 なぜなら、たんぱく質が含まれる食材は、 肉や魚、大豆製品だけではないから。 (たんぱく質だけなら、 「米」や「パン」、麺類にも含まれていますし) フツーの栄養士であれば、 一汁三菜以上(一汁四菜、一汁五菜)の献立というカタチで、 「たんぱく質60gってこれくらいですよ」と、 ご紹介するのではないでしょうか。 もし、著者がきっぱりとおっしゃっている 「気持ちよくお腹がいっぱいになるくらいが適量」 となると、 厚生労働省が提示している指針などは、 不要ということでしょうか。 江戸時代の「腹八分目」を超えて「腹いっぱい」 まるで大食い競争。 もちろん、人によって異なるのは承知しています。 厚生労働省の示す「数値」は、 1個人の経験値によるものではなく、 多くの研究結果から得られたもの。 こうしたスタンダードの数値があればこそ、 「多め」「適量」「少なめ」という判断ができるのでしょう。 これらの数値があるから、ある程度の目安ができる、 著者の説に従うと、 健康診断の数値も、 「人によって違うから、『必要ない』」と、 なるのではないかと心配になります。 初回セミナーに、 ご参加いただいた方々からも たくさんのご意見、ご感想があがりました。 「どうしてこんなに言い切れるのか」 「医師でもないのに、『病名』を診断をしていいの?」 「『リーキーガット症候群』=腸漏れについて 言及しているが、 日本ではまだその症状を診断できる病院がない、 となると、この本をご覧になった読者は、 ただただ不安になるだけではないか」 以下、著者の斬新な展開が続きます。 「小麦製品や乳製品を食べると、 私たちは中毒のように『おいしい!』『もっと食べたい!』と、 なってしまうのです。要するに、麻薬と一緒です」(P74) 「私は、いわゆる腸活よりも、まずは腸粘膜ケアをすすめています。 カゼインとグルテンをやめて砂糖をひかえ 肉を中心にたんぱく質を食べることは、 腸内環境改善にも直結するからです」(P78) お通じが良くなったという人は、 乳糖不耐症による軽い下痢だと考えられます」(P79) 「繰り返しますが、ヨーグルトを食べることで、 あなたの腸内環境を整巡り会う巡り合うことは、 宝くじに当たるようなものです。 ヨーグルトは食べるのではなく、 腸粘膜を傷つけるものを身体に入れないようにしたほうが ずっと効果が期待できると思います」(P80) 日本人の平均寿命は、世界的にもトップクラス。 そのことを視野に入れることなく、 細かい部分をつつく…… あまりフェアな論法とはいえないように思います。 そして大切なことは、 日本人は、 「食」だけで長寿になったわけではないことを、 私たち栄養士は、とくに気をつけてお話をするようにしています。 国民の健康意識の高さ、 公衆衛生の充実、国民皆保険制度、 衛生概念や衛生への知識向上、 子どもたちの教育環境向上、住環境の充実、 衣類の機能性向上、会社の福利厚生の充実、 社員食堂の充実……なども要因の1つです。 最近では、メディアなどで「トコジラミ」の問題が 話題になればすぐに、行政をはじめ害虫駆除の企業が 対策を打ち出すなど、日本ではこうしたデリケートな 問題1つをとっても対応が早いと感じます。 今回は、 たまたま、栄養士の執筆した著書を みんなで読み合い、ディスカッションする……という 新しい試みをおこないました。 そして、 ありがたいことに、 栄養士の現状を昔からご覧になっておられる、 『栄養と料理』の元編集長・大橋禄郎先生に アドバイスをいただいたことで、 この研修に奥行きが出たように感じました。 いつの時代にも、 この手の本は存在します。 そんなとき、私たち栄養士は、 どうクライアントに伝えることができるのか。 「おかしいですよね?」 とお伝えするのではなく、 「ご覧になってどうでした?」 「どこのページにご関心ございました?」 「それは、どうしてですか」 と、問いかけながら答えをみつけるでしょう。 なかには、 こんな「問いかけ」もクライアントからあるかもしれません。 「栄養士さんはどう思います? この本」 「あれも食べてダメ、これも食べてはダメという 本の印象を持ちました。 栄養士さんとしては、これをどう考えますか」 今後も機会があれば、 ベストセラーになっている 医療本などを検証してゆきたいと考えています。 次回の「栄養士・センスアップシリーズ」は、 5月26日(日)に開催します。 この日のテーマは、 《いま、私の身についたもの、 話し方、立ち居振る舞い、メイク……。 ――ブラッシュアップセミナーで学んだことの振り返り――》 会場 大佛(おさらぎ)次郎記念館 時間 11時~18時 講師 影山なお子 ゲスト講師 大橋禄郎先生 みなさまのおいでを心よりお待ちしています。
by palmarosaK
| 2024-04-04 23:53
| 食コーチング
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