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《栄養士のための輪読会》を開催しました。 (主催 パルマローザ 講師 大橋禄郎先生 会場 関内ホール 時間 11時~18時) パルマローザで初めて輪読会を開催したのは、 2013年1月。 そのときのテーマは、 「『食品成分表』を読む。」でした。 栄養士であれば誰もが手にしたことがあり、 自宅や職場の身近な場所にある1冊。 にもかかわらず、 輪読会でみんなで読み合うことで、 「見えなかった情報がたくさんある」ことに 一同、驚いたことを覚えています。 それ以来、 みんなでリレー式に声を出して 読みあう輪読会のセミナーが、 パルマローザサークルで定着しています。 今回は、 以下の書物を大橋先生がご準備くださいました。 テーマは、 「人は、"食”をどう語ってきたか」 *『アジアの食文化』P21~28 「インド・タミルナードゥの食生活」 (秋野晃司・小幡 壮・澁谷利雄 編著 建帛社発行) *『味覚の探求』 P194~205 (著者 森枝卓士 株式会社河出書房新社発行) *『文藝春秋』2023年12月号 P338~346 (著者 秋元康 ロングインタビュー) これまでも、 たくさん「食」に関する書物を ご紹介いただいた先生ですが、 今回は、 アジアの食文化についての文章を 輪読し合いました。 そこには、 インドの人の食生活から生活習慣、 ライフスタイルまでもが載っており、 「まだまだ知らないことがたくさんある」 ことを痛感させられました。 参加者の中には、 特定保健指導の一環で 企業に訪問して食事相談をなさっておられる フリーランスの栄養士さんがいらっしゃいます。 その方が ご自身に起こったつい最近のエピソードを 反省をこめて私たちにお話しくださいました。 「インドの方の食事相談をさせていただいたんです。 その方が、『毎日カレーを食べている』と おっしゃったので、 つい、うっかりこう聞いてしまったんです」 「毎日カレーで飽きないのですか」 クライアントのその方はご立腹気味に、 「日本人が毎日味噌汁を食べるのと同じですよ!!」 私たち栄養士は、 日本人だけを対象に食事相談をするとは限らず、 日本に住み、日本で働くいろいろの国の人の 食事相談や健康相談をすることも少なくありません。 前述のようなお話をお聞きしたとき、 「ああ、いろいろの食文化のお話が聞ける、 この輪読会のようなセミナーが、 各地にたくさんあるといいのに」と、 思わずにはいられません。 「インド料理」といっても、 北と南では料理そのもののスタイルが異なります。 北は小麦粉が収穫できるエリアのため、 日本人にもなじみの深いナンやチャパティ、 チャパティーを揚げた"プーリー”などが主食。 今回の文献では、 南インドのベンガル湾に面する州・ タミルナードゥの食生活が取り上げられました。 米の種類が豊富であり、 “ドーサ”とよばれる、 米と豆をペースト状にして塩を加え、 一晩おいて発酵させたものを薄く焼いた、 クレープのようなカタチ。 パリパリとした食感でカレーと合わせていただく主食。 その他 レモンライス、ココナッツライス、 トマトライス、ギーライスなどもあるという。 さっそく、この日のランチは、 横浜中華街の外れにある インド料理専門店に行って、 みんなで、 ドーサ、レモンライス、ナンを主食に、 南インド料理と北インド料理を満喫しました。 その他 『味覚の探求』のエピローグでは、 「おいしいってなんだ」から輪読しあいました。 冒頭のシーンでは、 黒沢明監督の回想シーン。 「で、ひとことでいえば、 監督はこの映画で何を訴えたかったのですか」 「馬鹿なことを言うんじゃない。 一言で言えるようだったら、映画なんか撮りはしないよ」 と、名監督はそうおっしゃったのだとか。 で、この著者は、 「おいしいってなんなのか」 という問いかけに、著書の最後でこう終わる。 「ぼくにはまだ答えが見つからない」と。 輪読会の講師・大橋先生は、 こうおっしゃいます。 「『おいしい』は絶対的なものではなく相対的なもの。 どんなにおいしいものでも、 食べ続ければ飽きて、見るのも嫌になる。 また、ある人が『おいしい』と感じても、 ある人には『おいしいとは思わない』と感じるように。 しかし、このテーマを取り上げた以上、 そのおいしさを、コトバでしっかり表現しなければ!!」 このご本では、 引用の方法、「用字用語」の不適切箇所や、 「テクスチャー」というコトバより 日本人であれば「口当たり」「のどごし」「舌ざわり」「歯ざわり」 のほうがわかりやすい……などなど、 本を声を出して読んだからこそ見えてきた 文字のいろいろについてたくさんの発見がありました。 ちなみに、 著者は、文中で「そういった」「こういった」 というフレーズを使っている。 大橋先生は、こうしたフレーズも見逃すことなく、 「本来であれば、『そういった』は『そういう』に、 『こういった』は『こういう』でしょう」 と、国語学者としての知見を私たちにお示しくださったことも、 おおいに学びが深まりました。 (昔は、肉体労働をする男性などが使うことの多い言い回しだったとか) 最後は、『文藝春秋』の秋元康氏の"ロングインタビュー”。 前回の輪読会に続いて第2弾。 秋元康さんのロングインタビューは、 自分で自分をセルフインタビューするというもの。 前回の輪読会のときに、 初めて読ませていただき、 今回も楽しみにしていました。 ロングインタビューは、 「今回、秋元に呼び出されたのは、 『室町砂場』の赤坂店だ。 昼時は混雑するので、 客もまばらなこの時間を指定したのだろう」 という冒頭から始まります。 『室町砂場』は、 創業150年を誇る、 日本橋室町にあるおそば屋さん。 "天ざる""天もり”発祥の店という。 このそばやで一杯やりながら、 自分で自分をインタビューして、 読者に読ませるというユニークな試み。 秋元氏と親交のある 長島一茂氏、石橋貴明氏が 『天才は、確かに存在する』として 彼らの天才といわれるエピソードが紹介されています。 そしてユニークなのがココ。 対談場所であるそば屋の名店 『室町砂場』で 日本酒をたしなみながら、 そば前である、ねぎ焼きや玉子焼きを注文して 最後に、天ざると天もりを両方注文し、 自分で自分にこう問いかける。 「天ざる」と「天もり」の違いは?と。 江戸のそば屋は、 そば前からスタートして、 最後に、そばでしめる。 だから、そばの量は少なめ。 秋元氏が、 ざると、もりを2枚注文していましたが、 1枚の量が一般のおそば屋さんの 「小盛り」くらい。 最後に、そば湯で腹をくくり、 「そばぜんざい」でしめる。 食シーンが、 インタビューを中心に、 脇役ながら存在感を示す。 「ああ、『室町砂場』に行ってみたい」 『文藝春秋』の秋元氏の連載をご覧になった方は、 そう思われたのではないでしょうか。 3本の文章を読み、 自分では選ぶことができないご本を 読めたことに大々々満足の1日でした。 そして、 大橋先生から 他にも、「この本は買ったほうがよい」 とおすすめいただけるのもうれしい。 輪読会は、 栄養士として自分の「食」のフィールドを たくさん広げることができる貴重なチャンス。 2023年の輪読会はこれで最後となりましたが、 2024年の輪読会も定期的に開催していきたいと 考えています。 輪読会が終わった後は、 居酒屋さんで焼き鳥を片手に、 生ビールや梅酒、サワーなどで乾杯。 昼はインド料理、夜は日本式スタイルで、 実践的な学びとなりました。
by palmarosaK
| 2023-11-22 01:06
| 輪読会
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