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栄養士・健康支援者サークル・ ≪パルマローザ≫20周年の歩みを振り返る パーティーを開催しました。 (横浜元町にある老舗フレンチレストラン 「霧笛楼」/むてきろう) 国内線客室乗務員から栄養士に転職後、 ご縁があって、 病院の栄養士として勤務させていただいたものの、 いつも、どこかに不安を抱えていました。 最初に就職した病院は、 同期の1人と聞きづらい雰囲気の先輩栄養士さん。 次に転職したクリニックは、栄養士は私1人。 たびたびメディアに 取りあげられていたこともあって栄養士の私にまで 執筆や講演会の依頼がくるようになりました。 そのころ、 クリニックを代表する栄養士として、 自信を持ってお仕事に臨まなくてはならないと思いつつも、 近くに相談できる人がいませんでした。 「それは栄養士のあなたの仕事ですから」と、 当然のこととして言われてしまう現実に、 焦っていました。 そこで、栄養士向けの研修会にたびたび参加して、 栄養士さんたちと個人的に知り合いになろうと思いました。 ところが、 研修会に出た後、 近くの人にお声をかけさせていただこうと思っても、 みなさま次のお仕事がおありになるのでしょうか、 足早にお帰りになってしまう。 「お茶でもしませんか」とお誘いすると、 怪訝な顔をされてしまう……。 そんなことをしばしば経験しました。 そうした経験から、 「誰かを待っていてはダメ。 自分が求めている人脈は、 自分でつくらなければ」と考えを改めました。 お仕事を通じてお知り合いになった栄養士の知人に、 「こんな栄養士サークルをつくろうと思っているんだけれど」 と、考えていることを話してみたところ、 「私も参加してみたい! そんなサークルがあったら!!」 と、即答してくれました。 自分の考えを肯定してくれたことが どんなに心強かったか……。 その知人の栄養士とは、八木美保さんです。 20数年経つ今も、 「パルマローザ」を支えてくださっている お仲間のお1人です。 そうして、 2002年9月、新橋にある公民館で 第1回、パルマローザセミナーを開催しました。 テーマは、 ≪あなたが目指す栄養士、世間が求める栄養士≫ 講師は、岡林温子さん。 ANAの客室乗務員時代、 2か月間の座学での訓練期間が終わった後、 OJTといって、1か月間、 実機で新入社員にマンツーマンで サポートしてくださったトレーナーの客室乗務員が 岡林先輩でした。 当時、栄養士を対象とする研修会は、 臨床に関する内容が多く、 栄養士自身の資質を底上げするような研修会は ほぼなかったといってもいいと思います。 (いま思えば、栄養士自身の話し方に関する研修会や、 栄養士の立ち居振る舞い、メイク、 表情、身だしなみ、文章、 写真などに関する研修会などを求めていたのです) 「栄養士の社会的地位が低い」といわれる現状は、 こうしたコミュニケーション力と大いに関係があると考え、 ANA時代から人望が厚かった岡林先輩に相談をして、 1年以上の準備期間を経て、 ≪パルマローザ≫サークル第1回のセミナーが実現しました。 お集まりいただいた栄養士さんからは、 「すごくよかった」 「今まで栄養士の研修会で聞いたことがない話が聞けた」 「また参加したい」などと、 大いに手ごたえを感じました。 そのときから20年が経ちました。 次々と企画を実現していくうちに、 あっという間に年月が経ちました。 会を重ねるごとに、 「ここが私の居場所です」 「私は永久会員ですから」 「疲れているときこそ、ここに参加したくなる」 「横浜に通うことが、私の健康の証。 横浜に通わなくなったら、 きっと、私の健康状態が悪い証拠」 「コロナ禍でも、毎月定期的にセミナーがあったおかげで、 「遠方に住んでいても、 栄養士という共通項でいつも身近に感じられます」 という、お話を伺うたびに、 この20年が、 みなさんの居場所になっているとしたら、 とてもうれしいことです。 当初、栄養士ネットワーク≪パルマローザ≫として発足した 非営利のサークルですが、 2010年から名称を変えて、 『栄養士・健康支援者ネットワーク≪パルマローザ≫』としました。 栄養士以外の健康支援者の方でも ご参加いただけるように、 対象を広げました。 それゆえ、 主催者はもちろん、ここにご参加いただく方々の層も 幅広くなってきたように思います。 「パルマローザ」というネーミングは、 ハーブの名前に由来しています。 イネ科の植物で、一見地味な細い葉っぱですが 近づいてみると、レモンやバラのようなさわやかな香りがします。 屋号を決めるとき、 「これだ」と思ったのが、パルマローザでした。 ありがたいことに、 パルマローザは講師の先生に恵まれています。 パルマローザ創設当初から今まで 応援してくれる講師陣には、 ANAに勤務していたときから 憧れ続けていた、岡林温子先生。 (第1回~7回までご担当 その他) 2003年7月号『栄養と料理』のために 取材していただいたことをきっかけに、 2004年から大橋先生に講師として ご依頼させていただいています。 初めてお目にかかったのは、 駒込にある、女子栄養大学が運営するレストラン 「松伯軒(しょうはくけん)」。 伊達政宗公の下屋敷があったこの場所にある、 このレストランで取材お目にかかったときのことを いまも、きのうのように覚えています。 2年前に、栄養士サークルを立ち上げたという話を 大橋先生にお話ししたところ、 「いいですね~。 自分に必要だからつくったネットワークは、 長続きするものですよ」と、 ご自身が主催されている、 海関係のネットワークを例にとって、 お話をしてくださいました。 小さなネットワークを、 第三者に認めていただいた初めての体験をしました。 それ以来、先生には、 講師のご依頼の他にも、会の運営、方向性、 そして自身のことなど相談させていただいています。 現在、大橋先生には、 文章教室、写真教室、輪読会、絵手紙教室、 「ぶらパルマ」などの講座をご担当いただいています。 2007年に、『食コーチング』のご本を書かせていただいたのも、 大橋先生が 「影山さんの『食コーチング』は、本になりますよ。 みんなが必要としていることでしょう。 ぜひ書いたほうがいい」と、 ご指摘いただいたことから始まりました。 お仕事のご縁でご一緒させていただいた、 テレビ朝日元アナウンサーの渡辺由佳先生。 お仕事先の現地会場までのバスの中で、 渡辺先生の魅力にひきこまれ、 思わず、話し方講座のオファーをさせていただきました。 「私たち栄養士のために話し方をご指導いただけませんか」と。 2005年から、いまも、 ANAの先輩でパルマローザでは、 「栄養士のためのフェイスストレッチ」を ご担当いただいている、佐藤利絵先生。 ANA時代はまったくお目にかかったことがないのですが ANA時代のOGネットワークのご縁で 2006年から、 講師をご担当いただいています。 航空会社を退職して、 フェイスストレッチインストラクターとして 全国各地からオファーを受けておられる先輩は、 いつ、お目にかかっても刺激を受けています。 2007年から、 立ち居振る舞いのセミナーをご担当いただいている、 薗川貴子先生は、イギリスの航空会社で VIP客室乗務員としてご勤務されていた方。 影山とは、当時、お仕事をさせていただいていた 「霧笛楼」でお目にかかりました。 航空会社をご退職後は、一時、薗川先生は、 霧笛楼のブライダル部門でお仕事をなさっていた時期がありました。 いつ、どんな1シーンでも、 立ち居振る舞いの美しい薗川先生は、 栄養士みんなの憧れです。 メイクセミナーの講師をご担当いただいている、 塚本冨美枝先生。 立ち居振る舞いのセミナー講師・薗川貴子先生に ご紹介いただいて以来、 2007年から、 私たち栄養士のメイクを毎回ご指導いただいています。 ズバっとホンネでご指摘いただける美しく、男前の先生。 美しい先生のお顔からは想像できないユニークなお言葉の数々。 先生のファンは多く、セミナー以外でも、 個人的に先生のご指導を受けるために、 定期的に通われている方も多い。 マラソンセミナーをご担当いただいているのは、 安喰太郎(あぐいたろう)先生。 栄養士は、「食」だけで健康を説くのではなく 「運動」という視点でもアプローチをしなくては……と、 思っていた矢先、知人の栄養士からご紹介いただいて、 2010年から、ランニングのご指導をいただいています。 「運動」のプロフェッショナルではないから、 「運動」のプロフェッショナルに学んでいる私たち。 安喰先生のご指導のおかげで、 東京マラソン、横浜マラソン、 沖縄・那覇マラソン、ホノルルマラソンなどに 挑戦する栄養士が続出しました。 そういう私も、 先生のおかげで、運動習慣が定着するようになりました。 2月26日、会場の霧笛楼さんには、 50名近くの方にお集まりいただきました。 講師の先生がた、 以前、パルマローザに参加してくださった方、 パルマローザ現メンバー、現役の大学生、 パルマローザ第1回のセミナーの告知をしてくださった 当時の『栄養と料理』の編集長、 日本を代表するブランド・ 「ブティックアシダ」の統括マネージャー、 そして、元町商店街の経営者のみなさま……。 あのとき、あのセミナーで、 ご参加いただいたから、「今」がある……と、 たくさんのみなさまにお出でいただいたことに、 感謝の気持ちでいっぱいになりました。 元町にあるブティック・ミナトの木村マダムからは、 会がスタートする前に、 ≪パルマローザ≫20周年のロゴがはいった、 プレゼントの差し入れをいただきました。 元町商店街といえば「MIHAMA」の靴。 「MIHAMA」さんは、今年創業100年なのだそう。 18歳で上京したときから「MIHAMA」の靴に憧れ、 いまも、ずっとお世話になっています。 「MIHAMA」の森社長にもチャーミングセールの最終日という お忙しいお時間のあいまにお出でいただきました。 「影山さんのイイとこはね、 横浜・元町を愛してくれているとこなんですよね」 「たくさんの人を連れて元町をガイドしてくれているでしょ」 元町の≪クラフトマンシップ通り≫にある、 「デア クライネ ラーデン東京」の古田都見江先生。 コロナ禍で、どのお店も休業されている中で、 古田先生のお店はほぼ毎日営業なさっていました。 お仕事が激減したときでもあったので、 ほぼ毎日古田先生のお店に通って、 2年間、「デコパージュ」を学んだり、 お話を聞いていただいたり、 コロナ禍での私のたいせつな居場所になりました。 今では、パルマローザメンバーの栄養士さんたちも、 デコパージュに魅了され、先生のお店に通う人が続出。 同じく元町商店街にある、 「リメイクサロン 芙海(ふみ)」。 購入した服をそのまま着ることはまずしません。 買った服は、だいたいフミさんのところで見てもらい、 「もっとこうすればよくなる」とアドバイスいただき、 お直ししていただいています。 ジャストフィットした服を着ていると、 身も心もすっきりさわやか。 買ったばかりの新品の服が フミさんの手にかかれば、 オーダーメイド級に仕上がるのはたまりません。 パルマローザメンバーも、 今では、ほぼ全員がフミさんのところで お世話になっています。 「石原クリーニング」さん。 衣類は、ほぼどんなものもホームクリーニングしています。 あるとき、シルクの買ったばかりのジャケットを洗濯したら サッカーボールくらいの大きさになってしまい、 しわくちゃに!! 「リメイクサロン扶海」さんのご紹介で、 さっそく石原クリーニングさんに。 2年間かけて、復元してくださいました。 それ以来、どんな衣服も 「これは自分で洗えますか」と 石原クリーニングさんで確認してから 自宅でホームクリーニングをするように。 私をはじめ、パルマローザメンバーが 「白い服」が多いのは、 石原クリーニングさんという強い味方があってこそ。 どんなシミでも、かならず白くしあげてくださる。 場合によっては、5分でシミをとってくださることも。 心強い衣服の味方。 日本を代表する〝ブティックアシダ”さんでは、 ≪栄養士のための身だしなみセミナー≫の会場として 銀座店を1年以上お借りしました。 10代のときから、憧れていたブランドです。 ANAに入社したことで 毎日、アシダさんの制服を着られることが幸せでした。 加藤マネージャーとは、 10代後半から今までお世話になっています。 30年以上前に買った服たちは、 いまも、お直しをしながら着続けています。 スライドショーの写真500枚くらいを 上映しながら、 当時から今までのセミナーを 霧笛楼のおいしいお料理をいただきながら鑑賞し、 北は宮城県から、 西は山口県からお出でいただいたみなさまのおかげで、 あたたかい会になったと自負しています。 イベントが終わった後は、 有志で近くのホテルに宿泊をし ラウンジでのカクテルタイムから、 夜通しtalk、翌日は、 たくさんの方々に この20周年をお祝いいただき、 感謝の気持ちでいっぱいです。 「栄養士の未来は明るい!!」 いま、20年前に不安な気持ちでこの会を立ち上げた自分に、 そう声をかけてあげたいと思います。 そして、この言葉も。 「いまのスタイルが、20年後につながるから大丈夫」と。
by palmarosaK
| 2023-03-04 23:50
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