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栄養士・健康支援者ネットワーク 《パルマローザ》は、 スペシャルなイベントを開催しました。 講師は、鷲尾絖一郎(わしおこういちろう)先生。 (月刊『マリンダイビング』元編集長 現在、「日本十姉妹アカデミークラブ」会長) この日のテーマは、 《飼育鳥とともに70年 ――なぜ人は鳥を飼うのか》 大橋先生から鷲尾先生の最近のご著書 『飼い鳥の歴史を歩く。 ――なぜ人は鳥を飼うのか。 世界の国を歩きながらその原点を探る』を ご紹介いただいたことから実現した、 鷲尾先生のご講演! 栄養士という職業だけで行動範囲を狭めていたら、 きっと、鷲尾先生のご本を手にとったり、 鷲尾先生のお話を直接拝聴したりするチャンスはなかったでしょう。 今回のご講義を拝聴するまでは、 参加者一同、 鷲尾先生から「十姉妹(ジュウシマツ)のお話を お聞きするもの」とばかり思っておりました。 しかし当日は、予想していた内容以上に、 壮大な「人生という航海に臨む心構え」のような 多彩なキャリアをお持ちの鷲尾先生ならではの 人生論をうかがうことができて、 ほんとうにラッキーでした。 鷲尾先生は、 東京・浅草生まれ。 お父様は、腕のいい時計職人だったそうです。 どの時計屋にいっても修理できないような時計を お父様は、難なく修理されたそう。 小学5年生のとき、 おばあさまから、 十姉妹を買ってもらったことから、 鷲尾少年の物語が始まります。 いま、鷲尾先生のご自宅には、 ケージに300羽の十姉妹がいるそうです。 小学5年生のときの情熱が いまも続いているのはどうしてなのかを、 私たちは興味をもってお聞きしていました。 十姉妹のルーツは江戸時代に遡り、 中国や東南アジアから輸入された 「コシジロキンパラ」が原種とされ、 品種改良されていまに至っているとのこと。 とくに、品種改良や突然変異によってできる 「白い十姉妹」は、白へび、白馬などと同様 「神様のおつかい」として敬われたのだとか。 先生が「十姉妹」の研究に夢中になった理由の1つに、 「国語辞典の『広辞苑』に 誤った十姉妹の情報が書かれていた」 ことがあげられます。 『広辞苑』の編集部に手紙を出し、 その不備を指摘したところ、 著名な鳥の研究者を紹介され、 手紙を何通も出したけれど、 「返事がまったくこなかったから、自分から会いに行った」 と、おっしゃる先生。 「一介の鳥の愛好家に何がわかるか」 という態度で著名な鳥の先生がたに あしらわれることも何度も経験されたそう。 そのため、 自分の目で、 十姉妹のルーツを探りたいと、 まずは、 国立国会図書館に通い、 いろいろの資料を集めました。 「ただね、江戸の文章が読めないんですよ。 難しくて。 だから、江戸の書体を学ぶことから 始めたんですよ。何年か通ったら、 原著が読めるようになりましたね」 と、さらりとおっしゃる先生。 「長崎に在住したシーボルトが、祖国・オランダに、 動物の剥製や植物をたくさん持ち帰っていることから、 十姉妹もきっと持ち帰っていたにちがいない」と、 長崎に出かけ、そのことが書かれている資料がないかどうか 探索が続きます。 それにとどまらずやがて、 オランダにまで出かけて行って、 シーボルトの植物園に立ち寄り、 十姉妹のことが書いてないかどうかを直接自分の目で確認をしたり。 シーボルト植物園に出かけたとき、 受付の人から ある人物を紹介してもらうことに成功します。 その人とは、オランダで有名な十姉妹研究家でした。 その彼が 「ボクの本を読んでいませんよね」 「これを差しあげましょう」と、 1冊の本を鷲尾先生にプレゼントしてくれました。 オランダ語で書かれているので、 とても読むことはできない。 そこで、日本に帰ってから、オランダ大使館に行き、 「オランダ語を日本語に翻訳してくれる人を探しています。 翻訳料ができるだけ安い人にお願いしたいのですが……」と 伝えたところ、 オランダから日本に留学している学生を紹介してもらいました。 このようにして、 1冊の本を日本語で読み終えると 再び、オランダに飛んで、 その著者を訪ねました。 このように、疑問解決のために、 1つ1つをご自分の足で確かめるのが鷲尾先生流のよう。 江戸時代の文献にも直接あたって、 十姉妹のルーツを納得するまで とことん探る信念に、 受講者一同、圧倒されました。 いろいろの経緯を経て、 『広辞苑』の十姉妹の定義が 修正されたことも、 鷲尾先生のご功績の賜だと思いました。 鷲尾先生がかつてお目にかかった方がたの お話は、とてもおもしろかった。 シナリオ学校に通われた3年間の中で、 (通常は1年制だが、 鷲尾先生は自らの希望で3年間学ばれた) 「男はつらいよシリーズの」山田洋二監督、 劇団《天井桟敷》主催の寺山修司さん 演劇、映画評論家の佐藤忠男さん、 『愛のコリーダ』などの映画監督・大島渚さん、 作家から、やがて東京都知事になる、 若き日の石原慎太郎さん、 そのような方たちから、直接学んだ刺激が、 いまの鷲尾先生をつくっているのだと思いました。 『進化論』のダーウィンの説を検証しようと、 海外に出かけたお話、 台湾の「鳥市」、 香港の「鳥市」にお出かけになられたときのお話、 ただただ、ぼぉーっと観光をしているのではなく、 いつ、どのシーンでも、 取材モードで臨んでおられる姿勢は、 私たちの恩師・大橋禄郎先生のお姿と重なりました。 私自身、中学生ころまで文鳥と十姉妹を飼っていました。 手乗り文鳥のひなに小さな棒を使って餌を与えたり、 水を与えたり、鳥かごをそうじしたりすることが、 私の役割でした。 十姉妹は、すぐに「数がふえる」ので、 それも「縁起がいい鳥」ということにもつながるのだとか。 遠い小学生時代、 そんな意味があったことなんて 知らなかった私。 でも、鳥の世話をすることで、 「自分が鳥たちに必要とされている」ことを たくさん学んでいたんだ!! と、あらためて実感しました。 私の飼い鳥はそうはならなかったけれど、 親戚のお兄さんが飼っていた鳥たちは(自宅の中で) お兄さんが、すぐ近くを歩いていると、 その足音でわかるようで、 興奮して、かごの中を飛び回って騒いでいたことなども 思い出しました。 その鳥たちがまるで恋をしているかのように 興奮していた様子は、 いまも記憶の彼方にあります。 鷲尾先生は、御年70歳代後半。 「いまは、イカとタコに興味を持って研究しています」 とおっしゃる。 なんでも、十姉妹でもイカの世界でもイジメがあったり、 子殺しがあったりするのだそう。 大橋先生がいつもおっしゃっておられる、 「栄養士は人を相手にする職業なのですから、 『動物行動学』を学ぶ必要がある」 ことと通じる……と思いながら、拝聴していました。 とにかく盛りだくさん! 参加者のご感想にもありましたが(活動報告参照)、 鳥の話にかぎらず、 人生とはなにか、 生きるとはなにか、 を、私たちに突き詰めて問われているような、 刺激をいただきました。 最後に、ご参加の栄養士さんから 「思い立ったらすぐにどこにでも(海外も含め) お出かけなさる鷲尾先生ですが、 経済的なことは心配なかったのでしょうか」 というご質問がありました。 鷲尾先生 「人生とは夢と希望とほんの少しのお金があれば なんとかなるものです」 と、チャールズ・チャップリンのコトバを引用して、 おっしゃっておられたことに、一同感銘を受けました。 鷲尾先生の奥様・まり子さんも ご同席なさり、 こうおっしゃっておられました。 「結婚したころは、まだ100羽くらいだったんですよ」 「それがいまでは300羽」 「私はいっさいお世話しないんです。 主人がぜんぶやりますから」とにっこり。 鷲尾先生が少年のころから、 いろいろの夢と希望を挫折することなく、 胸に抱いていられるのは、 家族という最強のパートナーの理解あってのことだと、 あらためて思いました。 そしてこうもおっしゃいました。 「誰から学ぶかは大事ですよ。 その道のプロから学ぶことは楽しい。 もっともっと学びたくなる」とも。 栄養士・健康支援者ネットワーク 《パルマローザ》が 掲げている内容と先生のお言葉が 一致したことも、余談ですがうれしいことでした。 人生何歳になっても、 自分の夢や希望を誰かに語り続けたい!! そういう人生を歩きたい!! 鷲尾先生からたくさんのことを学べた、 貴重な1日でした。
by palmarosaK
| 2022-02-20 00:10
| パルマローザサークル
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