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大橋先生自らが主催される、 「栄養士・健康支援者のための文章教室 遠距離クラス」、 ![]() ![]() 2日目(24日)は、 「栄養士・健康支援者のための輪読会」。 ![]() このブログでは、 2日目に開催した 「栄養士・健康支援者のための輪読会」について 記しておきたいと思います。 ![]() 「栄養士のための輪読会」を、 パルマローザで初めて開催したのは、 2013年1月27日。 ![]() そのときのテーマは、 ≪『食品成分表』をフル活用しよう≫。 『食品成分表』ではありますが、 すみから、すみまで、熟読しているか、 と聞かれたら、答えは「NO」。 ![]() 自分の興味あるところをピックアップして 読んでいるという現状から、 大橋先生が解説してくださる『食品成分表』は、 それまで、平面でしか見えていなかった世界を、 ドラマチックに立体的に奥行ある世界を見せて いただいた、そんな感動をおぼえた第1回でした。 ![]() ちなみに、大橋先生は女子栄養大学出版部に在職中、 『食品成分表』を制作する編集部にも 所属しておられました。 ![]() 今回、令和2年、初めての輪読会に 大橋先生がお選びになったテーマは、 「行動療法」。 テキストは、 『栄養指導のための行動療法入門』 (足達淑子編 医歯薬出版株式会社) ![]() 版元の医歯薬出版株式会社に、 ご本の購入希望をお伝えさせていただいたところ、 すでに絶版となっており、 「再販する見込みはない」というお返事。 やむを得ず、大橋先生がピックアップされた部分のみ、 人数分コピーさせていただき、 テキストとして使用することとなりました。 ![]() 今回のご本(テキスト)は、 大橋先生も一部ご執筆されていたり、 ご本に関する執筆者の先生がたとの 対談場面を先生が司会をされていたりするなど、 この当時をご存じの先生だからこその輪読で、 1文字1文字が深く印象づけられました。 たとえば、 「行動療法の特長」というページでは、 「特徴」としなかったのはどうしてだろうか、 「行動療法の出合い」とあるが、 「行動療法の出会い」とどう違うのか。 ![]() 「クライエント」と「クライアント」の違い、 などなど、1字1句に触れながら進めていきます。 その人の生活に、行動療法が知らず知らずに、 普及している例を交えながら、 先生にご解説いただきました。 ![]() たとえば、 買い物をするときに、 買い物メモをもっていくこと、 カレンダーに、 きょうの日付を迎えたら、 〇か×かの印をつけること、 住所録であれば、 人名を50音順にせず、 分野別に区分する、 ……たとえば、仕事関係は、 手帳の各ページの上や縁を(「小口」という) ブルーのラインに、 趣味関係の人のページには、 ピンク色のラインとする。 また、定期健診でいただく検査値を、 毎月のグラフに記入して その変動を、線にしてつないでいくなど。 ![]() これらも「行動療法」的 または「行動科学」的な認知手法。 「セルフモニタリング」の応用でしょう。 ![]() 何より、今回私自身が参加して、 いちばんの収穫といえば、 「食コーチング」自身も 行動療法などがそのベースとなり、 今の時代に適応したカタチとなって 樹木でいえば、枝葉の部分の1つとして、 発展し続けているのだと、理解できたこと。 ![]() それぞれの行動療法に関する当時の第一人者が 対談をしているページでは、 司会をお務めになった大橋先生が 「みなさんが行動療法に出合ったのは、 いつ、どこで、どんないきさつだったのか。 名称が先だったのか、手法が先だったのか」 参加されていた先生方全員に 共通だった事例が、 栄養指導の教育現場で困っていたご経験が おありになっていたこと。 ![]() そんなときに行動療法に出合い、 指導型ではなく、クライエントが率先しておこなう 手法で手ごたえを感じたり、 強迫神経症の患者さんをはじめ、 (自身の髪を抜き続けたり、 1日に何度も手を洗ったりなどの症例を持つ方) 習癖から高血圧まであらゆる問題が行動療法で 対応できると確信が持てた。 ![]() 今までの栄養指導と、何が異なるかという点で、 行動療法に出合うことで、 「ライフスタイル」という概念が入ってきたこと、とか。 ![]() 「ビールを1本にしてください」 「休肝日をつくりましょう」 「野菜は350g食べましょう」 「よくかんでいただきましょう」 など、相手かまわず繰り返していても、 成果はあらわれない……ということを、 すでに20年以上前から、 行動療法を取り入れておられる先生方は、 体得されていたことを、 知りえたことは大きな収穫でした。 ![]() 現状の栄養士や栄養士教育に欠けていることとして、 その当時は、 1.栄養士教育では、給食業務が中心になっており、 コミュニケーションスキルが訓練されていなかった。 2.対人関係というより、対物関係を重視していた。 (食品、量、モノを中心に指導してしまう) ![]() 3.1回相手に話せば、 「必要なことはすべて伝えた」と勘違いする。 4.「QOLをたいせつに」と連呼し続けた。 (「QOLってなんですか」と聞かれたら、 アタフタしてしまう) ![]() 5.食事(だけに)に注意や関心が行きすぎる傾向があった。 ![]() 当時の栄養士の課題は、 いまの時代にも通ずるところは たくさんあるように考えます。 「食コーチング」を学んでいる栄養士が このような対談になったとき、 いまの風潮を以下のように話し合うことが できるのではないか……と考えます。 ![]() 1.コミュニケーションは、 「栄養素士」に徹して行なうものではない。 「栄養素士」になるのは、 日常のコミュニケーション力が低下 している表われかも。 2.「行動変容させなくては!」と、 リキミすぎる栄養士がいる。 「相手を変えようとしすぎていないか」 せっかく行動療法に出合っても、 現場ではいつのまにか 「栄養指導」に逆戻りしていたり。 3.健康は「栄養」だけで成り立つものではない。 だから、「栄養指導」「栄養相談」というコトバも、 現状では、見直される必要がある場合も。 「食コーチング」では、 「食事相談」と言い換えるようにしている。 ![]() 行動療法を知ることで、 「私は自分の生活のしかたが非常に楽になった」 と、足達淑子先生は座談会の中で話しておられました。 大橋先生は、このテキストを通して、 私たち自身の心が穏やかになることだと お教えくださいました。 ![]() 「行動」とはなにか。 行動療法でいう「行動」の範囲は広い。 歩く、食べるはもちろんですが、 休むことも眠ることも行動、 それどころか、 拍動も血圧も血糖値なども行動。 なぜなら、これらも 個々人の心理状態や意志を反映して 変化をするものだから。 ![]() 行動には 「見える行動」と「見えない行動」がある。 「コーヒーを飲もうかな」と考える時点では 行動は見えないけれど、 お湯を沸かし始めるあたりから見えてくる。 でも、「飲もうかな」と考えた時点で すでに「行動」は始まっている。 ![]() そして、 どんな行動にも動機(モチベーション=動因)がある、 コーヒーを飲もうと思ったのは、 さっき、スーパーの帰りに、 どこかからコーヒーの香りがしてきたから。 ![]() 見えないものだけではなく、 「なぜ、あの人は、電車のなかで ブツブツ文句を言っているのだろうか」 「なぜ、上役は、月曜日に限って、 イライラしているのだろう」 「同じマンションに住むあの人は、 雨の日に限って洗濯物を干すのはなぜだろう?」 「なぜ、あの人は爪をかんだり、 貧乏ゆすりをするのだろう?」
![]() その理由を「いい・悪い・好き・嫌い」のような 感情を入れずに、冷静に「自問自答」したり、 ときには、相手に問いかけたりすることで、 相手のライフスタイルという扉が開く瞬間に 立ち会うことができる。
10数年前までは、 行動療法やコミュニケーションに関する研修会が 毎月どこかで開催されていたように記憶しています。 ![]() 今回、久しぶりに、 「行動療法」のテキストを じっくり音読する機会をいただき、 頭とからだのすみずみまで 「インテリジェンス栄養」が 行きわたったように感じて、 すっきり、さわやかな気持ちになりました。 ![]() 「輪読会は、研修会の中でいちばん好き!」 ![]() コミュニケーション力に関する集大成を ひもとく間もなく、 目先のことだけに歩き回ることがないよう、 過去を見つめることで、 いま、未来を強化できた、 輪読会を主催、そして参加できたことを 心から感謝した1日でした。 ![]()
by palmarosaK
| 2020-02-28 17:21
| 輪読会
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