
20代は、土を触ることが好きではありませんでした。
だから、お花は好きといっても、
習いごとはもっぱら、
フラワーアレンジメントやいけばなが中心でした。
誰かに鉢植えのお花をプレゼントされても、
「面倒くさいな、育てられないし」
と、真剣に思っていました。
育て方を知らなかったから、
お花を枯らしてしまう、罪悪感に
囲まれていく自分が容易に想像がついたから。
ある日、友人にいただき、
すでに立派に枯れていたチューリップの鉢から、
にょきにょきと葉が出ていることが判明。
ず~っと世話もせず、水やりも自然の雨だけという
過酷な環境の中、よくもまあ、がんばってくれたと
感動したことから、私のガーデニング熱が始まりました。
テラコッタの鉢に、半年先を想像して
植え込むとき、それを見越して植えなければ
ならないその瞬間が今ではとても好きになりました。
見えないものを想像して、植え込んでいく。
ところがシクラメン……、
1年半、葉っぱばかり元気で
花が咲かないのはなぜ?
「真ん中の日が当たる葉を少しまびいてみれば?」と達人。
それから1ヶ月。ふと見ると、あれ?お花が!!
植物は正直。
手入れした分、肥料を与えた分
確実に成長してくれる。
でも手入れしすぎたり、肥料や水を与えすぎると
根ぐされしてしまう。
花を咲かせるのも、
咲かせないのもコーチの腕のみせどころ(?)
あきらめず、1年後、2年後……
とあせらず見守り続けるように。
いつ咲くかもわからない、
ゴールが見えないシクラメンだったように。
お花を育てることって、
まるで自分を育てているかのよう。
辛抱強く、待ってみよう。
自分からあきらめないように。