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「食ジム」第72回を開催しました。 テーマは、 「クライアントに寄り添う」とはどういうことか。 座長 大和悦子さん アドバイザー 大橋禄郎先生 会場 横浜市技能文化会館 時間 10時30分~17時30分
今回の「食ジム」は、 以下のプログラムで進行しました。 ケアマネージャーとして、 「寄り添い」の最前線に いらっしゃる方なので、 このテーマでは最適任のお1人でしょう。
1.あのとき、あの人は、 こんなふうに私を支えてくれた。 (家族、親せき、友人、知人、先生、同僚、 見知らぬ人……など) 2.(こう見えても)私にも人を支えた経験が……。 (仕事は除く) 3.健康支援者としての「寄り添い方」、私の流儀。 その範囲とバリエーション。
それにしても「寄り添う」ということば、 相手を弱者扱いし過ぎる場合もあって、 ときに上から目線的に聞こえたり、 相手に密着し過ぎるニュアンスがあったりで、 最適な用語とはいえません。
しかし、「支援」というと 災害地の「復興支援」などもあって 硬めだったり、規模が大きめだったりする語感。サッカーの「サポーター」というのもあるので、 英語の「サポート」も悪くはないのですが、 今度はやや軽くなり過ぎる可能性も。 ともあれ、今回は「寄り添う」、 このことばを使うことにしました。 健康支援者は、人を支える職業ですが、 最初に、自分が支えられた体験を 全員にご披露していただきました。
支えられる側の年齢的なこともあって、 病弱で支えられたという例はほとんどなく、 精神的にピンチのときに 先輩や上役、同僚、仲間、友人からの、 何気ない一言で助けられた、 という体験がほとんどでした。
みなさんが「ほう」と感じたのは、 現役を続ける栄養士さんを 定年退職をした夫が 3度の食事から洗濯まで、 家事のほとんどを引き受けてくれている、 という、現在進行形のエピソードのご披露でした。
支えた人の1人として、 参加者のうちの何人かの名があげられ、 その中には、畏れ多くも私の名もありましたが、 共通しているのは、 「そんなこと言ったかしら」という感じで 支えた人は、 自分の対応を忘れてしまっている例が多いこと。
受け手にとっては救いとなる例は多いようです。 摂食障害治療の権威が、 「聞いてあげること自体が治療になるのです」 とおっしゃっていたお話を思い出しました。 「クヨクヨしていても始まらないよ」 「早く忘れてしまうことね」 のように決断や、強い心を持つことを促すのはなく、 穏やかな表情でまずは聞いてあげる、 ときには、問いかける、ここに「支え」の原点があることを 改めて感じました。
今回の「食ジム」のメインテーマは、 健康支援者として、 人をどのように支えればよいのか、 「食」の面から「寄り添う」とはどういうことか、 という問題でした。
「相手の立場に立って」と 書いてあるかもしれませんが、 そのような通り一遍の対応では プロとしての仕事はできないのでは? というようなことも話し合いました。
スポーツ選手を支援している人の場合、 監督やコーチ、マネージャーの間に 一定の方向性がなかったり、 合宿の調理現場との考え方のズレかあったりして、 栄養や食事にだどり着く前に、 いろいろのハードルを 越えなければならないようです。 こんな場面での栄養士に、 まず問われるのはコーディネーターとしての能力。 指導陣を集めてのミーティング、 選手を集めてのレクチャー、 調理現場の人たちとのミーティングなどなど。
それを促す、または設定する企画力、 ときには、ミーティングを進行する司会力、 コミュニケーション力が問われます。 自分の仕事を「下請け」的に考えていては とても「寄り添った」仕事にはならないでしょう。
入院中の患者さん、 高齢者施設の入居者さん、 在宅で治療中の人や寝たきりの人など、 いろいろの対象者の事例が話題になりました。 どの事例も、 支援を受ける方々のご意向を尊重すると同時に お1人お1人に応じた、 寄り添う側の「支援プラン」の設定と、 それらの結論を 関係者が共有することの大切さを 改めて強く感じさせる発言が続きました。
病院では医師、 施設では施設長その他の管理者、 家庭では家族や介護関係者、 スポーツでは監督やコーチ、マネージャー、 などなどの下にあって、 それらの指示に従う、というのが 従来の栄養士のイメージですが、 それではクライアントに寄り添うことにはできない、そのことを改めて強く感じる話し合いでした。 団体競技においての 各ポジションでの選手の役割は、 その場にふさわしい最善の仕事を果たすこと。 隣接するポジションの人と、 どちらが偉いか、という格差はないはず。
栄養士も健康支援者も、 自分の任された仕事の範囲において ときには医師や監督に対して、 ミーティングを開いてくれるように要望することも 必要かもしれません。
そのように考えると、 仮に1人に「寄り添う」にしても、 随所でチームプレーが求められます。 栄養士や健康支援者の守備範囲が 広がりつつある今日、 従来の受け身の姿勢では 社会のニーズには応えられないでしょう。
大橋禄郎先生のお説に従えば、 健康支援者はあと押し型リーダー。 ベビーカーを押すお母さんのように、 位置はうしろにあっても、 その方向性については かなりの決定権があります。
「寄り添う」場合も、 ただ「相手の立場に立って」という、 マニュアル的対応ではなく、 いろいろの状況から、 この事例については、 どんな対応がベターなのか、 判断しなければなりません。 そのような判断を1人でするのは荷が重い。 だからこそ、スタッフとのミーティングを 臨機応変に行なうだけの柔軟性が 求められるのではないでしょうか。 栄養士の現場では、 特定保健指導が施行されてから 約10年が経ちました。 これによって、 現在は病気ではない方を サポートする機会が増えました。
ところが、特定保健指導の現場では、 クライアント側から 栄養士の資質について クレームが出ることが多くなったり、 栄養士のチーム間に、 支援に対する考え方の相違が大きいため、 スタッフ自身の健康度が 下がってしまったりすることがあると耳にします。 これも、スタッフを束ねる経営側に 支援の基本姿勢についての 方向性がないことによるものでしょう。 支援者チーム間にこそ、 もっと寄り添うことが求められます。
食コーチングでの、 「問いかけ」コミュニケーション研修の 経験から言えることは、 健康支援のスキルは、 1回や2回の研修で身につくものではない、 ということです。 見直していかなければならないことも たくさんあります。 そういうことを知らない経営側は、 「経験者求む」「即戦力がほしい」と スピーカーやスマホの交換のように、 経営側の気づきを促すのは 容易ではないでしょう。 そうした現実を考えると、 現場の健康支援者同志が リーダーシップやコーディネート力を発揮して、 強固な健康支援者チームを 作っていくことを続けなければならないでしょう。 1人に「寄り添う」ためには、 複数の人の「寄り集まり」が必要なことを 強く感じさせる第72回の食ジムでした。
by palmarosaK
| 2018-11-21 00:06
| 食ジム
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