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![]() 「食ジム」第40回は、 「男性中心の料理教室、その意味と進め方」 というテーマで開催しました。 (座長 甲斐和恵さん 「食コーチング」第1期修了 アドバイザー 大橋禄郎先生 開催日 2015年12月13日(日) 開催時間 10時30分~17時30分 開催場所 かながわ労働プラザ) ![]() 今年開催した「食ジム」全11回のうち、 料理教室に関するテーマを取り上げたのは、 4月26日の「健康支援者が運営する 『料理教室』はどこへ向かうのか」 (座長 花崎智恵美さん 「食コーチング」第1期修了) に続いて2回目。 今回の「食ジム」は、 男性が中心の料理教室とあって、 主催者である私自身、 どのように進行するのか、 楽しみでした。 進行プログラムは、 以下のとおり。 1.「私の父の料理力」を採点すれば・・・・・・。 2.これまで、男性(家族、友人、パートナーなど)に 作ってもらった料理で印象に残っているものを 1つあげるとしたら ・・・・・・。 (プロは除く) 3.私は男性にこんな料理を教えたことがある。 それはいつ? どこで? なぜ? 4.男性中心の料理教室と そうでない料理教室には どのような違いがあるのだろうか。 5.男性が料理教室に参加する理由ってなんだろうか。 6.私は見た(または聞いた)! 男性料理教室でのエピソードがあれば・・・・・・。 7.男性中心の料理教室の進め方に秘策はあるか。 ![]() 男性といっても、 年齢、階層、目的はさまざま。 そこで、座長の甲斐和恵さんは、 「私の父の料理力」という話題から スタートしました。 大正生まれで、 「男子厨房に入らず」世代の父を あげた人の採点は0点。 ![]() 一方、 「父のつくった卵焼きの味が忘れられない」 として、100点をあげる人も。 「ふだん料理は作らない人だったけれど、 『やればできる人なのでは』 という期待を込めて」10点。 ![]() 久しぶりに実家に帰ったところ、 「今まで料理を作ったことがない父が、 娘の自分に、 フランス料理のような フルコースで食事を出してくれたことに感激」で、 120点。 この話題の中で登場したお父様の多くが、 「男子厨房に入らず」という世代であったり、 仕事は男性が、 子育てや食事のしたくは女性が という教育のもとで、 育ってきた世代だったり。 ![]() 昔のことをよく知らない私たちにとって、 アドバイザーの大橋先生のひとことは ずしん……と私たちの心の奥まで深く響きます。 「昔であれば、 料理を学びに通っている男性は、 プロになる人は別にして、 どちらかといえば、 『軟弱』ととらえられた時代」 ![]() 当時であれば、 料理力=ゼロのほうが、 男性としては「男らしさ」 「無骨の風格」を誇れたのかも。 参加者の中には、 ご夫婦でパン屋さんを営んでいる ご両親をお持ちの栄養士さんがおられます。 ![]() そのお父様でも50点!止まり。 「パンを作ることに関しては100点満点ですが、 『料理力』となると、仕事と家庭とでは、 異なる、ということでこの点です」 ![]() 「紺屋の白袴」「噺家の無口」 「医者の不養生」などといわれる パターンでしょうか。 「料理力」という場合、 総合力を指すとは限らす、 ちょっとした心づかいで 娘の評価を高めるお父さんもおられるようです。 ![]() *いつも「おいしい」と言って食べてくれた。 *「プラス1品の薬味」(ネギやシソ)」を 庭から取ってきて、盛りつけていた。 *週に1回、魚をさばいていた。 この日のハイライトは、 「男性が料理教室に参加する理由ってなんだろうか」。 ここでは、 実際に関わっておられる方から 次々に手が上がります。 ある行政栄養士さんのご指摘。 「奥様が先に亡くなられてしまったものの、 ご主人はまったく料理ができない方。 それで、行政が開催する料理教室に 参加されている方がおられます」 ![]() 病院の栄養士として 訪問指導をしている事例では……。 「高齢の奥様を介護するかたわら ご自分の食事も作らなくてはいけない、 という、老老介護の方に、 お家でお料理をお教えしています」、 「企業主催の自社の調理器具を通して、 まずは、自社の男性セールス社員を対象に」 という事例を発表する方も。 ![]() 「定年間近、あるいは定年後、 地域との関係が希薄であることを実感していたところ、 妻が通っていた料理教室に、 男性コースもあり、いまは 率先して夫が参加している」 という事例もありました。 ![]() このケースでは、 退職後の夫が、 「1日3食すべての食事を 喜んで作ってくれている」とか。 男性が主体の料理教室といっても、 上記のように「教室」ではない例、 コンセプトも、動機も方法も異なるなど、 想像以上に多様性があるようです。 行政が主導する、 対象者の低栄養を防ぐための料理教室、 企業がおもに主催し、仕事帰りにでも通える 男性対象の料理教室、 食を仕事としていながらも、 仕事からは離れ、 「料理」を通して情報交換を行なう サロン型料理教室……などなど。 ![]() ところで、 なぜ「男性料理教室」と、 対象者を限定する必要があるのでしょう。 この疑問には、 こんなご意見がありました。 「料理を作るのが初めてという男性は、 女性のクラスに入ることに躊躇しがち」 だからあえて「男性」と言ったほうがよい、とか。 運営上の問題点をあげる人もおられました。 「夫は、男女共学の料理教室に通っていますが、 ここの先生は、あえて男性どうし、 女性どうしのチームを作ってしまうのです。 なんのための『共学』かわからない」 ![]() アドバイザーの 大橋禄郎先生が 私たちにこんなアドバイスをしてくださいました。 「男性の料理教室というのは、 女性のそれとは違って、 それを日々の生活に役立てるとか、 ステイタスにするとかということよりも、 仲間を得るためであったり、 ヒマつぶしであったりする。 それが現実なのかもしれません。 語学とか絵画とか、詩吟とか、 学び要素の強いものに比べると、 料理は近づきやすい。 無趣味の人でも、 お料理には、すっと入っていける。 そういう意味では、 男性にとって、孤独や孤立を防ぐ 『セーフティーネット』の1つかもしれません」 ![]() 私自身、数年前に、 こんな体験をしたことを 思い出しました。 知人の男性は、心の病のため、 会社に行くことができなくなり、 結果的に、数年間、 自宅にこもる生活となりました。 それでも、以前から通っていた 月に1回の料理教室には通うことができた、 というのです。 ![]() 会社にも行けないのに、 料理教室には行ける? 一見、不謹慎に聞こえるかもしれませんが、 彼にとっては、とても大切な癒しの場だった。 料理教室があったから、 自らの命を縮めることがなかったのでは? とさえ思うときがありました。 ![]() 同じ料理教室でも、 現在の日本では、 男性と女性では、 その目的も進め方もかなり違う。 いえ、女性対象であれ、男性対象であれ、 それぞれ教室によって目的が異なるはず。 企画をするにあたっては、 そのコンセプトをしっかり固める必要が あるでしょう。 「女性対象」「男性対象」というのは、 ほんの入り口のカテゴライズ。 で、その教室の目的はなに? その運営法は、コンセプトに沿っている? そんな、自分に対する問いかけが、 つねに必要なのではないか、 とつくづく感じました。 ![]()
by palmarosaK
| 2015-12-28 14:27
| 影山なお子?ダイアリー?
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