17年前の『栄養と料理』を見る機会がありました。
『栄養と料理』は栄養士や食に関係している
お仕事に携わっていれば、
ほとんどの人が読んでいたり、知っていたりする月刊誌。
「食事指導に生かしたいカウンセリングテクニック」
という記事に目がとまりました。2日間にかけて、
行なわれたセミナーで、宮城県から徳島県まで、
26名の栄養士さんが集まったと書かれています。
カウンセリングの基本、中高年の成人病、
予防と治療のためのセルフコントロール、
思春期摂食障害におけるカウンセリング、
スポーツ選手のメンタルトレーニングなど。
興味深かったのは、17年前と今と・・・、
その内容をいま、読み返しても
カウンセリングの講習会で習うことと
ほとんど内容は同じ。
つまり、17年前と今って、
そんなに変わっていない?
そして17年前からこうした栄養士のニーズを
いち早くとりあげられていることに、驚きました。
今見ても、新鮮だと思える内容だったから。
いま、私が提唱している「食コーチング」。
なぜ、いま、栄養士にとって「食コーチング」なのか、
その社会的背景を考えていかなければ、
その先には進めないと思うのです。
いまある現状や結果には、そうなった過去が必ずある。
過去を知ることで、いま、未来に向かって
発信しなければならないことが見えてくる。
「過去は未来のためにあるのです」
とは、読書の達人がおっしゃること。
それは、とても深い言葉だと思うのです。
それは、表面的な部分だけにとらわれるなという
メッセージだとも思うのです。
そう、そうなるプロセスが大事なのだから。