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フランスのパトリス・ルコント監督 最新作、「暮れ逢い」という映画を、 横浜シネマリンという映画館で 上映最終日に観ました。 http://www.kure-ai.com/ ルコント監督の映画は、 いまから25年前に発表され 日本でも話題になった 「髪結いの亭主」を以前観ています。 これらの映画に登場する女性たちは どこかはかなく、謎めいた魅力を持ち、 守ってあげたくなるような、 それでいて、実は芯が強く、 自分自身の直観力を信じ、 突き進むことを厭わないタフな女性たち。 平凡な日常から、 愛に目覚め、 愛すること、愛されることで、 生きる希望を持つことができる……。 フランス映画の特徴の1つである、 幻想的、官能的に描かれていること、 映像の美しさに酔いしれ、 スクリーンから香り立つ むせびかえるようなアンニュイな おとなの香りが 映画館全体にまるで漂っているかのような 印象を受けたのも、 この2つの映画に共通することでした。 「暮れ逢い」の舞台は、 1912年のドイツ。 鉄鋼業を営む裕福な実業家、 カール・ホフマイスターのもとに、 フライブルク大学を首席で卒業した 優秀な新入社員・ フリドリック・ザイツがやってきます。 研究熱心であり、 スタッフたちの評価も高いフリドリックを ホフマイスターは ビジネスの右腕とし、 自分の屋敷で一緒に住むように提案する。 ホフマイスターの屋敷で出会った、 彼とはひとまわり以上違う 若くて美しい妻・ロット。 そのカメラワークから フリドリックが ロットに一目ぼれをしたことが 観客である私たちはその瞬間を目撃してしまう。 ロットがひく ベートーヴェンのピアノソナタ、 フリドリックと出かける ベートーヴェンが唯一手がけたという、 オペラ「フィデリオ」、 そして、 フリドリックが 愛するロットが身にまとっている 香りを尋ねるシーン……。 「この香は?」 「ゲランのルールブルー」。 ゲランのルールブルーという香水は、 1912年、フランスの香水メーカー、 ゲランの3代目調香師、 ジャック・ゲランが創った香水。 黄昏時に太陽が沈む瞬間、 すべての自然が蒼い光で包まれた風景に インスパイアされ、 「ルールブルー」が誕生。 ルールブルーを日本語に訳すと、 「蒼のとき」となるそうです。 ピアノ、オペラ、香りが ふたりの恋をしずかに加速させるかのよう……。 しかし、 2人は愛を口にすることも、 ふれあうこともなく、 ただただその想いを その眼差しで、 その眼差しの向かう視線で、 その表情から、 それぞれの想いを募らせていくのです。 そんなとき、 ホフマイスターは、 フリドックに2年間の メキシコ出向を言い渡します。 「あなたなしで耐えられない」と、 彼へのあふれる想いを口にしてしまうロット。 「もっと早く聞きたかった」というフリドリック。 お互いの想いを口にしても、 屋敷には子どもも、夫もいる。 お互いの気持ちは確認できたけれど、 触れあうことはできない。 ロットは、 フリドックが戻る2年後まで 変わらぬ愛を誓う。 その2年後、 第一次世界大戦が勃発。 空路はもちろん、 海路もすべて絶たれ、 フリドリックは、 メキシコから帰ることができなくなった……。 そしてロットの夫、 ホフマイスターの病死。 彼は、フリドリックと妻が 愛し合っていることを知っていた。 亡くなる直前、ロットに告白した……。 「2人の仲をひきさいてすまなかった……」と。 フリドックがドイツを去って6年が経ったある日。 ロットがたたずむ 湖の光景が、 あのルールブルーになった……。 そのとき……。 ルコント監督は、 この映画の原作を読んだとき、 「欲望は時を超えても持続するのか」 ということに興味を持ったと、 インタビューに応えておられます。 「愛を告白しながら、 後にお互いのものになると誓うなんて、 めまいがするような考えです。 この物語の主人公たちは強い欲望を感じながら、 互いに想いを告げることはない。 これには正直、感動しました」とも。 静かな静かな映画でした。 だからこそ、 観終わった後も、 静かに静かに 余韻を楽しんでいます。 そして、 ゲランの≪ルール ブルー≫という香りに、 会いに行きたくなりました。 1912年にロットがつけていた香りを 103年後のいま、 出会ってみたくなりました。
by palmarosaK
| 2015-02-23 22:55
| 映画鑑賞
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