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2014年12月13日(土)、14日(日)の両日、 横浜で2つの研修会を開催しました。 1日目は、10時~午後5時まで パルマローザ主催の 「栄養士・健康支援者のための輪読会」。 ―食の物差し、「四群点数法」を自分のものにする ―というテーマ。 アドバイザーは、いつものように 大橋禄郎先生にお願いしました。 (会場 横浜技能文化会館) 2日目は、食コーチングプログラムス主催の ≪食ジム≫第29回。 テーマは、「栄養士・健康支援者が 生涯現役を貫くためのアクションプラン。」 座長は、大橋禄郎先生。(会場 関内ホール) 1日目の輪読会では、 数ある「食の物差し」の中から 「四群点数法」をとりあげて 13ページにわたるテキストを 大橋先生のご指導のもと、読み進めていきました。 「何をどれだけ食べるか」という話を 魅力的に話す必要に迫られている 栄養士・健康支援者ですが、 実際には「食事の物差し」について じっくり学ぶ場所がない、 というのがみなさまの実状とのこと。 「四群点数法」創設者・香川綾先生が 女子栄養大学学長として お元気に活動されておられた当時、 書籍編集者として、また『栄養と料理』編集長として 香川先生の近くにおられ、 会議や取材で先生からお話を聞いたり、 四群点数法の普及に関して、 香川先生とお話し合いをしたりしたのが大橋先生。 大橋先生によると、 香川先生が体系化を進めておられた当時の「四群点数法」には、 情熱やリアリティが感じられ、 解説もわかりやすく、温かかったとか。 そういう事情もあって、 今回、ご用意いただいたテキストの大半は、 香川先生がお話になり、 大橋先生がまとめた『アルカリ性食品の効用』という、 いまは絶版となっている本から引用された 「四群点数法」の解説の文章。 (上記の本は、書名とは異なり、 アルカリ性食品に偏ることを戒める内容) いつものように、たくさんある資料を 参加者が順にひと区切りずつ読み、 適宜、先生の注釈が入ります。 現在の「四群点数法」のカタチにまで 体系化される前には、「魚(うお)1、豆1、野菜4」という フレーズで普及させていたそうです。 昭和の初期のことですから、 食事の物差しはほとんどなく、 このフレーズは、一部の人には指針になったようです。 その後、昭和30年代に入って、 「四つの食品群」へと発展し、 さらに昭和40年代に入ると、 1点80キロカロリーという単位で 栄養量とエネルギーのバランスを図る発想が生まれ、 「四群点数法」と命名されて今日に至ります。 「香川式食事法」というネーミングもありましたが、 個人名を冠することのデメリットについて、 大橋先生が関係者に力説された経緯についても、 今回、輪読会の中でご披露いただきました。 (出版部に属した、同大学の卒業生の管理職は、 香川先生への尊敬の念から、 「香川式」に愛着があったとか) 「食品成分表」に収載されている全食品が 第一群、第二群、第三群、第四群に分類され、 100グラム単位ではなく、 1点80キロカロリー当たりの重量を示した、 『1点80キロカロリー成分表』が生まれました。 つまり、世界中のどんな食材でも、 栄養的には4つのグループのどこかに収まり、 かつ、80キロカロリー当たりの重量を 把握または推測できる、という物差しが生まれました。 世の中には、 ほかにもいくつかの「食の物差し」があるけれど、 健康人、病気の人が共用できて、 質と量のコントロールが同時にできる「物差し」は ほとんどない、と大橋先生。 ちなみに、 牛乳と卵のグループを「1群」と書くのは誤り。 「第一群」と書くのが正しい表記法なのだそうです。 「第」は英語の「The」に当たることば。 「第一人者」「第一課」「The boy」のように、 限定または特定した人や グループ指すときにつけるもの。 戦後、スキムミルクが配給されたことで、 子どもたちの健康状態がよくなっていくのを 目の当たりにされた香川綾先生は、 日本人が常食していなかった卵と牛乳を ほかの群に優先させて、 「第一群」に収めた、とお聞きしました。 戦争から69年経った今も、 日本人は、卵、乳製品がとれていないことを 綾先生がお知りになられたら驚き、 私たち栄養士を叱咤されるのではないでしょうか。 群別の話で印象に残ったのは、 「第三群」の野菜、果物、海藻、きのこ類のところで、 大橋先生が、 「野菜350gをとっている家庭って、どんな家庭でしょうか」 と、お尋ねになられたこと。 何人かの方が答えておられましたが、 先生の解釈は、まず、 1日350gの野菜を家族分だけ 冷蔵庫にストックしておこうと思うと、 食事計画、買い物計画をちゃんとする必要があり、 食事作りの本気度が試される、とのこと。 それを毎日食べるには、 下ごしらえをしたり、いろいろに調理したりと 時間も労力も必要になる。 根菜などは加熱時間がかかる。 家じゅうに野菜の香りや湯気が立ち込める。 家族は、そのにおいで食事が近いことを知る。 それは、円満な家庭の典型といってもよいほどの場面。 野菜は、350gとるという 栄養的な意味だけではなく、 家族を大事にする主婦またはお料理担当に モチベーションを与える食材としての意味もある、とのこと。 先生が『栄養と料理』の編集長時代から よく見てこられた摂食障害の人の食事は、 火を使っていない場合が多く、 見るからに冷たい内容であった、とのこと。 1点は80キロカロリーだから 「この重量を食べればよい」という単純な話ではなく、 個々人のライフスタイル、各家庭の温かさまでも推測できる、 ダイナミックな「食の物差し」でもある、 そういう視点を教えていただきました。 先生のテキストを拝見していると、 昔出版された「食事の物差し」に関する本が 古びて見えるどころか、その解釈がいま私たちが 見たり、聞いたりしても新鮮に感じ、 ますます読み進めたくなるのでした。 世の中に食材の選び方、 食事の仕方に関する本は多いけれど、 「あれがいい」「これはいけない」などと 重箱の隅をつつくような各論が多い。 そこには量や頻度の概念がなく、 平均寿命や死因などの各種データとの関連も希薄。 「1日1食でいい」「肉を食べれば病気は治る」などの説は 何を根拠に生まれるのか。 それらは単なる自分流でしかない、 ガイドラインもない珍説であること 改めてよくわかります。 学者たちの研究成果である 食事摂取基準をベースにし、 1日、1週間、1か月、 地域的には日本以外のどこででも活用できる 「食事の物差し」は、 「栄養バランス」を説く人が いつも頭に入れておく必要を感じました。 「食事の物差しを持たない人は、 量のコントロールができない、ややもすれば 食べ過ぎてしまう現代生活にあって ブレーキのない乗り物に乗ったようです」(香川 綾)。 テキストの中に示されていた一文です。 香川綾先生から、直接お話を お聞きしているように思えるひとときでした。 2日目は「食ジム」。 「生涯現役を貫くためのアクションプラン」。 座長の大橋先生は 以下の内容で進行されました。 (今回から「司会」から「座長」に名称変更) 1.私の身近にいる「生涯現役」の人のご紹介。 2.「生涯現役」をどう定義するか。 3.「生涯現役」を続けている人には、 どんな共通点があるのか。 4.そもそも「生涯現役」ということに、 どんな意味があるのか。 5.私の生涯現役プラン、 「ちょっとだけよ!!」公開。 6.で、けっきょく、人は、どこへ向かって生きるのか。 7.「生涯現役」を貫くためのアクションプランとは? 「食ジム」も4年目に入り、 参加者の方々のご発言が 活発になってきたことが感じられます。 「1」の項目では、全員が順番に発表。 職場の70代の同僚、 80代のボランティアの人、 趣味でご一緒されているリーダーの女性、 お菓子教室で教えておられる70代の先生、 夫の父で、ヨガの90代の先生、 元職場の75歳の医師、 58歳で亡くなられた同僚の先生……。 ここでは、仕事関係、仕事以外の ネットワークから該当する人を紹介されました。 年代は、50代から90代とさまざま。 座長の大橋先生は2人の方を発表されました。 お1人は、ダイビングを日本に普及させた 舘石 昭(たていし あきら)さん。 もうお1人は、大橋先生の大学生時代からの恩師、 芳賀 綏(はがやすし)先生。 私は、4名あげました。 お1人は、日本でのミニシアターの先駆けとなられ、 良質な映画をご自分の目で見て選び、 日本に紹介された、高野悦子さん。 (10代の学生時代、高野さんが総支配人の 映画館でアルバイトを4年間していました) 2人目は、「きょうの料理」でご活躍中の 本多京子先生。管理栄養士。 日常の生活を栄養士の視点で 魅力的に演出されておられます。 (8年間ほど、ご自宅で開催されていた 料理教室やお勉強会に通っていました) 3人目は、香川 綾先生。 「食」で人の健康を生涯説き、 そのための学校をつくり、 その建学精神を貫き通し、 多くの卒業生を輩出しました。 4人目は、宗像伸子先生。 山王病院で栄養士としてのスタートを切られ、 数々のご本を執筆され、 講演、自身の料理教室運営 いまも忙しく過ごしておられる。 うれしかったことは、参加者ほぼ全員が ご自分の身近にお手本となる人を見つけておられた……ということ。 大橋先生は、生涯現役を以下のように定義してくださいました。 「職業、仕事、余暇活動などを通じて、 晩年まで社会的活動に参加する状態のこと。 その状態とは、気力、体力、 学力、技術力、指導力、組織力などの いずれか、またはすべての点で認められるような状態。」 3番目の「生涯現役」を続けている人の共通点として、 以下のような意見が上がりました。 1.使命感を持っている。 2.情熱がある。 3.継続性がある。 4.表情が豊か。 5.求心力がある。 6.身だしなみがよい。 7.健康である。 次に、「『生涯現役』ということに どんな意味があるのか。」という項目では、 社会的、個人的という2つの側面から >議論が進められました。 社会的には、 1.打ち込むものがあれば、病気の発症が遅くなる。 2.周囲の人の健康度を上げる。 モチベーションを上げる。 3.社会にその精神や技術、知識を伝えていく。 一方、個人的には 1.健康寿命の伸延につながる。 2.充実感のある人生が送れる。 3.子どもや孫、親によい影響を与える。 「社会は個人の幸せのためにあるものではない。 むしろ、個人の努力が社会をよくする。 時代についてゆくのではなく、 時代が自分についてくる、という自負心で 晩年まで全力投球で行きたい。 たぶん、「生涯現役」は人生のサブ的目的。 いちばんの目的は、自分の楽しいこと、 人や社会に貢献することなどではないか。 そうしたモチベーションが、結果として、 その人を生涯現役にさせる」 大橋先生が最後にまとめられたお言葉に、 深く参加者一同うなずきました。 2014年、1日目、2日目それぞれ パルマローザ主催「輪読会」、 食コーチングプログラムス主催「食ジム」 今年最後のセミナーが終わりました。 この日の横浜も寒風に襲われましたが、 2日間にわたる研修で心が温まり、 生涯現役への道をフットワークも軽く歩み続けるのでした。 大雪に見舞われた北陸へと 夜行バスでお帰りになる方も、 そのようなお気持ちであったのではないでしょうか。
by palmarosaK
| 2014-12-19 00:57
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