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2014年8月30日(土)、 自治労横須賀市職員労働組合 自治研食分科会主催による、 横須賀市学校給食展での 基調講演講師として お招きいただきました。 今年で24回目となる 伝統ある学校給食展に お招きいただくようになったきっかけは、 昨年、岩手県花巻市で開催された 自治労全国大会の研修会で 横須賀市の調理師さんと お名刺交換をしたことによります。 http://palmarosa.exblog.jp/19409722/ 今回の学校給食展は、 横須賀市の学校調理員だけではなく、 教育委員会、市会議員、 栄養士、保護者などなど、 食に関係する、さまざまな職域の方々に 主催者である調理員さんたちが、 お声をかけて開催の運びとなった由。 当日は、およそ160名の方が 参加されました。 当日のプログラム。 第1部 「食」で伝える心と健康 ――「食コーチング」が考える食育の着地点―― 講師 影山なお子 (食コーチングプログラムス主宰/管理栄養士) 第2部 発表 「学校給食における現状」 ①沢山小学校 調理員 ②横須賀市 教育委員会 学校保健課 ③横須賀市 栄養教諭 ④根岸小学校 保護者 ⑤森崎小学校 調理員 私が担当した2時間の講演では、 前半で「食コーチング」の考え方を、 後半で、食育の考え方と、 食育を各ステージで実行してゆくうえでのポイントなどを お話させていただきました。 「食育」については、 人間性を育むための、 食習慣からのアプローチという視点でとらえ、 そのためには、 よりよいコミュニケーション環境を つくってゆくことの大切さを強調しました。 つまり、食育とは、 その基本は「コミュニケーション」の問題です。 家族が一堂に会する機会は 食事のときがいちばん多い。 家族団らんは、 栄養補給の場であると同時に、 くつろぎの補給の場であり、 そして貴重な家族コミュニケーションの場です。 しかし、電子レンジや中食、コンビニ、 そして最近ではスマートフォンなどの普及によって 団らんの機会がますます減ってきた。 栄養補給のほうは、 とりあえず、いつでも、 どこでもできるようになった。 家族間のコミュニケーション不足は 生活が便利になることと反比例するように、 顕著になってきた。 この状況を改善するために 「食育が必要」という声が大きくなった。 これが食育基本法が生まれる社会背景。 一部に、 食育は、日本の食文化を守るため、 食文化を次世代に伝承するため、 と解釈されているようですが、 それは一部であって、 主目的ではないはずです。 いいえ、仮にそうであったとしても、 やはり家族の団らんによって、 言い換えれば、 好ましい家族コミュニケーションによって、 好ましい食習慣は守られ、 それをベースにして 好ましい人間形成がなされることでしょう。 ともすると、食育の基本的なテーマが忘れられ、 行事やイベント、やや非日常的な事物 (農漁村体験や工場見学など)のほうに 軸足を移しつつあるように 感じられることが多くなりました。 しかし、本来は、 一見地味で平凡に感じられる日々の食生活の中に、 見直さなければならない大きな問題があります。 夫婦のコミュニケーション、 親子のコミュニケーション、 ときにはペットとのコミュニケーションなどの 質と量にこそ問題がある現状に 注目していただきたいと思いました。 みなさんが、 「食育はコミュニケーションの問題」 という点に関心を示してくださったのは、 うれしいことでした。 さらに、コミュニケーションについて、 2つのことを申し上げました。 1つは「自分とのコミュニケーション」 もう1つは「非言語コミュニケーション」 これについても、ご理解いただいたように思います。 コミュニケーションというと、 「対人コミュニケーション」だけを考えがちですが、 私たちは毎日「自分とのコミュニケーション」を おこなっています。 「夕食は、ウナギにしようか、餃子にしょうかな」 「あしたの研修会には、 このジャケットでいこうか、 ワンピースでいこうか」 などと思案したり迷ったりする状態こそ、 自分とのコミュニケーションシーンです。 対人コミュニケーションの前には、 自分とのコミュニケーションという段階があり、 それが対人コミュニケーションに反映し、 レベルを決定する、というお話です。 もう1つは、 非言語コミュニケーションの大切さ。 これも食育と関係が深い要素です。 箸の使い方や食べ方のマナーなどについて ガミガミというよりも、 食品や食事を大切に扱うしぐさ、 おいしそうに食べる食べ方は、 子どもへの大切な情報発信となります。 「食コーチング」では、 人々の健康に関与する職業の人たちを 「健康支援者」と位置づけています。 その意味では、学校調理員も、 もちろん健康支援者です。 そのことは、 学校調理員が「健康情報の発信者」 であることを意味します。 ことぱを使う発信はもちろん、 非言語的にも情報を発信することになります。 食コーチング的にいえば、 健康を「カタチ」にする人の1人ということです。 明るい表情、姿勢、しぐさ、 身だしなみ、食事の仕方、調理の仕方、 盛りつけの技術、どんな人にも公平な接し方 などなどは、 ご本人のみならず、社会の健康度を左右します。 健康をカタチにするための 非言語コミュニケーション力の強化方法などは、 パワーポイントを使ってお示ししました。 そして、 健康支援者としては、 「健康」についての概念を しっかり固めておく必要があると思うので、 「健康の6大要素」についてお話しました。 (大橋予暇研究所の大橋禄郎氏提唱) 従来の、①栄養 ②運動 ③休養 という3大要素にさらに3要素を加えて ④ストレスコントロール ⑤よい人間関係 ⑥生きがい――とする考え方です。 まとめとして、 「食コーチング」が考える食育について、 お示ししました。 1.「食育」はコミュニケーションの問題と考える。 (既述) 2.「食コーチング」による「食育」の定義。 「食育とは、祖先がおこなってきた食生活習慣の 文化的・保健的利点を伝承、または発展・向上 させるための一連の行動。 その主体は、家庭であり、その範囲は 食材の調達、保管、調理技術、 1日3回の食事の内容、食べ方、箸や食器の扱い方、 会話、礼儀、衛生・保健的意識など。 その目的は、人間形成、社会性の助長、 好ましい食文化の伝承など」 3.「食育」は、多分に児童対象の 用語というニュアンスが強いので、 大人にも受け入れやすい別の用語でアプローチする。 管理栄養士・宗像伸子先生の提唱される 「食事力」というコトバであれば、 大人にも広く受け入れられる。 4.「食育」の教育的、指導的要素を努めて抑制する。 ①個人へのアプローチ…… 「問いかけコミュニケーション」をベースにする。 ②成人に対するときのアプローチ 「自分自身の健康、快適な人生のために」という視点をベースにする。 5.あらゆる階層に向けて、 食事を定刻にとることのたいせつさを説く。 「食」は生命を維持するという 栄養素の補給だけではなく、 安らぎ、気分転換、ストレス緩和、 同席する人との親近感を深めたり、 好意や愛情を伝えたり、 連帯感を強めたり……といろいろの意味を持ちます。 そのため 「1日3食」をいただく私たちは、 1日3回も、上記のような チャンスがめぐってくるということになります。 生きるということは、 いろいろの人と関わって、 さまざまな意見、思想、哲学に触れ、 さまざまな国の食事に出会い、 さまざまな人からいただく情報に刺激を受け、 自分の視野を広げ、 食に対する嗜好の幅を広げるきっかけとします。 「食育」は、 人として充実した豊かな人生を送るための 1つの手段なのだと考えてゆけば、 食事をおいしくするのも、 おいしさを半減するのも、 その人のコミュニケーション次第なのではないかと 考えています。 さて、 第2部では、 教育委員会の立場からお話され、 横須賀市の朝食欠食率などを 最新のデータで全国と比較して お話されました。 また、「給食」は生きた教材とし、 給食をきっかけに 担任の先生も、 それぞれの教科などに採り入れ、 いろいろのコミュニケーションに 発展していってほしいと締めくくられました。 各調理員さんからは、 学校給食の歴史のご説明、 小学校で人気のメニュー、 栄養教諭からは、 担当する学校での 「食育」の取り組み (調理道具を見せるなどして 毎日食べる「学校給食」をさらに 身近に感じていただくなどの事例)、 12年間学校給食にお世話になっているという 保護者からは、 「働く親にとっても、 病気をした経験のある自分にとっても、 学校給食はとてもありがたい存在」 などと感謝の気持ちを述べられ、 あたたかい雰囲気に包まれた会場でした。 昨年も感じたことですが、 調理師さんたちの意欲的なことが 今回もあらたに 印象に残りました。 また当日の司会進行をはじめ、 みなさんおしなべて 声が大きく、 はきはきと話され、 講演後も、 積極的に挙手され、 適切な感想を述べてくださいました。 懇親会のお席でお聞きしたところによると、 懇親会にいらした調理員さんの 少なからずが、転職組であるとのこと。 前職が、 インテリアコーディネーターだった方、 大手企業で働いていた方、 事務職として働いていた方などであったり、 さらに客室乗務員、女優、 教員などを目指しておられたり、 かつて、「ミス横須賀」でおられたりで、 人前で話すことが 得意な理由がよくわかりました。 それらの方がたは、 第2の人生として、 調理員を選んだのでした。 懇親会から駅までの帰り道で、 「若手」と呼ばれる調理員さんがおっしゃった、 「調理員になってよかった!! とあらためて思いました」 というコトバが、 いまも心に響きます。
by palmarosaK
| 2014-09-01 17:53
| 食育
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