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(主催:食コーチングプログラムス 会場:神奈川労働プラザ10時30分~17時30分、 アドバイザー:大橋禄郎先生(大橋予暇研究所主宰 ロッコム・文章編集塾主宰、 司会進行:影山なお子) 今回は、「よい食事相談 悪い食事相談」というテーマで 各地から参加された21名の栄養士・健康支援者で話し合いました。 最初に、話し合いの土俵を決める意味で、 「食事相談」の定義(大橋先生による)をお示ししました。 「食事相談」とは、個人または複数人の求めに応じて、 食事のとり方、食品の選び方、栄養学の知識、調理の方法など、 食生活全般にわたって双方向に相談を行なうこと。 場合によっては、時間、場所などを選ばず、 自然発生的に上記に関する相談に入ることもある。 (食事の場、会合、職業に関する話題などから) また、対面せず、電話、Eメール、ファクシミリ、手紙などによって 行なう場合もある。これを「非対面食相談」という。 なお、「食事相談」は、話題を栄養学の知識、栄養素などに限定せず、 また、指導的スタンスで相談者に接しないという点において、 「栄養指導」や「栄養相談」とは区別する。 第9回の進行プログラムは以下のとおり。 1.私の食事相談ーーいつから、そしていまは? 2.好ましくない食事相談ーー人の例、自分の例 3.食事相談、うまくいった例 4.そもそも食事相談とは何か。 5.食事相談はどこへ向かうべきか。 上記、1の質問については、 全員に、仕事としての食事相談の現状について ご発表いただきました。 職域も、世代も、お住まいも異なる21名ですから、 お話しされる内容も十人十色。 40年前「栄養指導」一色だった時代に食事相談を始めた方、 20年前、患者さんとのやりとりからスタートされた方、 25年前、老人ホームである入所の男性からの 「すいとんが食べたい」というコトバをきっかけに 食事相談がスタートしたとおっしゃる方、 スポーツクラブで食事相談をスタートされた方、 所属する栄養士会の依頼によって、スーパーマーケットで食事相談をされる方、 大学卒業後、精神科の病院で食事相談をスタートされた方、 特定保健指導の電話相談が食事相談の始まりだったという方……などなど。 発表の要所要所で、流れに沿った質問が入るのが「食ジムスタイル」。 「ご自身のスタイルが、栄養指導から『食事相談』に変化したと感じたのはいつくらいから?」 「すいとんが食べたいと言うクライアントにどのように食事相談をされましたか」 「精神科のクライアントとそうでない病院のクライアントとの 食事相談で違いはあるのですか」 「スーパーでの食事相談ではどのような方がいらっしゃるのですか」 「電話での食事相談は、トレーニングを受けてから臨むのか」……。 これらの「問いかけ」によって、個々の事例が掘り下げられて、 報告事例の背景・周辺が浮彫りにされます……。 ほとんどの人が、 「誰かに食事相談について教えてもらってはいない」 と報告されました。 トレーニングやリハーサルもなく、 人々の健康を支える仕事が継続されてきた、 というのが、日本の食事相談の現状であることが、 改めて参加者の共通認識となりました。 興味深いご指摘がありました。 「私の先輩は人間的にはとても尊敬していますが、 食事相談となると、相手を決めつけて話したり、 少し上から目線でお話しされるのが気になります。 ですから、食事相談の面では、参考にならないので 反面教師とするようにしています」 一同、苦笑はするものの、 どのようにフォローすればよいのかと迷っていたときに、 アドバイザーの大橋先生がこんなまとめをしてくださいました。 「食事相談は、独立したスキルですから、 その人の人間性がよいとしても、それが、 そのままよい食事相談につながる、というものではないのですね。 人間性がよいことと、よい食事相談ができることとは別。 人間性の悪い人が、よい食事相談スキルを持つ可能性もある。 しかし、人間性のよい人が、よい食事相談スキルを持ったら、 これほど強いものはありませんね」 さて、今回は最初に、 「好ましくない食事相談」の事例をあげていただきました。 好ましくない食事相談を的確にすらすらと言える方は、 何がよくて、何が悪いかをよく理解している人なのだとということを 参加者一同お気づきになられたことは収穫でした。 オープンスペースで食事相談をおこなう栄養士の中には、 「クライアントは毎月定期的にいらっしゃるけれど、 食事相談ではなく、姑がどうとか、漬物をつけたから……とか、 人生相談になっているような気がする。 ひやかしでいらしているのではないか……と思ってしまう」 という意見がでたときには、 他の参加者から、 「冷やかしとはどういうことか」、 「冷やかしではない食事相談ってどういうことをイメージされているのか」とか、 「大橋先生の食事相談の定義によれば(前述) 漬物をつけた……云々も食事相談ではないのか」とか、 「私たちの病院では、栄養課のドアをいつも開けっ放しにしている。 どんなに寒くても。それは患者さんがいつでも栄養課に入ってこれるようにという 意味があってのこと。〇〇さんは、定期的にクライアントに来ていただいているのだからそれってすごい!」とかとか。 「食ジム」は、1つの事例を話し合うときに、 このプロセスにも意義があると考えているので、 参加者からの問いかけは、当事者はもちろん、 それ以外の方にも大いに勉強になったように思います。 1人職場であろうと、そうでなかろうと、 自分自身の食事相談の内容を、 職域を問わず、いろいろの方々にお示ししたり、 いろいろのケースを耳にしたりする機会は まだまだ多いとはいえません。 お互いに、自分自身の食事相談をオープンにすることは 自分の食事相談を客観的に見直すよい機会。 どんなスキルも、人のを見、それを参考にすることで スキルアップするもの。 食事相談には、そうした当たり前のことが、 当たり前にはおこなわれていなかったのです。 同じご病気であったとしても、 主治医のもとでおこなう病院の栄養士が担当する食事相談と、 クライアントの通う、スーパーやスポーツクラブでおこなう食事相談とでは、 栄養士のサポートは全く同じとはならないでしょうし、 そのサポート方法は異なって当然でしょう。 各々の栄養士に共通することとしては、 クライアントのモチベーションを支えるという点でしょうか。 その他、困ったケースとして多くあがったのは、 医師が食事相談に介入しすぎる事例。 もちろん、クライアントのために……と 栄養士とタッグを組んで、チームとして 関わる医師も大勢おられます。 ここでは、誰でもかまわず、 「夕食はご飯を抜いたほうがよい」という医師、 「牛乳は悪だから飲まないで」という医師、 「〇〇〇」ダイエットがいいらしい、と推測で話す医師、 「1日1回だけ食べていればいい」という医師……。 そうした医師と一緒に働く栄養士が いかに大変で、しかもその状況をどうしているかなども シェアしていただきました。 最後は、「食コーチング」の考える食事相談についてお示ししました。 個人の食生活をベースにして、 健康意識やライフスタイルを向上させることを目的とした話し合い。 病気の人の食事であっても、食は本来楽しいものであることを忘れずに話し合う。 「食コーチング」の場合は、 問いかけをベースにして自発性や気づきを促す方向で会話を進める。 また、クライアントの食生活の中から、よい点を指摘し、支援態勢をまずつくる。 「指導」や「指示」よりも、「指摘」「支持」を尊重する後押し型リーダーシップ。 アドバイザーの大橋先生がこんなふうに最後しめてくださいました。 「たとえ〝ひやかし〟できたという人があったとしても、 そのままでは帰さない、という自負がたいせつではないでしょうか。 とにかく、相手を飽きさせないという点では トークショーと似ているのでは? 「健康」は人間がつくった概念だから、 その意味を理解し、それを内面から支える理念がほしい。 その理念をそれとなく示し、 クライアントのモチベーションアップをあげる仕事は、 栄養士たからこそできる、いちばん身近な環境づくりではないでしょうか」 健康支援者にとって、こうしてスキルアップをし続けることが、 よい食事相談につながり、 結果として、クライアントの健康づくりにますます 貢献できるサポーターになるのだということを実感した1日となりました。
by palmarosak
| 2012-11-28 13:32
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