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第286回「パルマローザ」セミナー、 「健康支援者のための『 人間学』――学び方、深め方――」を、 (講師 大橋禄郎先生 《大橋予暇研究所主宰 ロッコム文章・編集塾主宰》) 10月9日(土)、《かながわ労働プラザ》で開催しました。 今回ご参加いただいた41名の大半は 食事相談や健康相談をはじめ、 いろいろの形で健康支援をしている方々。 大学を卒業して数年という方から ベテランまでキャリアはいろいろですが、 「人間学」を講義として学ぶのは初めてのご様子。 人間学とは、人間の存在と本質を明らかにしようとする学問のこと。 (「広辞苑」第六版) 百科事典『Wikipedia ウィキペディア』では、 一般に「人間とは何か?」、「人間の本質とは何か」という問いに 哲学的な思考と実証的な調査で答えようとする学問で、 通常は哲学の一部門として、 哲学的人類学の名で呼ばれることもある、としています。 大橋先生によると、 「哲学」は、今日までにいろいろの学問に分化し、 注目される学問ではなくなりましたか゜、 それでも「哲学」のない諸学問、 科学も政治も経済も、その他あらゆる社会活動も、 「底が浅い」と評されてしまうとのこと。 栄養学や、栄養士の諸活動に 果たして「哲学」はあるのかと問われれば、 残念ながら「?」と答えるしかないでしょう。 「人間学」もまた、人類学や生物学などなどへと分化しましたが、 それでも、健康支援者になぜ「人間学」が求められるのか。 大橋先生はその答えとして、わかりやすく5つに示してくださいました。 (そのうちの2と4のみ抜粋) 2.「理系」が多いとされる健康支援者は、医学的、栄養学的知識を優先し、 肝心の被支援者(クライアント)の人間性への配慮が不足する場合があるので、 その弱点を補うことを目指す。 4.人は年齢を重ね、経験を重ねることによって、人との接し方に慣れるが、 それが相手を理解し、洞察する能力を高めるとは限らない。 むしろ、自分の年齢や経験、価値観だけで相手を理解したつもりになったり、 求められてもいないのにアドバイスをしたりする傾向がある。 いかにも人間を理解しているように振る舞うこと自体、 人間がわかっていない場合が多い。 こういうタイプにならないためには、いろいろの角度から「人間とはなにか」を 考察する習慣をつけ、謙虚さを失わないようにしたい。 健康支援者は、ダイレクトに人間を相手とする仕事人ですから、 その対象となる「人」を知っていなければ、 心に響くアプローチはできません。 特定健診が、対象となる人々に、かならずしも歓迎されていないのも、 「栄養を説いて、人と向き合わない」ことに一因があるのでしょう。 大橋先生は、その原因の1つは、 「人間学」的思考のトレーニングを充分に受けられないことにある、 と話しておられました。 「栄養士養成校では、教えなければならない専門的な知識が多すぎて とてもそこまでは手が回らないのが現状でしょうが……」と。 大橋先生は「人間学」を以下にあげた5つのアプローチから、 その深め方を教えてくださいました。 1.生物的・動物行動学的アプローチ 「生物は『快』を受け入れ、『不快』を避ける。 これは、原生動物にも人間にもいえる。 この点は脳科学的にも指摘されている。 健康支援における自発性の促しが、 生物学的にも脳科学的にも適切といえる」と 大橋先生はお示しされています。 食事相談におきかえれば、 相手を肯定的に指摘するということになるでしょうか。 あら探し型の食事相談では、相手を「不快」にさせるばかり。 こちらの情報をいかに「快」にするかについて学んできたのは こうした生物学・動物行動的思考がベースにあることを再認識しました。 受講者の少なからずの人が 「動物」と「人」との距離を離しすぎて考えていたようですが、 サル類以外の動物の行動の中にも、 人間の行動と似ているところがたくさんあるとのこと。 セミナーで示された「動物行動学」のご本を、 さっそく購入された、というお声をいろいろの方からうかがいました。 先生の問いかけで興味深かったのは、 「電車の中でお化粧をしている女性をどう思う?」というもの。 よい・悪い、好き・嫌いの判断を急がずに、 「なぜ彼女は電車の中でお化粧をするのだろう?」 「なぜ、自宅で化粧をしないのだろう?」 「なぜ?」「なぜ?」と考える習慣をつけることで、 それもが、動物やヒトを科学的に観察する基本になるとのこと。 2.心理学的アプローチでは、アブラハムマズローの5段階欲求説に 基づいてお示しくださいました。 5段階欲求の5つめ・「自己実現の欲求」というゴールまで、 私たち栄養士(健康支援者)がサポートさせていただくのですから いつも食事の話しかしない栄養士では、 そのサポートでは「難しい」というのも この心理学的アプローチで説明できそうです。 3.行動科学的アプローチでは、行動を 見える行動(表情を維持する、歩く、話す、食べる、眠る、笑うなど)と 見えない行動(血圧、脈拍、呼吸、感情、感じる、考えるなど)とに 大別できることや、モチベーションにも、プラスのモチベーションと マイナスのモチベーションがあることを学びました。 4.栄養学アプローチ 人は「食事」によって生きていることを楽しんでいるのであって、 「栄養素」そのもので生きているのではないこと、 そして栄養士は、人は「生きがい」または「情報」も、 人間の健康度をあげるのに欠かせない要素であることを忘れてはならない、と。 5.食コーチング的アプローチ 健康支援者の社会的使命の基本は、 「健康」のイメージを自分自身が具現化すること。 どんな知識も適切なコミュニケーションによって 人および人々に伝わっていく。 健康支援者の専門は医学知識だけのようにいう人がいますが、 コミュニケーション力も専門性の基本中の基本である。 「人間学」を学ぶには4時間ではムリのようでした。 あっという間に予定時間が過ぎました。 人間学は奥が深いとか、幅が広いとかというよりも、 人間そのものが多様性のある生物であるということでしょう。 セミナーが終わった後、受講者のほぼ全員から 「時間が足りなかった」「もっとお聞きしたい」「第2段をぜひ!」という お声をいただきました。 今回「人間学」の学び方、深め方を拝聴し、 栄養士としての自分のスキルと同時に 自分自身の「人間性」を高め続けていきたい、 というモチベーションが上がりました。 この日は、哲学を持った健康支援者になるための第1歩を 踏み出す、記念すべき日になるように思います。
by palmarosaK
| 2011-10-12 01:17
| 大橋禄郎先生
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